higeo さんが書きました:
【Firefoxの ツール -> オプション -> セキュリティタブ -> パスワード
上記の場所にある「例外サイト」の一覧について、
about:configで設定は可能でしょうか?もしくは実体のようなファイルがどこかにあるのでしょうか?
ファイル配布等で一括設定したいと思っております。
about:config で取り扱うファイル(prefs.js)に例外サイトの情報は保存されていませんから、about:config からご希望のことはできません。
パスワード保存に関する例外サイトの情報は、パスワードが保存されているファイル内に記録されています。
Firefox 31.x 系までは、パスワード情報はプロファイル配下の signons.sqlite に保存されており、例外サイトの情報はこの中の moz_disabledHosts テーブルに記録されます。
したがって、お使いの Firefox 24.1.1 ESR / 31.8.0 ESR では、signons.sqlite が実体ファイルになります。
ご希望のことを実行するとしたら、各ユーザー環境のプロファイル内にある signons.sqlite の moz_disabledHosts テーブルに、管理者が一括処理したい例外サイトのデータ(ホスト名)を追加(結合、マージ)することになると思います。
方法については、SQLite データベースについての知識が必要になると思います。
ぼく自身は Firefox のパスワード情報および例外サイトに関してこのような処理をしたことはありませんから、具体的な手順の説明はできません。
(注意点)
ご存知のことと思いますが、ユーザー名とパスワードは暗号化して signons.sqlite に保存されています。利用するときは復号されます。
そのための暗号化キーは key3.db です。したがって、ひとつのプロファイル内にある signons.sqlite と key3.db は、必ずペアで取り扱わなければなりません。
例えば、プロファイル (A) で使っていた signons.sqlite だけをプロファイル (B) にコピーしても、保存されているパスワードは利用できません。(A) と (B) の key3.db が異なるからです。
例外サイトの情報は、対象となるホスト名が登録されるだけなので、それ自体に暗号化処理はおこなわれませんが、ご希望の結果にいたるための操作にあたっては、ユーザー環境ごとの signons.sqlite と key3.db のペアが切り離されないよう注意してください。登録済みのパスワード情報に影響が出ます。
(補足)
Firefox 32.0 以降、パスワード情報の保存先は logins.json に変更されています。そのため、現在のサポート内バージョンである 45.x ESR では、例外情報は logins.json 内の disabledHosts という [名前] に対する [値] として、ホスト名が記述されます。
暗号化/復号の正常な処理のためには、ここでも key3.db が重要です。ひとつのプロファイル内にある logins.json と key3.db は、必ずペアで扱ってください。
とりあえず以上です。ご希望とは違う話だったらすみません。
(オフトピ)
十分ご承知の上でお使いなら、余計なお世話になってしまいますが、いちおうこういう場でのお約束なので一言述べておきます。
お使いの各バージョンのリリース日は、24.1.1 ESR が 2013 年 11月 15 日、31.8.0 ESR が 2015 年 7 月 2 日で、すでに両バージョンともサポートが終了して久しい Firefox です。
各版で修正されているセキュリティ脆弱性については次のページをご確認ください。
(参考)・Firefox ESR セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/k ... oxESR.htmlご利用のバージョンでは、それ以降に修正されたセキュリティ脆弱性(全部とはいいませんが)を抱えたままになるので、ご注意ください。