横から失礼します。
fana さんが書きました:
ページ内にある画像を最初は全部読み込まない
→選択した画像だけを読み込んでその場に表示
ご希望の動作を実現する方法は知りませんが、少なくとも越えるべきハードルがあるのはわかります。
全体的な背景としては、Web の黎明期のようにテキストベースの時代ならともかく、Web ページの表示・利用に際して、様ざまなかたちで数多くの画像データが使われているのが現状です。画像データの定義も、HTML 内だけでなく CSS や JavaScript 、サーバーサイド・スクリプトで動的にコントロールされています。
そういう実情の下で、Web が利用されています。
一方、個々のユーザーの利用条件は一律ではありません。そのため、画像を選択的に扱いたいというニーズがあるのは理解できます。
すでに試されたように、ある Web ページを Firefox で開いたときの初期状態で、すべての画像の読み込みをブロックすることは比較的簡単にできます。
Firefox 単体でも可能ですし（例：permissions.default.image = 2）、その動作を手軽に切り替えるアドオンもいろいろあります。しかし、全ブロックの状態からページ内の個々の画像を選択的に読み込む動作を実現してくれる Firefox の機能やアドオン類は見当たりません。
Firefox 単体では、サイト単位で画像の読み込みをブロックする機能はあります。この場合、ページ全体の画像をブロックできても、ページ内の個々の画像ごとに表示・非表示を切り替えるのは困難です。
ご要望のような動作を実現させる前提として、次のようなハードルをどうクリアするかが難しいと思います。
（a）Web サイトの設計に左右されますが、「ページ内にある画像を最初は全部読み込まない」と、ページ内インターフェイスに画像を多用しているサイトほど、サイトの利用が事実上できなくなります。
例えば、NHK でも民放各社でもいいので、テレビ局のトップページを「ページ内にある画像を最初は全部読み込まない」状態で開いてみてください。その状態でサイトを普通に利用できますでしょうか。
ページ内の構成が大幅に崩れてしまうと、選択的に画像を表示するとかいう以前にサイトそのものの利便性が失われます。すべてのサイトでそうなるとは限りませんが、そういうリスクが常について回ることを念頭に置いておくほうがいいと思います。
（b）上記とも関連しますが、画像を全ブロックして読み込んだページ内で、どこに（ページ内の位置）、どれだけ（数）、どのような（内容）画像が存在するかを把握できないと、個々の画像を任意に選択すること自体が困難になります。
代替テキストが表示されていてナビゲーションには支障がないこともありますし、常用するサイトならおおよそのページレイアウトは理解しているでしょうが、"表示されていないものの存在をユーザーが知る" ための措置を、どうにかして確保しておく必要があると思います。
（c）ブラウザのキャッシュ利用を考慮した場合、ある程度は画像を読み込ませておかないと、キャッシュの有用性を活かせません。
一度読み込んだデータをハードディスク上に保存しておき、次回に同じサイトを表示したときネット経由ではなくディスク上に保存してあるデータを再利用して表示することで、Web ページの表示を効率化するのがキャッシュの働きです。
キャッシュデータの過剰な溜め込みはトラブルの原因になりますが、適度なキャッシュ保持は、とくに低速回線での利用時に一定の効果を期待できます。
あくまで条件次第ですが、画像データの読み込みを過度に制限することでキャッシュの効率低下を招く可能性も否定できず、結果的に全体的なパフォーマンスに影響することも考えられます。
（d）「ページ内にある画像を最初は全部読み込まない」状態から、どんな画像があるかを確認するため結局はいくつもの画像を読み込むのなら、通信回線に対する相応の負荷は避けられません。
回線条件を改善できればベストなんでしょうが、それができない以上、（c）の要件ともかかわって "完全性の高い画像ブロック" に傾きすぎるよりは "妥協点で折り合いをつける" ほうが、全体的なバランスを保てる場合もあるのではないでしょうか。
たしかに画像を全ブロックすればページの読み込み自体は早くなるかもしれませんが、そのあとページ内のナビゲーション方法を調べたり、どこにどんな有用な画像があるかを確認したりする手間が増える分、全体的な利用効率が低下することもあるのでは、という意味を含んでいます。
―― 他にも考慮すべきことはあろうかと思いますが、さしあたって頭に浮かぶのは上述のようなことです。
fana さんが書きました:
回線が遅くて無駄な画像が多いページの読み込みがつらいので
obo さんから寄せられているアドバイスと同じような考え方ですが、"必要な画像だけを選択的に読み込む" のではなく、"明らかに不必要な画像を選択的に排除していく" という方向での改善策もあるのではないでしょうか。
常に未知のサイトへの訪問をくり返すような使い方をしておられるなら効率的ではないかもしれませんが、基本的によく訪問するサイトがあり、あとはそこからリンクをたどるような使い方が多いなら、「画像を選択的に読み込む方法」と逆の発想もアリかと思います。（あくまで、fana さんご自身がどのへんで妥協できるか、によりますけど......。）
例えば、Adblock Plus などのアドオンを使い、ユーザーが不要と判断した画像の情報をフィルタに登録して学習を重ねることで、よく使うサイトはもちろん、不特定のサイトに対しても "不必要な画像を自動的にブロック" することの効果が上がっていくと思います。
しばらくは、ブロック対象の選択と登録に手間はかかりますが、「画像の全ブロックから選択的に表示」よりも「不必要な画像だけを選択的にブロック」のほうが、どのようなサイトであってもその基本構造の表示は崩れにくく、ユーザビリティの低下も最小限に抑えられると思います。
以上、ストレートな解決策ではありませんが、気がついたことを書き込ませていただきました。役に立たない話だったらすみません。
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