素早い応答ができなくて申し訳ありません。
もうご覧になっておられないかもしれませんが、記録的な意味でいくつか補足させていただきます。
しんのすけ太郎 さんが書きました:
アカウントとはなんのことでしょうか?
ー受信トレイ
ー下書き
ー送信済みトレイ
ーアーカイブ
ーゴミ箱
ー送信トレイ
ー私のアドレス
ーローカルフォルダ
の順番で表示されていますが、【Y】に該当するのはどれでしょうか?
アカウントは、メールアドレスの設定を基軸に、それに関わる一連の情報を保持しているものの呼称で、メールソフトの根幹となる設定です。
上記の表示例でいえば [私のアドレス](封筒型アイコン)が、ユーザーが設定した唯一のアカウントです。
この [私のアドレス] を右クリックし、[設定] を選択すると、そのアカウント設定が開くはずです。設定内に [送信控えと特別なフォルダー] などがあるように、[送信済みトレイ] や [下書き] 、[アーカイブ] などの標準フォルダーがそのアカウントの配下で管理されているのがわかります。つまり、標準フォルダー群はアカウントの配下にあるのが基本で、その状態に従った表示をするのが [すべてのフォルダー] 形式です。
なお、[ローカルフォルダー] は既定で存在する擬似的なアカウントです。[統合フォルダー] 表示では、[ローカルフォルダー] 配下のフォルダーも検索対象になります。
アカウント(≒メールアドレスまわりの設定)が複数あると、アカウントごとに [受信トレイ] などの標準フォルダーが存在します。仮にアカウントが3つあると、その Thunderbird には最低でも3つの [受信トレイ] が存在します。この3つの [受信トレイ] を検索し、まとめて内容を表示するのが [統合フォルダー] の特徴であり利点です。[受信トレイ] が1つしかないときに [統合フォルダー] 表示を使っていけないわけではありませんが、そうする優位性はありません。
しんのすけ太郎 さんが書きました:
受信トレイの情報を見るを選択しましたが、[検索フォルダー受信トレイの情報を変更]という画面はありませんでした。
アカウントが1つしかなく、なおかつ [ローカルフォルダー] 配下にも [受信トレイ] が存在しない場合に限って、[統合フォルダー] 表示の [受信トレイ] の配下にはアカウントごとの表示はなく、存在する唯一のアカウント(本件の場合は [私のアドレス])の [受信トレイ] の内容を、検索機能を使わず直に表示します。
この条件下にある [統合フォルダー] 表示の [受信トレイ] に対し、右クリックから [情報を見る](Windows では [プロパティ])を実行すると、通常の [フォルダーの情報](Windows では [フォルダーのプロパティ])というダイアログが開くはずです。
このように例外的なケースもありますが、[統合フォルダー] の特性が検索フォルダー機能にあることは、意識しておくべきだと思います。
[統合フォルダー] で表示されるすべてのフォルダー、サブフォルダー等に対して [情報を見る] を試みると、個々の違いがわかると思います。
[すべてのフォルダー] 表示は、プロファイル内の実体構造に連動した表示になる分、確実性は高いです。
もちろん、[すべてのフォルダー] 表示で問題が起こることもあります。しかし、検索機能を前提にした [統合フォルダー] 表示に比べれば仕組みがベーシックな分、存在するメールの表示性については問題が起り難いといえるでしょう。
それぞれの表示形式の特性、あるいは一長一短を理解し、効果的に使い分けてください。
しんのすけ太郎 さんが書きました:
こちらを試したところ、表示されていなかったメールが表示されるようになりました!
原因は統合フォルダーを選択していたからなのでしょうか??
[統合フォルダー] では表示されず [すべてのフォルダー] では表示されたという結果なら、[統合フォルダー] まわりに問題が起こっていた可能性は高いと思います。ただし、[すべてのフォルダー] で表示できたからといって、[統合フォルダー] で表示できなかった原因がわかったことにはなりませんし、その原因を解消できたわけでもありません。
加えて、全体のバックボーンとして別の疑問も残っています。そのひとつが下記です。
EarlgreyTea さんが書きました:
しんのすけ太郎 さんが書きました:
特に理由はなく、以前使用されていた方の設定をわからずに使っていました。
これが、そもそもの元凶なように思います。
maji さんが書きました:
間接的な遠因は
しんのすけ太郎 さんが書きました:
maji さんが書きました:
質問6。
Thunderbirdのプロファイルはどんな手順で作られたのでしょうか?
四択。
答(さ) 入社時に新規に作った
答(し) 前使用者が使ってたものでメールアドレスやアカウント&パスワードだけ自分用に変えた
答(す) 前使用者が使ってたままでメールアドレスやアカウント&パスワードそのまま使ってる
答(せ) 上記以外、具体的には・・・・・・・・・・
答(し)です
にあるのではと思ってます。
ぼくも同感です。
このようなケースでは、新しいユーザー(この場合、しんのすけ太郎 さん)用に、新しいプロファイルを作り、そこに新しいアカウント(メールアドレス)を設定するのが望ましい対応方法でしょう。(し) の対応は、ある意味一番やってはいけないことです。理由は次の通りです。
細部は省略し大筋だけ述べますが、新規にアカウントを設定するとメールの保存先など複数の情報が設定ファイルに書き込まれ、以後それらの情報群とプロファイル内に作られたファイル/フォルダー構造が連携して働きます。[統合フォルダー] の検索機能についても同様です。
単一の設定項目だけですべてをコントロールしているのではなく、複数の設定項目が連携して働いている点に注意してください。
前のユーザーが使っていたプロファイルとそこにある既存のアカウント設定の内容を新しいユーザー用に書き換えた場合、やり方によっては保存されている情報群に内部的な矛盾を作り出しやすくなり、問題なく使えているように見えても、潜在的に不具合を誘発していたり、のちのち問題が表面化する危険が増します。
いわば、中古の機器を部分的に整備しただけでそのまま仕事に常用しているようなものです。整備した部分に限れば適切に対処できていたとしても、未整備の部分に問題が残っているかもしれませんし、整備した部分と未整備の部分の連携性が崩れているかもしれません。
もちろん、どこにどんな設定内容が保持されているか、プロファイル内の状態がどうなっているかを熟知していて、それらの一群を矛盾なく正確に書き換えられるのであれば、既存アカウントの書き換えで対応できないことはないでしょう。しかしそうではなく、よく知らないまま既存のアカウント設定の一部を書き換えたのだとしたら、表には出ていない他の設定内容との整合性を歪めてしまった疑いは、けっこうな確率であるんじゃないかと思います。
通常は、上述のような事態を確実に回避して安定性のある初期状態を確保するため、新しいユーザー用にはまっさらなプロファイル/アカウントを作ります。追加した新しいプロファイル/アカウントは、既存のプロファイル/アカウントと設定内容が干渉し合うことはないからです。
前任者が送受信したメール等を引き継ぐ場合は、そのプロファイル/アカウントから新しいプロファイル/アカウントに移植すればいいだけです。
このような観点から考えると、しんのすけ太郎 さんのところの現状は不安定なプロファイル/アカウントになっている可能性が高いように思えます。
その一環として、本件の問題が起こっているのかもしれません。もしそうなら、この先も別の問題が発生する危険度は高いままなので、万一の場合に備えてプロファイルのバックアップは定期的にしっかり取っておいたほうがいいと、ぼくも思います。
あるいは、運用を開始して日も浅いようなので、可能ならこの際、新規にプロファイル/アカウントを作り直したほうが、今後のためになると思います。(会社の方針もあるとは思うので強制はしませんが...。)
(余談)
初めて使うソフトウェアに慣れていないのは当然ですから、その未熟さをとがめだてする気はまったくありません。
初めて使うものだからこそ、横着せずに基本をしっかり理解していく、その姿勢が正しい習得につながり、仕事の役に立てられるのだと思います。よくないのは、理解し身につける努力を投げ出すことだろうと思います。
そう思うのは、「ソフトウェアの使い方を覚えるのは本業じゃない」風の言い訳をして、まさに仕事で使っているソフトウェアなのに正しい習得をさぼり、我流で使ってはトラブルを起こして仕事の効率を悪化させたり、同僚や取引先など周囲の人に迷惑かけるのをくり返す人たちを、それなりに見てきたからです。
いまさらですが以上です。