雑談というか、ほとんど独り言です。ごめんなさい。
Mozilla Re-Mix: Mozillaが「Thunderbird」の継続的な開発を行わないことを発表。
タイトルだけ見たときは少し驚きましたが、上記とそのリンク先の情報をざっと眺めたところでは、納得できる内容だと感じました。
Firefox のように果敢に新機能を導入していくようなことはやめて、安全性と安定性のメンテナンスに重点を移し、その分の開発リソースを別のプロジェクトに振り向け、Mozilla 全体のリソース配分の最適化を目指す――だいたいそんなところなんですよね? その先は未知数のようですが......。
あくまで個人的な感想ですが、最近の Thunderbird はバージョンアップのたびに、なんだかとってつけたような新機能が加わり、バックエンドの改良で安全性・安定性は向上しても、こなれない新機能のため相対的には不安定さが目につくような印象がありました。
ブラウザとメールクライアント、性格の異なるソフトウェアを同等のスケジュールで高速リリースサイクルに乗せるのもどうか、ってのもありましたし。
デスクトップの電子メールクライアントはある意味で "枯れた" 技術ですし、ぼく自身も一昔前のような利用頻度はなくなっています。むしろ一般的には、電子メールといえばスマートフォンや携帯端末などからの利用のほうがはるかに多いんじゃないでしょうか。
それでも、遠い将来はわかりませんがさしあたって予想できる範囲ではデスクトップから電子メールを完全に使わなくなるわけではないので、信頼できるメールクライントは存在し続けて欲しいと思います。
この場合のニーズとしては、頻繁な新機能の追加ではなく、安全・安定・高信頼がキーワードかな、と。長年放置されている地味なバグなんかも着実につぶしていってほしいとか...。
Thunderbird が、マルチプラットフォーム&マルチリンガルのメールクライアントとして他の追随を許さない多様性に対応してきたのは驚くべきことです。
でもこの先、Thunderbird が、Firefox に任せておけばいいような新機能までどんどん取り込んでメタボ化し、健康を害していくぐらいなら、いっそ今回の決断は前向きな意味があるのではと思ったりもします。
(もっとも、Eudora OSE のような道はたどって欲しくないですけど......。)
ま、基本路線は Mozilla の判断を支持しつつ、Thunderbird の具体的な先行きは今しばらく注視していこうと思います。