遅ればせですが横から失礼します。
引用:
firefoxのヘルプでは前者がkey4.dbとなっていますが、ほかのトピックを拝見するとkey3 でも問題ないようです。
ご存知と思いますが、パスワードなどのログイン情報は暗号化されてプロファイル内の logins.json に保存されています。暗号鍵は key*.db です。
Firefox 52.x ESR で使われる暗号鍵は旧仕様の key3.db ですが、Firefox Quantum のセカンドバージョンとなった 58.0 から新仕様の key4.db に変更されており、現役バージョンである Firefox 63.0.x でも暗号鍵は key4.db が使われます。
引用:
オプションの「プライバシーとセキュリティ」の「フォームとパスワード」を開いても、リスト欄には一件も表示されません。
移行先の Firefox 63.0.3 でオプションの [保存されているログイン情報] から開く [保存されたログイン情報] 画面(通称:パスワードマネージャー)が完全な空白になる代表的なケースは、次の2つでしょう。
(1)logins.json の中身が消失した場合
(2)key4.db が破損したか、正しく引き継げていない場合
(1)に問題が見当たらないのなら、(2)に問題が起こっている可能性のほうが高いと考えられます。そこに焦点を当てた場合、考えられることがひとつあります。
もしかして移行時に「新PC(win10,firefox63.0.3)」でいったん Firefox 63.0.x を起動してプロファイル内にデフォルトの key4.db が生成されているところに、「旧PC(winVista,firefox52.9.0 ESR)」のプロファイルの内容物をコピーしたとかの経過はありませんか?
この場合、旧PC の logins.json + key3.db が新PC のプロファイルにあっても、Firefox 63.0.x では key3.db は使われませんし、すでに生成済みの key4.db があるため、key3.db のデータを継承した key4.db の生成もおこなわれず、そのままデフォルトの key4.db を使って既存の logins.json の復号が試みられ、結果として失敗する(=「リスト欄には一件も表示されません」の状態になる)のではないかと推測されます。
一般に、同一 PC において Firefox 58.0 より前のバージョンから、それ以降のバージョンにアップデートされるとき、既存のプロファイルに key3.db はあるが key4.db はない状態から更新され、更新後の初回起動時に既存の key3.db の内容が引き継がれた key4.db が生成されます。
これになぞらえれば、移行先である新PC のプロファイルに key4.db が存在しない状態で、旧PC の logins.json + key3.db のペアをコピーしたあと Firefox 63.0.x を起動すれば、旧仕様の内容を継承した key4.db が自動生成され、以後はその key4.db を使って logins.json が暗号化・復号されるようになるはずです。
(注)
Key3.db は、63.0.x では使用されない過去データとして残ります。正順でアップデートしていく分には、それが問題を起こすことはありません。
しかし、同じプロファイルを 52.x ESR などの過去バージョンで再利用すると、そのときは key3.db で logins.json が処理されます。こういう異なるバージョンで交互に同じプロファイルを使い回すと、logins.json が key3.db と key4.db で不規則に処理されることになり、使用経過によっては logins.json の内容を乱し正常に扱えなくなる場面が出てきます。注意してください。
引用:
いちどfirefoxのバージョンを落として再度コピーしなおす方法もあるのですが、セキュリティや予想できない不具合が怖くてできません。
一般的には、新旧 PC 間のプロファイル移行では、旧環境のプロファイルが健在であれば、新環境への移行作業を何度でもやり直すことができます。
しかし本件のように、Firefox Quantum 以前の旧仕様である 52.9.0 ESR から、Quantum となって 7 バージョン目の 63.0.x へ移行するようなときは、大きく仕様変更された要素や作業順序をきちんと考慮したほうがいい場合があります。
本件に関していえば、移行先の新PC のプロファイルに、すでに key4.db が存在しているかどうかで、旧環境からのコピーの意味が変わってきます。
引用:
(フォームが表示されるサイトは一部あります)
フォームデータを保存しているプロファイル内のファイルが formhistory.sqlite なのは、Firefox 52.x 系でも 63.0.x 系でも同じだったと思いますが、Firefox Quantum (version 57.0 から) になって以降、フォーム情報の取り扱い機能が拡大・強化されています(例:Form Autofill とか...)。
このあたりの具体的な変化を追跡的に把握しているわけではありませんが、52.x 系 -> 63.0.x 系でのプロファイルの移行が確実におこなわれていれば、ふつうはフォーム情報も引き継がれるんじゃないでしょうか。
もし、52.x 系 でフォームの自動入力や保存に関わるアドオン(拡張機能)を使ってこられたのなら、そのアドオンの影響も疑ってみてください。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。