横から失礼します。
orangefish さんが書きました:
一昨日ようやくFirefoxを32.0.3にアップデートしたのですが、アップデート後に特に何かした記憶はないのですが
PC付属のウィルス対策ソフトの「Trend Micro Osprey Firefox Extension」以外すべてアドオンから消えてしまいました。
過去、アップデートで使用できなくなったアドオンは無効化されただけで残っていたと思いますが、使用していたアドオンは
リストにも表示されません。
更新前は存在したはずのアドオン(拡張機能)群が、更新後の Firefox のアドオンマネージャの画面にまったく表示されない、ということでしょうか。
[ヘルプ] -> [トラブルシューティング情報] にある [拡張機能] でも、何も表示されていないということですよね。
この場合、さしあたって考えられるのは次の3パターンです。
(a)何らかの理由で [リセット] が実行されてしまい、ユーザーが意識しないまま新プロファイルに移行してしまった。
(b)既存のプロファイルにおいて、アドオンの実体は存在するが、Firefox がアドオンを正しく認識できていない。
(c)既存のプロファイルにおいて、何らかの異常でアドオンの実体が消失した。
(a)は、リセット後の新しいプロファイルで Firefox を起動している状態です。直前のプロファイルからブックマークやパスワードなどいくつかのデータが引き継がれますが、アドオンはすべて初期化されます。
更新直前まで使っていたプロファイルは丸ごとバックアップされているはずなので、そこから必要なデータを復旧できる可能性は残っています。
(b)(c)は、これまで使ってきたプロファイルが更新後も引き継がれている場合に起こりうる話です。
(b)なら、更新前の状態を復旧できる見込みはあります。
(c)なら、残念ながら復旧の手立てはありません。一からアドオンを入れ直すしか手はないでしょう。
(a)については、次の公式サポート記事を参考にしてください。
・Firefox をリセットするには | Firefox ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/reset ... t-problemsリセットとはどういう機能で、プロファイル内の何が引き継がれ、何が破棄されるのかを把握してください。
とくに、最後の注記に書かれていることに注目してください。旧プロファイルのバックアップについて書かれています。
通常、プロファイル名は xxxxxxxx.default(xxxxxxxx は 8 文字のアルファベットと数字のランダムな組み合わせ)です。リセット後は、これが特殊な名称に変わっています。
(b)か(c)かを確認する方法は次の通りです。
(1)起動した Firefox で、[ヘルプ] -> [トラブルシューティング情報] を開き、[アプリケーション基本情報] -> [プロファイルフォルダ] から [フォルダを開く] を実行。プロファイルフォルダを開く。
(2)開いたプロファイルフォルダをそのままにし、いったん Firefox を終了する。(Firefox を起動したままプロファイル内を操作すると問題を起こすことがあるため。)
(3)プロファイルフォルダ内にある extensions フォルダの存在を確認。
このフォルダが、ユーザーのインストールしたアドオンが格納されている場所。
(b)extensions フォルダが存在し、この中にアドオンの実体(xpi ファイルまたはそれが展開されたフォルダ)があれば、アドオン自体は削除されていない。
ファイル名は、{d10d0bf8-f5b5-c8b4-a8b2-2b9879e08c5d}.xpi のように ID 値がファイル名になっているものが多いはず。
アドオンによっては、xpi を展開してフォルダ形式で存在するものもある。そのフォルダ内に chrome.manifest や install.rdf といったファイル、chrome や components といったフォルダがある。
これらがいずれも容量のある(ゼロバイトではない)状態で存在するなら、ひとまずアドオン自体は健在だと考えてよい。
(c)extensions フォルダ自体が存在しないか、extensions フォルダはあるがその中にいかなるファイル、フォルダも存在しない空の状態なら、アドオンの実体が消失している。
なぜそんなことが起こったか原因はわからないが、この場合は更新前のアドオンの状態を復元するのは困難。
(b)の場合に試してみる手立て
アドオンの実体が残っているのなら、試しに次のような手順を実行してみてください。
(i)プロファイルフォルダ直下(つまり extensions フォルダと同階層)に、
extensions.json
extensions.ini
extensions.sqlite(現バージョンの Firefox では使われていない。この内容は extensions.json に移管されている。)
というファイルの存在を確認し、あったものすべて(削除/別の場所に移動/リネーム、のどれか)を実行する。ようするに、Firefox の起動時に認識できないようにすればいい。
(ii)次に Firefox を起動させると、Firefox は extensions フォルダを直接確認しにいき、存在し、かつ認識可能なアドオン(拡張機能)を読み込む。このとき、上記のファイルは自動的に再生成される。
正常にアドオンを認識できれば、Firefox はアドオンのインストールの許可を確認してくるはずなので、必要に応じて許可・不許可をユーザーが指定する。
orangefish さんが書きました:
Ver.20前半の頃のUserのフルデータはネカフェなどで使うとき用にUSBにバックアップしてありますが、
そこからいくつかアドオン追加しているので、前バージョンのFirefoxを入れてバックアップのUserデータを
重ねるのにも抵抗があります。
「Userデータ」とおっしゃっているのは、プロファイル内に保管されているすべてのデータのことでしょうか。
もしそうなら、pal さんからもご助言がありますし、orangefish さんご自身も慎重にお考えのように、バージョン間の落差が大きい場合、プロファイルデータの扱いには慎重を期したほうがいいと思います。Firefox だけでなく、アドオンもまた仕様変更しているケースがありますので、新旧のデータ形式を混在させてしまうと今後の安定性を損なう可能性を高めてしまうかもしれません。
ただ、まったく使えない、互換性がない、ということではないので、リスクを覚悟の上でなら利用してもかまいません。
アドオンによっては、自身の設定はもちろん、アドオン独自のデータを、独自の方法で蓄積していくタイプのものがあります。
そうした場合、アドオンを復活させるだけでなく、蓄積してきたアドオンのデータも復旧させたいという要望はあろうかと思います。
難しいのは、あるアドオン自身が蓄積するデータは、そのアドオンの仕様に依存するということです。ユーザーが保存条件を設定できるものもありますし...。なので、アドオン自身のデータについては、どのファイルをどうすれば復旧できるといったことを、一般論としてこの場で申し上げることはできません。個々のアドオンごとに、調査・検討していくことになろうかと思います。
ただし、(a)や(b)の場合は、アドオンとその蓄積データを合わせて復旧できる可能性も残っていますので、手間はかかってもトライしてみる価値はあろうかと思います。
自力で復旧できなかったアドオンの名称や、実際におこなった作業手順などを具体的に提示していただくと、そのアドオンのユーザーさんから何かしらのアドバイスが寄せられるかもしれません。
以上は、消えたアドオンをどう復旧するか、という観点から、まず点検すべき事柄について書かせていただきました。
より具体的な作業方法や手順、あるいは、なぜこんなことが起こったかという原因究明は、orangefish さんがこれまで使われてきた Firefox とそのプロファイルの状況に大きく左右されますので、この場でピンポイントなアドバイスはできかねますことを、ご了承ください。
とりあえず以上です。的外れな話だったらすみません。
(補足)
orangefish さんが書きました:
PC付属のウィルス対策ソフトの「Trend Micro Osprey Firefox Extension」以外
ウィルス対策ソフトやメーカー製 PC のプリインストールソフトの中には、特殊な形でブラウザにコミットしてくるものがあります。
これらは、プロファイルではなく Windows レジストリを拠点にして自身の存在をブラウザに認識させます。
ある種のマルウェアなども、そういう挙動をとるものがあります。
ごく一般的なアドオンを通常の方法で Firefox にインストールした場合は、すべてプロファイルフォルダ内の extensions フォルダに入ります。