遅ればせですが横から失礼します。
(前提)
「スタンバイ」と仰っているのは "システムの待機状態" のことで、Windows 7 環境では「スリープ」または「休止状態」と呼ばれるメニューのことですよね。
Windows XP までの流れになぞらえて解釈すれば、狭義には「スタンバイ」=「スリープ」と解釈できるかと思います。以下、その前提で書きます。
(本題)
ななななよん さんが書きました:
ダウンロードを一時中断する事は誰しもあると思うのですがその状態で一旦PCをスタンバイに移行した後
スタンバイから復帰すると中断していたはずなのに勝手に再開されてしまうのですがこれを防ぐ手立てはありますか?
ななななよん さんが書きました:
中断ではなくキャンセルしたダウンロードです、訂正します
Windows 7 Home Premium SP1 (64bit) 上にある Firefox 64.0.2 (32bit) をテスト用プロファイルで動かし、次のような簡単なテストをしてみました。
共通の条件は、数百メガバイトのファイルのダウンロードが進行している途中における動作です。
(A)「中断」の動作
(a-1)進行中のダウンロードを「中断」します。
(a-2)[ブラウジングライブラリー] ウィンドウの [ダウンロード] 画面や、ツールバーからドロップダウンできる [プレビューパネル] には、「中断しています」と表示され、ダウンロードの進行が一時停止されます。
(a-3)この状態を確認したあと、システムをスリープ状態に移行します。
(a-4)しばらく時間を置いた後、スリープから復帰します。
(a-5)ダウンロードは「中断しています」の状態が維持され、自動的に再開することはありませんでした。
(a-6)右クリックから「再開」を実行すると、中断された時点からの続きでダウンロードが再開されました。
(B)「キャンセル」の動作
(b-1)進行中のダウンロードを「キャンセル」します。
(b-2)[ブラウジングライブラリー] ウィンドウの [ダウンロード] 画面や、ツールバーからドロップダウンできる [プレビューパネル] には、「キャンセルされました」と表示され、ダウンロードの進行が止まります。
(b-3)この状態を確認したあと、システムをスリープ状態に移行します。
(b-4)しばらく時間を置いた後、スリープから復帰します。
(b-5)ダウンロードは「キャンセルされました」の状態が維持され、自動的に再開することはありませんでした。
(b-6)右端の「再試行」アイコンをクリックすると、一からやり直す形でダウンロードが再開されました。
少なくとも当方の環境では、「中断」、「キャンセル」のどちらも、「ダウンロードが勝手に再開されてしまう」という現象は起こりませんでした。
ついでなので、ダウンロード進行中にスリープ状態に移行した場合を試してみると、当方の環境でも復帰後にダウンロードが自動的に再開されました。
(考察)
ななななよん さんが書きました:
スタンバイ前に「中断」or「キャンセル」した場合は復帰しても再開はされず
ダウンロード中にスタンバイへ移行した場合は復帰後自動的に再開される事が解りました
これらの動作は、とくに不可解とは思えません。
なぜなら、Windows のスタンバイ(待機状態)機能は、アプリケーションを含むその時点でのシステムの稼働状態をそのまま保存し、復帰時には以前の状態をそっくり復元することを意図したものだからです。Firefox は、ダウンロードの進行もしくは中断・キャンセルの状態を維持したまま、OS によって待機状態に移されるわけですから、復帰後に以前の稼働状態が再現されるのは真っ当な結果だろうと思います。
しかしながら、次の点は不可解に感じます。
ななななよん さんが書きました:
しかし、解せないのは自動的に再開した後は「中断」or「キャンセル」してもスタンバイから復帰すると再び自動的に再開されてしまう事で
このお話は、(1)Firefox でファイルをダウンロード中にスタンバイ状態に移行し、(2)そのあと復帰したときは自動的に再開されてダウンロードが進むわけですが、(3)これを中断またはキャンセルしたあと、(4)もう一度スタンバイ状態に移行し、(5)そのあと復帰したとき自動的にダウンロードが再開されてしまう、といったことでしょうか?
もしそうなら、(3)以降の流れがおかしいと思います。
この場合、スタンバイに移行したとき(3)の条件が維持されなければなりません、復帰後に(5)のような状況になるとしたら、本来のスタンバイ機能からは逸脱した結果だと考えられます。だから、ななななよん さんも「解せない」とお感じなのだと想像します。
ただ、当方の環境で同じ手順を試してみても、仰るようなことは再現できませんでした。
原則論としては、スタンバイ(待機状態)機能を支配・制御しているのは OS なので、OS 側に何らかの問題がある可能性も疑われると思うのですが、この点について質問者は言及されていませんし、情報もありません。
一方、ダウンロードというのは相手(サーバー)との関係で成り立っている動作なので、スタンバイに入る、復帰するの変化の中で、サーバーとの関係を確立している(していた)Firefox 側にも、何かしらの問題が起こっている可能性も否定しきれません。
そのあたりの全体の流れをふまえてきちんと調べよう、と提案されていたと思うのですが...。
ななななよん さんが書きました:
それを抑止するオプションも今は見当たらずどうした物かと頭を悩ませており、どうしようもないのでしょうか
具体的なバージョンまでは覚えていませんが、かなり古いバージョンには、Firefox を終了するとき進行中のダウンロードがあった場合どう処理するかの設定項目(browser.download.manager.quitBehavior)があり、
0 = いったん中断するが、次回起動時には自動的に再開する
1 = いったん中断し、次回起動後も中断状態を維持(ユーザーの指示で再開)
2 = ダウンロードをキャンセル(破棄)する
という3つの選択が可能でした。
「それを抑止するオプションも今は見当たらず」と仰っているのが上記の設定項目のことだとしたら、注意しなければならないのは、"Firefox を終了するときの振る舞い" を規定している点です。
スタンバイ状態への移行は、アプリケーションからすれば正規の終了処理を経ず、OS の権限で強制的に現状凍結の状態に移されたことになるため、アプリケーションの終了→次回起動の流れの中で処理される機能が、必ずしも正常に働くとは限らないと思います。
(注)
現行の Firefox 64.0 系を含め ESR 60.x にもその設定項目はなく、ダウンロード進行中に Firefox を終了させようとしたときは、それらのダウンロードをキャンセルするか、Firefox を終了しないか、の選択を問うダイアログが開きます。
とはいえ、スタンバイ状態に入る前に「キャンセル」状態になっているのに、復帰したときそのダウンロードが「勝手に再開されてしまう」のだとしたら、スタンバイ機能の趣旨からみて不自然だというのは、上述のとおりです。
ななななよん さんが書きました:
レガシーアドオンが動いていたバージョンのFirefoxを使用していた時はこの様な事にならなかったので困惑しています
もし「ダウンロード中にスタンバイへ移行した場合」に、以前のバージョンでは復帰後に再開されなかったが、現行バージョンでは再開されるようになったという文脈での話なら、OS の待機状態の機能に沿うよう Firefox が仕様を変更した(不具合を修正した)ことも考えられるでしょう。ですが、明示的にダウンロードをキャンセルしている状態からスタンバイに入ったときは、復帰後もその状態が維持されているのが(スタンバイ機能としての)正常な動作だと思います。
「これ位の事に解決案も提示できない所に用はありません」といわれても、今の時点で提示されているのは「~されてしまう」などの現象面を列記した情報しかないので、それを見ただけで他のユーザーが原因を特定して解決策をアドバイスするのは難しい、というのが正直なところだろうと思います。(「出来るならさっさとしています」ってことになりましょうか...。)
本件が Firefox のバグだとしても、きちんと問題点を切り分けていかない限り本当の原因は見えてこず、したがって根本的な解決策(バグ修正)にも到達できないのではないでしょうか。
基本的なことしか申し上げられず残念ですが、切り分けのヒントぐらいにはなることを期待して...。的外れな話になっていたらすみません。
(余談)
ななななよん さん流にいえば、他人の困りごとの文章を読んだりそれに応答する文章を書いて投稿したり、他人のために検証テストをするなど、「時間の無駄」でしかないのかもしれませんが、困っているユーザーさんからの質問に、時間と労力を割き(無償で)対応する人たちがいるので、このユーザーコミュニティーであるフォーラムが成り立っています。
ぼく個人は、質問する側と回答する側に上下関係はなく、対等だと考えています。だから、質問する人に都合や事情があるように、回答する人にも都合や事情はあると考えます。お互いがそのことをふまえてやり取りできればいいな、と思います。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。