calan さんが書きました:
縦軸は変換するテキストの軸と同じで横軸がセカンダリ画面右端になります。
縦軸はテキスト入力エリアの場所で変動しますが横軸は変わらないようです。
セカンダリディスプレイに移動させて使用した場合は正常に表示されます。
また最大化ではなく、ウインドウモードで使用した場合はプライマリ、セカンダリともに正常です。
上記環境のプライマリディスプレイで最大化にしたときのみ発生しています。
とても重要な情報です。ありがとうございます。
おそらくこれはMS-IME 2002のバグだと思われます。
まず、Windowsは、マルチディスプレイ環境では、プライマリディスプレイの左上座標を0, 0の原点とします。つまり、プライマリディスプレイの左、もしくは上に他のモニタを配置した場合、そのモニタの座標は負の数値で表現されます。
次に、Firefox 3.6まではトップレベルのウインドウの中に、開発者の用語で言うところの別のウインドウが張り付いている状態でした。具体的には、トップレベルウインドウの中にひとつ、タイトルバーとか枠線を除いたサイズのウインドウが張り付いていて、さらにその中に各タブの内容ごとにウインドウが張り付いている、という設計で、トップレベルウインドウ以外がフォーカスを持つ、という設計でした。
ですが、Firefox 4では、これらの張り付いているウインドウは全て無くなり、見た目のウインドウにつき、ひとつのウインドウで構成されるようになりました(プラグインのような例外はありますが)。つまり、Firefox 4ではトップレベルのウインドウがフォーカスを持つことになりました。
さらに、このフォーカスを持つウインドウがプライマリディスプレイ上で最大化されると、Windows内部では、-1, -1の位置に配置されます。つまり、見た目に反して、ウインドウはセカンダリディスプレイ上を起点に配置されています。つまり、Firefox 3.6まではフォーカスを持ったウインドウが最大化によって別のディスプレイに配置されることはなかったのですが、Firefox 4ではWindowsの仕様上、発生するようになってしまった、ということです。
この見た目との齟齬と、MS-IME 2002の負の座標処理のバグとが重なってこのような現象が起きているんだと推測されます。
Firefoxが候補ウインドウの位置を正しく指定できていることは、Windows 7でのテスト結果からも明らかなのですが、実際にどこに表示するのか、という決定権はIME側にあるので(ディスプレイをまたぐ形でウインドウを配置して候補ウインドウの表示される位置を見てみるとよく分かると思います)、残念ながらFirefox側で対処する方法は今のところ思いつきません。