※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、Firefox のバージョンだけでなく OS の種類やバージョンなど、使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。とろす さんが書きました:
当方Firefox52を使用しておりますが、Office365のCDNからのデータダウンロード
時に、キャッシュが効いていないように見えております。
当方、Office365 の CDN (Content Delivery Network) は利用していないので、対象サーバーと Firefox の関係についてはよくわかりませんが、Firefox のキャッシュまわりについて、気がつくことを書き込ませていただきます。
アドレスバー(ロケーションバー / URL バー)に
about:cache
と入力・実行すると、Information about the Network Cache Storage Service の画面が開きます。
この中の [disk] 項目がディスクキャッシュの情報で、キャッシュが存在すると List Cache Entries というリンクが表示されます。そこをクリックするとキャッシュされたデータの URL など、コンテンツごとのキャッシュデータが一覧表示され、個々の URL からさらに詳細な情報をたどれます。
r4.res.office365.com や spoprod-a.akamaihd.net にアクセスして目的のコンテンツをブラウザに表示させて(つまりサーバーからデータをダウンロードして)から、about:cache を調べることで、対象サーバーが投げてくるコンテンツデータを Firefox がキャッシュしているどうかが判断できると思います。
とろす さんが書きました:
InternetExplorer11では上記CDNからのダウンロードを一度行うと、キャッシュが
効くようで二回目以降の通信量が削減されるのですが、Firefox52ではアクセスの度に
数MBのデータをダウンロードするように見えています。
ご承知のことと思いますが、ローカル(クライアント)にいったんキャッシュされたデータは永続的に保持されたり、必ず再利用されるわけではありません。
以前にアクセスしたサイトに再度アクセスすると、ローカルに保存されたキャッシュデータとサーバー上のデータが比較され、データが更新されてないと判断されればキャッシュが使われますが、更新されていればサーバーから新しいデータを読み込み直し(ダウンロードし)ます。
Firefox がキャッシュデータを更新するタイミングは、次のナレッジベースにあるとおりです。
(参考)
・Browser.cache.check doc frequency - MozillaZine Knowledge Base
kb.mozillazine.org/Browser.cache.check_doc_frequency
Internet Explorer が保持するキャッシュとその更新タイミング等の設定内容は、Firefox のそれとは別に存在しますから、同じサイトにアクセスしたとき両者のキャッシュまわりの挙動に違いが出ることは、必ずしも不自然ではないと思います。これはその他のブラウザでも同様です。
また、サイトによっては、キャッシュさせない指定を設けているコンテンツもあります。
Office365 における実際のところはわかりませんが、もしもそのようなコンテンツが対象であれば、Firefox がそのようなデータをキャッシュしないこともありえるでしょう。
(補足)
ユーザーがどういう目的で対象サイトを利用するかに左右されますが、ビジネス目的などで常に最新のデータを利用することが重視される場合、キャッシュへの過度な依存がマイナスの結果をもたらすケースがあります。
サーバー上のデータが頻繁に更新されているのに、更新タイミングが緩慢で古いキャッシュを機械的に使うような運用になっていると、サイト側で更新された最新データの内容を見逃すリスクが増すからです。(その場面に限っては通信量を減らせるというメリットと、最新コンテンツを取得しないデメリットを、どう判断するかでしょうけど...。)
とろす さんが書きました:
Firefoxのキャッシュ有効化設定は実施しており、Microsoft(https://www.microsoft.com/ja-jp)
などではFirefox52でもキャッシュが機能していることは確認できております。
これは、どこにあるどの設定項目を、どのような値にしておられるのでしょうか。
[オプション] -> [プライバシーとセキュリティ] -> [履歴] が [Firefox に - 記憶させる履歴を詳細設定する] になっていて、[Firefox の終了時に履歴を消去する] が有効になっていると、[設定...] で選択された項目が Firefox の終了時に消去されます。
Firefox 以外の影響としては、システムクリーニングを銘打つソフトウェアを定期実行させているような環境で、Firefox のキャッシュだけが消去される事例もあります。
ご承知のこととは思いますが、念のためこのあたりの事柄にも注意を促しておきます。
とろす さんが書きました:
CDNからダウンロードするデータをキャッシュするために、Firefoxでは特殊な設定が必要
なのでしょうか?
CDN は、配信するコンテンツのキャッシュデータ(コピー)を複数のサーバーに分散配置することにより、クライアントからのアクセスに対するレスポンスの効率化を図る仕組みですが、実際に個々のコンテンツを取得する上でのクライアント・サーバー間のやりとりは特殊なものではないはずです。
「CDNからダウンロードするデータ」と仰っているのが、実際どんな種類のデータで、どのように運用なさっているかによっては、もう少し別の視点で考えたほうがいい場合もあるかもしれませんが、ごく一般的な意味でのブラウザのキャッシュについていえば、CDN だからという理由で特別な設定を施す必要はないと思います。
そうではなく、Firefox のキャッシュ機能に不具合が起こっているかどうかを調べたいのなら、「新しいプロファイル」を追加作成し、まっさらな状態で Firefox を動かして、対象サイトに対するキャッシュまわりの動作を比較・点検してみてください。
「新しいプロファイル」では、既存のキャッシュの影響はいっさい受けません。Firefox の設定もすべて初期値で動作します。
「新しいプロファイル」ではご質問のような現象が起こらないのなら、既存のキャッシュデータが破損していたか、既存プロファイル内の障害が原因になっていた可能性が考えられそうです。
とりあえず以上です。役に立たない話だったらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。