原因とその解決のための方法を知っているわけではありませんが、明日からの仕事にお困りのようなので......。
【はじめに――重要】
この種の「**が消えた」のトラブルでは、その問題に気がついたらすぐに、プロファイルのバックアップ(コピー)を別のメディアに確保することが重要です。(日常的にバックアップを取っているなら、この限りではありません。)
必ずそうなるわけではありませんが、状況によっては、問題を解決しようと Thunderbird / Firefox を操作すればするほど傷を深めてしまう場合もありうるからです。
バックアップを取っても確実に復元できる保証はありませんが、被害が拡大した場合でも最小限の被害状況の段階に復旧できる可能性を担保する“保険”の意味はあります。
【基本事項】
Thunderbird のアドレス帳の実体は、プロファイル内にある *.mab というファイルです。
デフォルトで存在する [個人用アドレス帳] は abook.mab 、[記録用アドレス帳] は history.mab で、その他ユーザーが追加したりインポートしたアドレス帳は、abook-*.mab とか impab-*.mab とかの名称で存在します。
この実体ファイルとアドレス帳で付けた名称を含め統合的にアドレス帳を管理する情報は、prefs.js に記録されています。
prefs.js をテキストエディタで開いても確認できますが、誤操作防止のため [設定エディタ](about:config)からフィルタ欄に ldap と入力し、リストアップされた太字(ユーザー設定)の項目の description と filename を対照させていけば、手間はかかってもアドレス帳の表示名(部署名?)と実体ファイルの関係がたどれるはずです。(ただし、prefs.js 自体が破損していたら、この情報が正しくたどれないかもしれません。)
【推測できる問題点】
(ア)詳しくは知りませんが、ひとつのプロファイルで保持できるアドレス帳の上限数といった制約がある可能性。(過去に破棄したアドレス帳のデータが残ったままとか、いろいろ可能性はありそうです。)
(イ)プロファイルが破損した可能性。(とくに、prefs.js に記録された情報と実際のプロファイル内の *.mab の整合性が〈部分的に / 全体的に〉崩れた可能性。破損した原因までは分かりませんが、なんかアドオン類がたくさん入っているようですし...。)
(ウ)ハードディスクの障害の可能性。(たまたま Thunderbird のプロファイルが記録されていた領域が破損したとか。状況によっては破損が拡大する可能性もありうるので要注意。)
【力技】
細かな説明は抜きにして、とりあえず明日までの復旧をめざすために――。
*アドレス帳の実体ファイルがどれも破損しておらず、ハードディスク障害等もないことが確認されているという条件で。
(0)現行のプロファイル(C)にあるすべてのアドレス帳(*.mab)、もしくはプロファイル全体をバックアップ。
(1)現行の Thunderbird で、作業用の新規プロファイル(T)を作成。Thunderbird は終了させる。
(2)(C)内にあるアドレス帳の実体ファイルのうち、認識されなくなったアドレス帳の実体ファイル(abook-*.mab)を、abook.mab とリネームして(T)に上書きコピー。
(3)Thunderbird を(T)で起動し、アドレス帳の [個人用アドレス帳] に希望する登録情報が再現されていることを確認して、そのデータを LDIF 形式でエクスポート。ファイル名は分かりやすく付けておく(例:exp-1.ldif)。Thunderbird を終了。
(4)Thunderbird を(C)で起動し、アドレス帳から(3)でエクスポートしたファイル(exp-1.ldif)を指定してインポート。これが成功すれば、現行プロファイルで希望するアドレス帳を復元できる。
(5)希望するアドレス帳について、上記(2)~(4)をくり返す。
【注意点】
上記の方法で復元できても、再びアドレス帳の消失が発生するようだと、もっとプロファイル全体に問題が起こっている可能性が考えられます。(あるいはハードディスク障害の可能性も否定できません。)
もし、Thunderbird の古いバージョンからアップグレードしつつ、同じプロファイルを使い続けてきたとかですと、プロファイル内のデータがいたるところで整合性を失ってきている事態もありえます。アドレス帳だけでもかなりの数があるようですし、プロファイル内の乱雑さが増すとトラブルも起こりやすくなります。
この場合、面倒でも新規プロファイルに乗り換えた方が、今後の安定性は増すと思われます。
(補足 1 )
環境情報で、
Thunderbird 3.0.6
と書かれていますが、すぐあとにユーザーエージェント(UA)の情報として、
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.8.1.23) Gecko/20090812 Thunderbird/3.1.2
とあり、バージョンが全然違います。
とくに UA のうち rv:1.8.1.23 は 2.0 系のものです。(アドオンの影響?)
通常は Thunderbird 3.0 系だと rv:1.9.1.* 、3.1 系だと rv:1.9.2.* です。
もし、書き間違いや意識的な UA 偽装ではなく [ヘルプ] -> [Thunderbird について] でこの表示がされているのなら、どこか根本的にプロファイルがおかしくなっているのかもしれません。
(補足 2 )
ビジネスで使う場合はとくに、常日頃からメールデータやアドレス帳などユーザー固有のデータのバックアップを心掛けましょう。
アドオン類は利便性を向上させますが、多用すると安定性を犠牲にすることもあります。そのへんのバランスには注意してください。
以上、取り急ぎのアドバイスまで。外してたらすみません。
原因とその解決のための方法を知っているわけではありませんが、明日からの仕事にお困りのようなので......。
[b]【はじめに――重要】[/b]
この種の「**が消えた」のトラブルでは、その問題に気がついたらすぐに、プロファイルのバックアップ(コピー)を別のメディアに確保することが重要です。(日常的にバックアップを取っているなら、この限りではありません。)
必ずそうなるわけではありませんが、状況によっては、問題を解決しようと Thunderbird / Firefox を操作すればするほど傷を深めてしまう場合もありうるからです。
バックアップを取っても確実に復元できる保証はありませんが、被害が拡大した場合でも最小限の被害状況の段階に復旧できる可能性を担保する“保険”の意味はあります。
[b]【基本事項】[/b]
Thunderbird のアドレス帳の実体は、プロファイル内にある *.mab というファイルです。
デフォルトで存在する [個人用アドレス帳] は abook.mab 、[記録用アドレス帳] は history.mab で、その他ユーザーが追加したりインポートしたアドレス帳は、abook-*.mab とか impab-*.mab とかの名称で存在します。
この実体ファイルとアドレス帳で付けた名称を含め統合的にアドレス帳を管理する情報は、prefs.js に記録されています。
prefs.js をテキストエディタで開いても確認できますが、誤操作防止のため [設定エディタ](about:config)からフィルタ欄に ldap と入力し、リストアップされた太字(ユーザー設定)の項目の description と filename を対照させていけば、手間はかかってもアドレス帳の表示名(部署名?)と実体ファイルの関係がたどれるはずです。(ただし、prefs.js 自体が破損していたら、この情報が正しくたどれないかもしれません。)
[b]【推測できる問題点】[/b]
(ア)詳しくは知りませんが、ひとつのプロファイルで保持できるアドレス帳の上限数といった制約がある可能性。(過去に破棄したアドレス帳のデータが残ったままとか、いろいろ可能性はありそうです。)
(イ)プロファイルが破損した可能性。(とくに、prefs.js に記録された情報と実際のプロファイル内の *.mab の整合性が〈部分的に / 全体的に〉崩れた可能性。破損した原因までは分かりませんが、なんかアドオン類がたくさん入っているようですし...。)
(ウ)ハードディスクの障害の可能性。(たまたま Thunderbird のプロファイルが記録されていた領域が破損したとか。状況によっては破損が拡大する可能性もありうるので要注意。)
[b]【力技】[/b]
細かな説明は抜きにして、とりあえず明日までの復旧をめざすために――。
*アドレス帳の実体ファイルがどれも破損しておらず、ハードディスク障害等もないことが確認されているという条件で。
(0)現行のプロファイル(C)にあるすべてのアドレス帳(*.mab)、もしくはプロファイル全体をバックアップ。
(1)現行の Thunderbird で、作業用の新規プロファイル(T)を作成。Thunderbird は終了させる。
(2)(C)内にあるアドレス帳の実体ファイルのうち、認識されなくなったアドレス帳の実体ファイル(abook-*.mab)を、abook.mab とリネームして(T)に上書きコピー。
(3)Thunderbird を(T)で起動し、アドレス帳の [個人用アドレス帳] に希望する登録情報が再現されていることを確認して、そのデータを LDIF 形式でエクスポート。ファイル名は分かりやすく付けておく(例:exp-1.ldif)。Thunderbird を終了。
(4)Thunderbird を(C)で起動し、アドレス帳から(3)でエクスポートしたファイル(exp-1.ldif)を指定してインポート。これが成功すれば、現行プロファイルで希望するアドレス帳を復元できる。
(5)希望するアドレス帳について、上記(2)~(4)をくり返す。
[b]【注意点】[/b]
上記の方法で復元できても、再びアドレス帳の消失が発生するようだと、もっとプロファイル全体に問題が起こっている可能性が考えられます。(あるいはハードディスク障害の可能性も否定できません。)
もし、Thunderbird の古いバージョンからアップグレードしつつ、同じプロファイルを使い続けてきたとかですと、プロファイル内のデータがいたるところで整合性を失ってきている事態もありえます。アドレス帳だけでもかなりの数があるようですし、プロファイル内の乱雑さが増すとトラブルも起こりやすくなります。
この場合、面倒でも新規プロファイルに乗り換えた方が、今後の安定性は増すと思われます。
[b](補足 1 )[/b]
環境情報で、
Thunderbird 3.0.6
と書かれていますが、すぐあとにユーザーエージェント(UA)の情報として、
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.8.1.23) Gecko/20090812 Thunderbird/3.1.2
とあり、バージョンが全然違います。
とくに UA のうち rv:1.8.1.23 は 2.0 系のものです。(アドオンの影響?)
通常は Thunderbird 3.0 系だと rv:1.9.1.* 、3.1 系だと rv:1.9.2.* です。
もし、書き間違いや意識的な UA 偽装ではなく [ヘルプ] -> [Thunderbird について] でこの表示がされているのなら、どこか根本的にプロファイルがおかしくなっているのかもしれません。
[b](補足 2 )[/b]
ビジネスで使う場合はとくに、常日頃からメールデータやアドレス帳などユーザー固有のデータのバックアップを心掛けましょう。
アドオン類は利便性を向上させますが、多用すると安定性を犠牲にすることもあります。そのへんのバランスには注意してください。
以上、取り急ぎのアドバイスまで。外してたらすみません。
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