当方からの問いかけへのお答えとご報告、ありがとうございます。
A.B さんが書きました:
使用した環境「Windows 10 x64」は、テスト用に作成したまっさらな環境で、FireFoxを初めてインストールした環境になります。
また、インストーラはオンラインインストーラになります。
A.B さんが書きました:
なお、インストール先は「C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Mozilla FireFox」になっていました。
状況は理解いたしました。
A.B さんが書きました:
UACで管理者ユーザーの指定画面が出たので、キャンセルしたところ、FireFoxのインストールがそのまま進んでしまい、
実際にインストールできてしまいました。
この中味が、選択の余地なく自動的にインストールが進行して完了まで到達するのかどうか気になったのですが、
A.B さんが書きました:
UACについては、仰る通り管理者権限のID/PASS入力画面でキャンセルを押しました。
その後もインストールウィザード画面があり、ボタンを押すことができて、インストールを進めることができます。
ということなら、インストールウィザードの画面は出ていて、[次へ] と [キャンセル] の選択肢は有効な状態だということですね。
それなら、Firefox のインストールの流れとしては、異常ではないように思います。
きちんとしたユーザー権限の下で、64bit 版 Windows OS に 32bit 版 Firefox をインストールしたとき、標準のインストール場所は前便でも申し上げたように、
C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox
になるはずです。
ユーザーが任意の場所を明示的に指定すれば別ですが、標準的なインストール手順を進めた結果、
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Mozilla FireFox
に Firefox のプログラム一式がインストールされたのなら、Firefox 的には変則的な結果です。が、Windows 的には妥当な結果だと言えるのかもしれません。
ご存知のように、Windows OS における Program Files や Program Files (x86) のディレクトリは、Windows ディレクトリと同様にシステムの厳しい管理下に置かれた場所です。このディレクトリへのアクセス(書き込みや削除、変更など)は、相応に制限されています。
Windows OS では、正当な手順でインストールしたアプリケーションソフトは、標準的に Program Files や Program Files (x86) に置かれますが、ここにしか置けないわけではありません。ZIP アーカイブを展開しただけで取り出せるポータブル版のソフトウェアを、C:\Users\<ユーザー名>\Documents 配下に置いて使うことも可能です。
「標準ユーザー」権限でインストールを実行した結果、Program Files (x86) 配下に Firefox のプログラムが入らず、AppData\Local 配下に入ったということは、その時のユーザー権限に基づいた結果のように思います。
AppData\Local 以下は、各種のキャッシュデータに代表されるように、一時的に利用されるファイルを置く場所です。ざっくり言ってしまえば、たとえ破棄されてもシステムやアプリケーションの動作に致命的な問題が起こらないデータの置き場所で、書き込み等の制限も緩い場所だといえます。
ということは、そのときの「標準ユーザー」権限でプログラムを書き込める場所として、AppData\Local にインストールされたと考えられるでしょう。
標準的にインストールされた Firefox では、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Mozilla 配下に各種のキャッシュデータが置かれますが、同階層に [Mozilla FireFox] という名前のプログラムフォルダが生成されることはありません。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Mozilla FireFox にインストールされたのだとしたら、
A.B さんが書きました:
また、このようにインストールした場合、FireFoxの動作に制限などはありますでしょうか
は、ちょっと考え方が変わってくると思います。
「標準ユーザー」権限でログオンしたユーザーがこの Firefox を起動できるのなら、起動後の Firefox で一般的なブラウジングをする分にはこれといった "制限" はないと思います。
しかしそれとは別の観点で、Firefox のプログラム本体が置かれた場所の性質上、別のプログラム(*) によって改変・削除されるような動作が、ユーザーの判断を抜きにけっこう安易にできてしまうと思います。インストールされたプログラムの保全に難があるといえばいいでしょうか。
(*) システムクリーニングソフトのようなものだったり、最悪の場合はマルウェアだったり...。
Firefox 自体のメンテナンスも、標準とは異なった状態を前提にしなければならない分、ユーザーのスキルによっては適切な管理ができないかもしれません。(インストールはでき、普通の用途なら問題なく使えるが、深い部分の安全性や安定性を維持することが難しい...というような意味で。)
もし Firefox で業務上のデータを扱っていたとして、万一 Firefox にトラブルが発生した場合でも、通常のトラブルシューティングが通用せずデータの復旧ができないといった確率も高くなると思われます。
A.B さんが書きました:
あるユーザーが、User権限しか持たないのにFireFoxをインストールしていたため、
この場合も、A.B さんがおこなわれたテストと同様に C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Mozilla FireFox 配下にインストールされていたのだとすると、Firefox のプログラム本体はけっこう不安定な状態で運用されていたのではないかと想像されます(動きはするが無防備...といった意味で)。
ご提示いただいた情報から、ぼくが申し上げられるのは以上です。役に立たない内容だったらすみません。