現在、
世界で主要な検索エンジンプロバイダーは、
● Google(米)、
● Bing(米)、
● Yandex(露)、
● Baidu(中)です。
DuckDuckGo(米)、
Qwant(仏)、
Ecosia(独) は、
Microsoft「Bing」に依存し(その API が提供する検索データに限定され)ています。
ちなみに、
Startpage(英)は「Google」の API に依存しています。
Brave は、
2021年3月にオープンソースの検索エンジン「Tailcat」を買収し、
「複数のコミュニティが作成したオープンなランキングモデル」を使用した
「Brave Search」を公開しました。
Brave Search は、
他のプロバイダー(Google、Bing、Yandex、Baidu)から独立した
「独自の検索インデックス」を持ち、完全に独自の新たな検索エンジンです。
個人情報に関する最大の懸念事項:
中国は2017年に「国家情報法」を制定し、
中国で事業を行う企業や中国の管轄区域に居住する人々が政府の情報収集に協力することが義務化されました。そのため、政府の要請を拒否することはできません。たとえ暗号化されていても、機密性を保つことはできません。なぜなら、復号化が要求されるからです。
China Tightens Rules on Foreign IPOs in New Blow to Tech Firms - BloombergChina widens clampdown on overseas listings with pre-IPO review of firms with large user data | Reuters実際、
「スノーデン事件」によって、
UKUSA 協定の加盟国も同じことを実施していることが暴露されています。
名指しの当事者「Google」は、
今でも
「NSA:National Security Agency」に協力(データ提供)していることは公然の秘密です。
中国やロシアで深刻なのは、
関連データに基づいて「芋づる式に、弁護士もつけず、公開裁判も受けずに」逮捕され、権力者の一方的な判断で不当な扱い(拷問、獄死、処刑)を受けていることです。決して(中国やロシアの)特異事例ではなく、どの国であっても為政者やプロパガンダ(扇動された民意)次第なことは歴史が証明しています。
Apple も
Microsoft も
中国との関係を維持したいと考えているのは、
中国市場(14億人)が大きなビジネスチャンスであり、労働力も安いからです。
WHO が発表した 2021年の世界保健統計によると、
世界の総人口は約76億7,696万人で、最も人口の多い国は約14億4,186万人の中国です。
第2位の国はインドで、約13億6,641万人となっています。
海外に居住する華僑の数は 5,000万人を超えています(2018年推計)。
Apple や Microsoft が強大な中国に屈服したことで、他の国(ロシアやミャンマー)も中国の手法を真似ています。
もはや「ビッグテックが悪い」という問題ではなく、
「国家による人権侵害」が世界規模で深刻化していることを認識する必要があります。
権力者や特権階級者にとっては、
ピラミッド型の厳然たる階級社会は都合が良い。
その後ろ盾を得て、
プラットフォーマー「Google、Amazon、Facebook、Microsoft、Apple」は、
その現状につけ込む(貧者から搾取する)ビジネスモデルを形成しているとの考察です。
米国主導の UKUSA 協定 や、中国、北朝鮮、ミャンマー、ロシア、ベラルーシ、トルコ、イスラエル、エジプトなどの国が、World Wide Web を監視・盗聴し、閲覧履歴などの個人情報を無差別・無制限に収集し、データベース化しています。
国家安全保障の名のもとに、
「権力者の都合」で無実の人々が拘束され、殺されているのです。
ウイグル、チベット自治区、香港での国家権力による人権侵害は非常に深刻です。
元 CIA 諜報員のエドワード・スノーデン氏が「ウェブ上の盗聴・監視」の実態を告白したことで、世界は驚愕しました。彼は告白の中で「秘密裏に違法行為を行い、NSA にデータを提供している」企業として、Google、Microsoft、Apple の不正を明示しました。
関連情報として:
National Security Agency | WikipediaStasi:Ministry for State Security | WikipediaFederal Security Service | WikipediaVladimir Putin | WikipediaSpy Files Russia | WikiLeaks引用:
Russia's laws - especially the new Yarovaya Law - make literally no distinction between Lawful Interception and mass surveillance by state intelligence authorities (SIAs) without court orders. Russian communication providers are required by Russian law to install the so-called SORM ( Система Оперативно-Розыскных Мероприятий) components for surveillance provided by the FSB at their own expense. The SORM infrastructure is developed and deployed in Russia with close cooperation between the FSB, the Interior Ministry of Russia and Russian surveillance contractors.
SORM:Система оперативно-разыскных мероприятий, System for Operative Investigative Activities引用:
SORM is the technical infrastructure for surveillance in Russia. It dates back to 1995 and has evolved from SORM-1 (capturing telephone and mobile phone communications) and SORM-2 (interception of Internet traffic, 1999) to the current SORM-3. SORM now collects information from all forms of communication, providing long-term storage of all information and data on subscribers, including actual recordings and locations. In 2014, the system was expanded to include social media platforms, and the Ministry of Communications ordered companies to install new equipment with Deep Packet Inspection (DPI) capability. In 2016, SORM-3 added additional classified regulations that apply to all Internet Service providers in Russia.
The European Court for Human Rights deemed Russia's SORM legislation in breach of the European Convention on Human Rights in 2015 (Zakharov v. Russia).
Facebook では、
「ユーザーアカウント情報の大量流出」が幾度となく繰り返され、
流出した情報が悪意のある人に悪用されるという事件が起きています。
Amazon は、
「Google と同様なのではないかという疑惑」を払拭できずにいます。
たとえ個人情報が「価値のない」レベルであっても、
悪意を持った人にとっては「格好の標的」であり、
流出した情報を悪用するための不正使用に役立ち、
DDoS 攻撃などのサイバー攻撃の端末として利用することができます。
人は信じたいことを信じ、
信じたくないことを否定します。
これは古今東西の定理です。
未知の意見や異なる価値観であっても、
それは「新しい発見」のチャンスです。
私たちは寛容になり、
異なる意見にこそ注意を払う必要があります。
飛行機は、
バードストライクや落雷で墜落する危険があります。
船は、
座礁や沈没の危険があります。
自動車は、
事故による乗員の負傷、人身事故、物損事故の危険性があります。
文明の利器に頼らずに「歩く」という行為だけでも、
心筋梗塞などの突然の発作や、何らかの事故に巻き込まれる危険性があります。
在宅でも、
天変地異の被害や戦争などによる危険性がある...。
つまり、
この世に存在する限り、
私たちの周りには常に "危険 "があるのです。
安全だと過信してはいけないのです。
物事を正しく理解し、
「リスクマネジメント」に気を配ることが大切なのです。