Thunderbird 38.0 系から仕様変更により、メールヘッダの件名（Subject）部分のエンコード・デ
コードの方式が変わりました。

MIME エンコードされていないものは、UTF-8 として扱われるようになったようです。
そのため、受信メッセージによっては、件名が文字化けしたかのように表示されます。

例として ISO-2022-JP のみで書かれているものは、文字化けしたかのように表示されます。
一部の対応していない、あるいは古いメールシステムやメールソフトから送信されたメッセージでは
MIME エンコードされていないものがあります。

例：文字化けしたかのようになる件名 [ISO-2022-JP のみ＝非 MIME または非 UTF-8]
[code]Subject: $B%U%!%$%kE:IU%F%9%H(B[/code]
例：MIME エンコードされているものは、これまで同様に正常に表示されます。
[code]Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJVUlISUkJWtFOklVJUYlOSVIGyhC?=[/code]
件名が、文字化けしたかのように表示される箇所は、スレッドペイン（メッセージの一覧）です。
すべてのメッセージではなく、上記のように MIME エンコードされていない UTF-8 以外で書かれた
件名のメッセージです。
メッセージペインのヘッダ箇所では、これまで同様に正常に表示されます。

現状では、Thunderbird には、これを自動的に修正あるいは変換して、元どおりに表示する機能はあ
りません。


当面の回避策のひとつとして、次のアドオンを利用する方法があります。
件名（Subject）部分を UTF-8 に書き換えることが可能になります。
件名（Subject）部分が MIME エンコードされていないメッセージが少数の場合は、有用かも知れま
せん。

[url=https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/edit-email-subject/]EditEmailSubject :: Add-ons for Thunderbird[/url]

[注意点]
・当然ながら、自己責任でご利用ください。
　何が起きても、ご自分で対処できることが前提です。
・要約（インデックス）ファイルを書き換えますので、それに関係する他の処理に影響を
　及ぼす可能性を考慮しておくこと。
・次のヘッダ情報が付加されます。
　X-EditEmailSubject:
　X-EditEmailSubject-OriginalSubject:
・IMAP アカウントの同期では、正常に機能しない可能性があります。