hachiko987jp さんが書きました:
UAの書き換え方法が昔はやったことありますが、どこをどう書き換えるのか忘れてしまいました。
about:config にて general.useragent.override という文字列設定名を新規作成して、値に上書きしたい User-Agent 文字列を設定します。
Firefoxですと、拡張機能の User-Agent Switcher
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/uaswitcher/ を入れるのが定番ですが、SeaMonkey では残念ながら動作しないようです。
User-Agent をFirefoxに変更してインストールは可能なのですが、AMOに掲載されている一番古いバージョンでもアイコンや設定画面が出てきませんでした。
hachiko987jp さんが書きました:
googleの検索窓のカーソルが半分上に移ってしまい、ずれてしまうことと、長い検索ワードを入れると途中で途切れて表示されたり、(検索結果に問題はありません)
検索候補も縦ではなく、横に並んで表示されますし、困っています。
偶然的通行人 さんが書きました:
(1)Google 側がブラウザの UA に応じて返してくるソースの内容が異なっているようである。
興味が湧いたので調べてみました。
User-Agent の違いで、Google検索のinput要素へのCSS指定が切り替わっていました。
下の添付画像は Firefox 52 と SeaMonkey 2.49.4 でインスペクターを使ってスタイル設定を表示したものです。
添付ファイル:
Google検索-Firefox52.jpg [ 153.12 KiB | 表示数: 28645 回 ]
添付ファイル:
Google検索-SeaMonkey.jpg [ 153.37 KiB | 表示数: 28645 回 ]
Firefox 52 の場合は、display: flex; となっており、レイアウトを CSS3のフレックスボックスで指定していますが、
SeaMonkey 2.49.4では、display: -moz-box; という古いベンダープリフィックスの指定となっています。
これがレイアウトが乱れる直接の原因になりますが、次の疑問はどういう判定(どういう意図)で -moz-box の方に切り替えてるかになります。
SeaMonkey の User-Agent は
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; WOW64; rv:52.0) Gecko/20100101 Firefox/52.0 SeaMonkey/2.49.4
こんな感じです。
まず「SeaMonkey」の文字列を変えてみましたが結果は変わりませんでした。「SeaMonkey」を特別扱いしているわけではなさそうです。
次に「SeaMonkey/2.49.4」を「SeaMonkey/52.0」に変更してみたところ、Firefox 52 と同等の表示になりました。
この結果から、User-Agentの判定において、Firefoxかどうかは「Firefox」が含まれているかで判定しているが、ブラウザバージョンは「Firefox/
52.0」の方ではなく
末尾に書いてあるバージョンで判定してるみたいです。
これでは、User-Agent 中に「Firefox/52.0」と書いている意味がありません。Google側の手抜きと言っていいでしょう。
そもそも、このスタイル指定の切り替えは Firefox ではちゃんと機能してるのでしょうか?
フレックスボックスに対応したのはたしか Firefox 28からです。
Firefox 27でGoogle検索を開くと display: flex; が指定されており、対応していないので見事に表示が崩れました。
では、バージョンいくつで切り替わるのでしょう?
どうやら、Firefox 21以前だと -moz-box 側の判定になるようです。それで表示はと言うと
添付ファイル:
Google検索-Firefox21.jpg [ 61.23 KiB | 表示数: 28645 回 ]
この有様です。全く意味がありません。
ということで、Googleには User-Agent で判定するならちゃんとやってくださいということと、誰も使ってないような古いブラウザ向けのゴミ設定は削除してくださいと、自信を持って要望すべきかと思います。