解決済みのところ、横から失礼します。
アピアランス(appearance)と仰っているのは、おそらく一般的な意味合いでの "外観" や "体裁" を指しておられるのだと思います。
しかし同時に、CSS としての appearance は、プラットフォーム(OS 環境)の標準的なユーザーインターフェイス(UI)に準じた外観を指定するものであることを、意識したほうがいいかもしれません。
hoyajit さんが書きました:
現在上記バージョンのThunderbirdを使用しておりますが、ヘッダーバー(正式な呼称は存じ上げません。メールリストの上段にあって「件名」、「通信相手」、「送信日時」等が表示されているバーです)がメールリストと見分けにくいと感じています。
添付画像をご参照いただければお分かりのように「件名」が表示されたヘッダーバーと(ぼかしを入れた)メールリストの部分の背景が同じ白色で、かつ間に区切り線などがありません。
このようなアピアランスが正しい状態でしょうか。
スレッドペイン列(カラム)またはスレッドカラムなどと呼ばれるパーツですね。
Thunderbird 60.x 系におけるスレッドペイン列と、その下段にあるスレッドペイン(メッセージリスト)の背景色は、厳密には異なっています。区切り(スプリッター)も存在します。
Windows OS 上の Thunderbird 60.2.1 で拾った色は、スレッドペイン列の背景色が,#FCFCFC 、列間および下辺の区切りが #E8F1FB となっていました。
これに対し、下段のスレッドペインの背景色は #FFFFFF で完全な「白」でした。
こういう配色は、OS 環境との親和性を考慮した結果でしょうから、そういう意味で「Thunderbirdの開発者たちが意図した見た目」ということになろうかと思いますが、「背景が同じ白色で、かつ間に区切り線などがありません」が仕様なのではなく、配色の違いや区切りは確かに存在します。
ただこれが、CSS の appearance 指定の在り様、ディスプレイの設定状態やユーザーの視覚的条件などによっては、一様に「白」に見えてもおかしくない微妙な差なので、ご質問のようなことを感じられるのも頷けます。
hoyajit さんが書きました:
以前はヘッダーバーの部分に区切り線のようなものがあったという記憶があったためお聞きする次第です。
「以前は」と仰っているのは、どのあたりバージョンの頃のことでしょうか。
Thunderbird 60.x 系では、それ以前のバージョンと比較して、ユーザーインターフェイス(UI)がよりフラットなデザインになっているとは思いますが、スレッドペインまわりの配色については、52.x 系、45.x 系 …… で、見た目のうえではそう極端な差はなかったと思います(細部の変更はあると思いますが...)。
Thunderbird の各バージョンの深い部分まで調べたわけではありませんが、あるスタイル要素に -moz-appearance が指定されていたり、システムカラーが指定されているときには、Thunderbird のパーツの色がプラットフォーム(OS 環境)の設定条件に従った色調で表示されることになるはずです。
したがって、Thunderbird を Windows XP や Windows 7 などで使っていたころと、Windows 10 で使っている現状では、見た目に大きな差を感じることがあるかもしれません。個々の OS 環境で使用テーマや配色設定のカスタマイズをしていたとしたら、なおさら Thunderbird の UI の色表示の違いとして現われることはあるかと思います。
対策としては、Sakuraya さんがアドバイスなさったスタイルがシンプルかつ有用だと思いますが、別解として次のようなスタイルも考えられそうです。ちょっと無理矢理感はありますが、ユーザー環境や好みに合わせてアレンジしてみてください。
コード:
/* Windows 版 Thunderbird 60 系でスレッドペイン列の配色を調整する */
#threadCols > treecol,
#threadCols > treecolpicker {
-moz-appearance: window !important;
height: 24px !important;
background-color: silver !important;
border-left: 1px solid white !important;}
余談めいた話ですが以上です。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。