遅ればせですが、リプライがないようなので......。
ぼくは、面白そうなアドオンを見つけると試用はするのですが、常用しているアドオンは少ないユーザーです。そういうレベルの話としてお読みいただければと思います。
アドオンの AutoFormer は試用したことがありますが、ごく一般的な Web ページのフォームについて、チェックボックスやラジオボタンの選択状態を記憶できたはずです。
ただし、サイト側の条件によっては、うまく動作しない場合もあります。
サイト側の事情をクリアできているのなら、「チェックボックスのレ点付けを自動にできませんか」は AutoFormer で十分可能だと思います。
【参考事例】
例えば、この MozillaZine フォーラムの投稿フォームには次のようなチェックボックスがあります。
☐ BBCode を無効にする
☐ スマイリーを無効にする
☐ URL を自動的にパースしない
☑ ユーザエージェントを表示する
このうち、一番下の「ユーザエージェントを表示する」は初期値でチェックが入っていて、他の3つはチェックなしです。
これら未チェックのチェックボックスに「レ点」チェックを付けて、テキストボックスなど他のフォーム上から [AutoFormer] -> [Save all fields] を実行します。
いったん Firefox を終了させるなど、メモリキャッシュの影響を受けないようにしたうえで、再び同じ投稿ページを開いたときには、チェックを付けた内容が復元されます。
つまりこのことから、チェックボックスの内容も保存されているのがわかります。AutoFormer が保存先としているローカル・ストレージの中身を見ても、保存されていることは確認できます。
【より突っ込んだ話】
ペンペン さんが書きました:
テキストフォームに毎回同じ語句を入力する場合、これを自動化するアドオンAutoFormerを使っています。
ただし、このアドオンではチェックボックスの入力は自動化されません。
ここで仰っているのは、どちらの意味なのでしょうか?
(a)フォームのチェックボックスに対して、AutoFormer の保存(Save)機能が使えない。
(b)フォームの内容を保存したページを再び開いたとき、テキストボックスなどは保存内容が復元(load)されるが、チェックボックスだけ復元されない。
(a)については、AutoFormer はチェックボックスやラジオボタン上で右クリックしても、コンテキストメニューに [AutoFormer] の項目が表示されないため、個々のチェックボックスやラジオボタンに対して、選択内容を保存することができません。
しかし、上述のように [AutoFormer] -> [Save all fields] からフォーム全体を保存すれば、チェックボックスやラジオボタンの選択内容も保存され、次に同じページを開いたとき、原則的には保存内容が復元できます。
ご承知かとは思いますが、AutoFormer のようなアドオンは、サイトを基準にフォームのテンプレート作成とその適用を自動化してくれるのが本領です。
だいたい次のような感じでしょうか。
(A)そのサイトの情報(ドメイン名など)とフォームの構造を分析し、ユーザーが入力・選択した各要素の内容を記憶・保存。
(B)次に同じサイトにアクセスしたとき、サイトとフォームの組み合わせから構造を照合し、マッチする要素ごとに保存した内容を復元。
類似のアドオンによってはデータの保存方法などが異なりますが、基本的な考え方は概ね同じでしょう。
なので一般的には、あるフォームに対して、テンプレートとして保存したい状態になるよう、必要な項目を入力・選択したあと [Save all fields] を実行して全体を保存するのが、AutoFormer の基本的な使い方です。作者のサイトにもそのように説明されていたと思います。
その後、個々に変更したい部分が出てきたとき、[Save this field only] で上書き保存することで個別に対処できるわけですが、前述のようにチェックボックスやラジオボタン上では AutoFormer のメニューが出ないので、個別に [Save this field only] を実行できない、となるわけです。
しかしながら、フォーム全体を希望どおり修正してから [Save all fields] で保存し直せば、チェックボックスなどの変更結果もまとめて保存できる、と......。
(b)については、サイト側の事情が影響してくるケースがあります。
サイト側が提供している機能に対して、ユーザーがアドオンなどを駆使して独自の処理をおこなう場合、サイトごとの仕様の違いなどに(大なり小なり)影響を受けるのは避けられません。
HTML の form タグだけで作られ、構造が静的に定まっている標準的なフォームの場合、原則としてユーザーが施した入力・選択の状態を AutoFormer のようなアドオンで保存・復元できます。
一方、提供されているフォームが、クライアントサイドやサーバーサイドのスクリプトで動的にコントロールされているなど、全体的または部分的にそのつど変化が生じるような条件を含む場合、AutoFormer で保存した内容が、次に同じサイトを開いたときに正確に復元できないことがあります。
サイト側が仕様を変更したり、フォームのソースを更新した場合も、同様のことが起こりえます。
つまり、アクセスしたサイトのフォームの各要素と、そのサイトのものとして保存してある各要素の情報を照合できないような事態になると、保存した内容をどこに復元すればいいのか判別できないので、結果として復元がきない、狂いが生じるといったことが起こりうるわけです。
他にも、同じサイト内に複数の異なる形式のフォームがあるとかの条件によっては、AutoFormer の操作で [Save as profile...] のメニューを使うなど、サイトの仕様やフォームの状態に応じて対処方法に工夫をする必要が出てくるでしょう。
もし、冒頭に挙げた(b)のようなことが起こっているというお話なら、当該サイトの仕様やフォームの構造が影響しているのかもしれません。これらの事情がわからないことには、適切な対応策が見えてこないと思います。状況がわかれば、別のアドオンで対応できるか否かなどの判断がしやすくなるのではないでしょうか。
実際のところ、ペンペン さんが、どういうサイトのどんなフォームで、AutoFormer をどんな手順で操作しておられ、どのような結果になっているのか、順を追って具体的に説明していただくと、他のユーザーさんから追加のアドバイスが寄せられるかもしれません。
とりあえず以上です。
AutoFormer を試用したのはずいぶん前なので、もう一度インストールしてざっとは試してみましたが、的外れな話になっていたらすみません。