※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、IMAP か POP かなどといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。ご利用の環境条件やどんな運用を目的となさっているかが不明なので、一般論でしか申し上げられませんが、リプライがないようですから、いくつかコメントさせていただきます。
REVE さんが書きました:
アカウントをグループ分けし、タブなどを使って横方法にも広げる方法は無いでしょうか？
残念ですが、ご要望のような設定項目は、現状ではありません。
そういう機能を持ったアドオンについては、あるのかもしれませんが、ぼくは存じ上げません。
アカウントはフォルダペインに含まれる各種フォルダのルートになります。
後述するように、フォルダペインの表示形態を切り替えることはできますが、原理的にアカウントがルートであることは変わりません。
多数のアカウントを設定すると、その数だけルートが存在し、各アカウントの配下に多数のフォルダが存在すれば、それだけフォルダペインを縦スクロールしないと全体を見渡せない、行き来できない、ということになります。
以下のような運用上の代替策はいくつか考えられますが、それが REVE さんのご希望に適うかどうかはわかりません。
（A）フォルダペインの表示形式を切り替えるメニューバーから [表示] -> [フォルダ] 、またはメニューボタンから [フォルダ] で、[統合フォルダ] その他の表示形式に切り替えることで、[すべてのフォルダ] 表示での不都合を少しは緩和できるかもしれません。
実際に切り替えてみれば一目瞭然ですが、[すべてのフォルダ] 表示がアカウントを基準に [受信トレイ] や [送信済みトレイ] などのフォルダを見る方向だとしたら、[統合フォルダ] 表示は [受信トレイ] や [送信済みトレイ] などの既定フォルダの方向から各アカウントを見る視点になります。
もし、[受信トレイ] などの既定フォルダを中心に運用しているなら、フォルダの性質の下に多数のアカウントを眺められる分、多少は楽になるかもしれません。
しかし、各アカウントに自作のフォルダを大量に配置していると、[統合フォルダ] 表示でも [すべてのフォルダ] 表示と大差はなくなります。
フォルダ表示形式は他にもあるので、場面に応じて使い分けることもできます。
（B）フォルダペインからタブ（またはウィンドウ）を開くフォルダペインにある任意のアカウント／フォルダを選択し、中クリックするか、右クリックから [新しいタブで開く] を実行すると、そのアカウント／フォルダが選択された状態の新しいタブが開きます。
ただし、選択したアカウントだけを新しいタブに開くのではなく、フォルダペインの内容はデフォルトのタブとまったく同一で、新しく開いたタブで違うアカウントを選択することもできます。
それでも、各タブで選択するアカウント／フォルダを別々に維持できますので、フォルダペインの上方、中ほど、下方のようにいくつか選択するアカウントを変えて複数のタブを開いておけば、縦長のフォルダペインを頻繁にスクロールして行き来するよりは、タブの切り替えですむ分、少しは楽かもしれません。
一例ですが、
・Account Colors
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbi ... nt-colors/や
・Manually sort folders
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbi ... t-folders/のようなアドオンを使って、グループとなるアカウントの色を合わせたり、並び順をまとめるなどして、視覚的にわかりやすくする工夫はある程度できるかもしれませんから、これとタブ表示を組み合わせれば、少しはご希望に近い運用ができるかもしれません。
（C）複数のプロファイルを切り替える（アドオン利用）一例ですが、
・ProfileSwitcher
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbi ... eswitcher/のようなアドオンを導入することで、「仕事用」「私用」「テスト用」など複数のプロファイルをそのつど切り替えて、あるいは同時並行して使うことができます。
「仕事用」には仕事用のアカウントを、「私用」には私用のアカウントという具合に、プロファイルごとにアカウントを区別することができますし、それぞれの用途に応じたアドオンを別々に入れることができます。
プロファイル単位で独立して管理できるため、何らかのトラブルが発生した場合のリスク分散の役割も果たせると思います。大量のアカウントをひとつのプロファイルに登録していると、最悪の場合、一気にすべて消し飛んでしまうようなことが起こりえますので...（一蓮托生的なリスク）。
しかし弱点もあります。
異なるアカウント間でメッセージの複雑な移動・コピーが日常的におこなわれている場合、単一プロファイルに全アカウントを持っていたときに比べ、移動・コピーの使い勝手が悪くなる可能性はあります。（「仕事用」と「私用」の間で、メッセージやアドレスの行き来が頻繁にあれば、ということです。）
既存のプロファイルを分散する最初だけですが、プロファイルごとに複数のアカウントを設定し直す作業や、フォルダ構成が変わるなら既存のメッセージフィルタの条件を再設定する必要もあり、その点はちょっと面倒かもしれません。（まあ、多少は省力化できる力技もありますが...。）
ユーザーの用途によっては、上述の一蓮托生的なリスクを承知の上で、１プロファイルで全アカウントを一括管理する利便性のほうを優先させたいかもしれませんから、プロファイルごとに切り分ける方法が向かないケースもあるでしょう。
（A）（B）（C）、いずれも一長一短がありますから、どの方法でも REVE さんのニーズを 100 ％満足させられないかもしれません。
しかし、運用上のバリエーションを知っていると、アイデア次第では柔軟な対応ができますので、REVE さんの許容範囲に納まるなら、"今よりはまし" 程度の緩和措置になることもあるかと思います。
とりあえず知っていることを書かせていただきました。役に立たない話だったすみません。
ぼくが知らないだけで、"こんな便利なアドオンがある" などの情報があるかもしれませんので、念のために他のユーザーさんからのアドバイスを待ってみてください。
（補）ローカルフォルダへの統合と複数のローカルフォルダの追加（POP アカウントに限る）
複数の POP アカウントを、[共通受信トレイ] としてのローカルフォルダに統合して運用することができるのは、よく知られた方法です。
Thunderbird の [ローカルフォルダ] (Local Folders) は、対象サーバを持たない汎用的な擬似アカウントです。
仮に 5 つの POP アカウントがあったとして、それらをすべてローカルフォルダに統合すると、フォルダペインからはそれら 5 つのアカウントが消え、ローカルフォルダだけが表示されます。それら 5 つのアカウントのメッセージはすべて、ローカルフォルダ内で扱われるようになります。ローカルフォルダ配下に任意のフォルダを作り、メッセージフィルタを組み合わせて受信メッセージを振り分けることもできます。
ある種のアドオンを使えば、ローカルフォルダを追加していくことができます。POP アカウントごとに異なるローカルフォルダに統合すれば、複数のアカウントを複数のローカルフォルダの配下に分類することができます。
例えば、20 個の POP アカウントを、4 つのローカルフォルダの配下にそれぞれ分類・統合すれば、フォルダペインには 4 つのローカルフォルダだけが表示された状態で、20 個の POP アカウントを運用することができます。
ただし、最近のバージョンでこのアドオンが正常に動作するかどうかは、試してないので何とも言えません。積極的にお勧めできる方法ではないので、あくまで情報紹介に留めます。
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