maji さんが書きました:
たぶん「 BIGLOBE の IMAP の仕様」ではないかと思います(私見)。
仕様ですと意図して決めた感じに聞こえてしまいますので、
「BIGLOBE で使っている IMAPサーバーの実装」でしょうか。
ところで、 皆さん
Shiroi さんが書きました:
で Thunderbird のタグと POP、IMAP の関係について説明されているのですが、お読みになりましたでしょうか。
それに補足して少し説明したいと思います。
■POPの場合
メッセージにタグを設定すると、ローカルのメールボックス内のメッセージに
カスタムヘッダー「X-Mozilla-Keys:」として保存されます。
例えば、既定タグの3番と4番を設定すると「X-Mozilla-Keys: $label3 $label4」(カスタムタグならタグ名)という具合です。
そして.msfファイルにも保存されているようです。
メッセージに保存されているので、.msfファイルを削除しても復活します。
■IMAPの場合
タグをIMAPキーワードでIMAPサーバーに保存しようとします。
IMAP4rev1 (
RFC 3501) では各メッセージは
フラグメッセージ属性を持ちます。
そのフラグは、\で始まる名前のシステムフラグと、\で始まらない名前のキーワードの2つに大別されます。
IMAPアカウントの場合、Thunderbird はこのキーワードを利用しているというわけです。
ところが、キーワードに関しては
引用:
Servers MAY permit the client to define new keywords in the mailbox.
と規定されており、サーバーの実装に任されています。
Thunderbird はIMAPサーバーがキーワードをサポートしていない場合、.msfファイルにローカルにタグを保存することになります。
この場合、フォルダーの再構築で.msfファイルを消すとタグは失われますし、他のPCからは IMAPサーバー経由でそのタグを見ることはできないことになります。
これは未検証の推測になりますが、
Thunderbird が IMAPサーバーがキーワードをサポーとしているかをまずチェックし、サポートしていない場合は IMAPサーバーとタグに関するやり取りをしないような安全措置が取られていればよいですが、それが無かったり機能してない場合、IMAPサーバーから空のフラグ情報が返ってきてそれを上書き、タグが消えてしまうという現象になるものと思われます。
■IMAPフォルダーからローカルフォルダーへメッセージを移動した場合
カスタムヘッダー「X-Mozilla-Keys:」が追加されますが、ここにタグは保存されません。
したがって、.msfファイルを削除するとタグは失われます。
ということで、タグとPOP、IMAPアカウントの関係についてざっと説明してみました。
キーワードをサポートしないIMAPサーバーを使用している場合のタグに関する問題は、ずいぶん昔から提起されているものの決着がついていません。
個人的には、IMAPサーバーに保存できない場合はユーザーに警告すべきだと思うし、IMAPサーバーによってタグが消されないような対策があって然るべきと思いますが、他の懸案事項が優先されて放置されているようです。