公式サポートにある
使い方ガイド - アドレス帳 の「グループ化」のことですね。
この記事では、アドレスリストダイアログにメールアドレスを一つずつ入力していくスタイルが紹介されています。
「手早く」がどの程度のレベルかはわかりませんが、次のような方法もあります。上記記事で紹介されている方法よりは手早く操作できるかもしれません。
概要としては、生成させた [アドレスリスト] に対し、アドレス帳ウィンドウから Windows エクスプローラーなどのファイルマネージャーと同じような操作感で、[連絡先リストペイン] のアドレスを [アドレス帳ペイン] にある [アドレスリスト] に自由に移動・コピーすることができる――という点です。
以下、操作の一例を挙げます。
前提として、Thunderbird の [アドレス帳] の画面と名称は、
使い方ガイド - アドレス帳 にある画像に準じるとお考えください。
[記録用アドレス帳] を選択した状態で、アドレス帳ツールバーの [新しいリスト] ボタンを押すか、[ファイル] -> [新規作成] -> [アドレスリスト] を実行すると、アドレスリストダイアログが開きます。
[リストの名前] を仮に「営業1課」とし、上記サポート記事「グループ化」の手順 3 のあと何もしないで [OK] ボタンを押します。(もちろん、いくつかアドレスを入れてから [OK] ボタン押下でもかまいません。)
「営業1課」という名前の [アドレスリスト] が生成され、[アドレス帳ペイン] は次のようなフォルダ配列で表示されます。
個人用アドレス帳
記録用アドレス帳
└ 営業1課
[記録用アドレス帳] を選択すると、右上の [連絡先リストペイン] には登録されているメールアドレスの一覧が表示されます。
その中で [営業1課] のアドレスリストに登録したいメールアドレスを選択して、[アドレス帳ペイン] の [営業1課] フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
複数のメールアドレスをまとめて選択してドラッグ&ドロップもできます。
[記録用アドレス帳] 直下のメールアドレスはそのままに、[営業1課] のアドレスリストに同じものが "コピー" されます★。
★ただし、[アドレス帳] 特有の注意点もあります。
"コピー" とはいうものの、[アドレスリスト] は、親階層の [アドレス帳] に存在するメールアドレスのショートカット / エイリアスといった性格のデータで構成されています。
そのため下記のような挙動になりますので、その点は十分理解しておかれるようお勧めしておきます。
上の例でいうと、[記録用アドレス帳] に存在しないメールアドレスを直接 [営業1課] のアドレスリストに追加した場合、親階層の [記録用アドレス帳] にもそのメールアドレスがコピーされます。
例えば、[個人用アドレス帳] にあるメールアドレスを [営業1課] のアドレスリストに登録することは可能ですが、その場合は [記録用アドレス帳] にも同じメールアドレスが登録されます。
[アドレスリスト] にあるメールアドレスを削除しても親階層の [アドレス帳] にある同じメールアドレスはそのまま残りますが、親階層の [アドレス帳] にあるメールアドレスを削除した場合、[アドレスリスト] にある同じメールアドレスは自動的に削除されます。
つまり、[アドレスリスト] にだけ存在するが親階層には存在しない状態で、メールアドレスを維持することはできません。
そのほか、[アドレスリスト] の扱いは、一般的なメールアドレスの扱いとは異なる面があります。
そのあたりを飲み込んで、ご自身の用途に合った使い方を工夫してみてください。
アドレスデータのバックアップを取った現行プロファイルか、テスト用の新規プロファイルで、実際にいろいろな動作テストをおこなってみると理解が早いと思います。
とりあえず以上です。外してたらすみません。