横から失礼します。
Okito さんが書きました:
http://www.inb.[example].chance.co.jp を調べたら、TLS1.0 でしかアクセスできませんでした。
Okito さんが書きました:
同じ「地銀ITソリューション」のページなのに、何が違っているのでしょうか?
詳しい事情は存じませんが、地銀一行では荷が重い業務をアウトソーシング先で一括して扱っているようですね。
このような場合でも、複数行が同一の証明書を使うことはありえないと思いますから、そうした違いから "受信したデータの真正性を検証できな" いケースが出てくるのではないでしょうか。
証明書や通信の暗号化に使われるアルゴリズムも、脆弱性の高いものは順次廃止されている途上だそうなので、ブラウザ側とサイト側の対応がかみ合わなければ、正常にアクセスできないケースが出てくる可能性はあると思います。
例えば、あるブラウザ側の対応が先行し、危険性の高い方式を廃止してより厳しい仕様を標準に据えたとして、もしもサイト側がそこまで行かずに旧来の仕組みを切り替えきれていない状況があれば、そのブラウザでは対応不十分のサイトには正常にアクセスできない場合がありうる、ということです。
しかし、それではユーザーが困る場面が出てきます。
インターネットでのサービスをセキュアに利用することは最優先事項ですが、技術的なわずかの食い違いから必要なサービスが使えないと、社会活動に支障をきたすことにもなりかねないので、より安全な方法が行き渡るまでの過渡期には何かしらの回避策が求められます。
Firefox では、あくまで過渡的な対応であることを前提に、ホワイトリスト機能を提供しています。どうしても必要なサービスにアクセス・利用するため、特定のサイトに対してだけセキュリティ強度を下げることを許可する機能です。
ユーザーが、当該サイトを信頼できると判断し、回避策を採れば一定のリスクが増えることを許容できるのなら、次の方法を試してみてください。
about:config から
security.tls.insecure_fallback_hosts
に、許可したいサイトのホスト名を入れます。
ここまでで例示されている銀行をサンプルとするなら、
www.inb.114bank.chance.co.jpと入れます。
その後、対象のサイトにアクセスできるかどうか、確認してください。
【注】くどいようですが、これは一時的な対応です。ユーザーの判断と責任の下に実行してください。本質的には、サイト側がセキュリティ強度を向上させてくれるのが望ましいので、エラーメッセージにもあるように、「この問題を Web サイトの管理者に連絡」することは重要だと思います。Firefox のエラー画面にある [このエラーを報告] を実行することで、多面的に啓発していく方法もあります。
【補足】
対象となっているサイトがサイトなので、念のため......。
こうした銀行取引を扱うサイトでのトラブルは、ユーザーに経済的な損失をもたらすことがあるので、慎重な対処が求められると思います。
「利用できない」のも損失といえますが、とくに昨今、インターネットバンキングサービスを標的にしたマルウェアやフィッシィングの被害が多発していることもあり、こうしたサイトで正常ではない場面に遭遇したときに "起こっている問題をとりあえず回避" 的な対処だけをしていると、本当に不正な内容が含まれていたケースなど、より深刻な問題を見過ごしてしまう危険が残ります。
本件はそうしたマルウェアやフィッシィングとは無縁のトラブルかもしれませんが、問題が起こっているサイトの性質上、想定可能なリスクを広い視野で見て、慎重に対応したほうがいいと思ったので、そのことだけは注意喚起しておきたいと思います。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。