(a)返信元のメールの形式が、[HTML 形式] か、[プレーンテキスト形式] か。
(b)Thunderbird でそのメールを表示するときの [メッセージの表示形式] は、[オリジナル HTML] か、[シンプル HTML] か、[プレーンテキスト] か。
(c)そのメールに返信する際の形式は、[HTML 形式] か、[プレーンテキスト形式] か。
このあたりの組み合わせ条件によって、返信メールの作成画面における表示内容や状態が変わってきます。
さらにそれを下書き保存したときの表示状態は(b)の影響を受けます。それを送信したものは、受信者の環境と設定内容によって、やはり表示状態が変わります。
ナナオ さんのご質問は、どういう条件下でのことでしょうか。
Thunderbird の設定内容や、アドオン(拡張機能)の導入状況によっては、標準状態から外れた動作・表示になっている場合もあります。
標準状態の Thunderbird で、ごく一般的なプレーンテキスト形式のメールに対して、プレーンテキスト形式で返信した場合の動作と表示は、次のようになるはずです。
元メールの本文が次のようなものであったとき、
-----------------------------------------------------
『海潮音』上田 敏 訳
「薄暮の曲」シャルル・ボドレエル
花は薫じて追風に、不断の香の炉に似たり。
痍に悩める胸もどき、ヴィオロン楽の清掻や、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ、
神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ。
-----------------------------------------------------
返信ボタンを押して開いた返信メッセージ作成画面では、次のようになるはずです。
-----------------------------------------------------
=返信文章を書くならここ。=On 2018/09/25 (火) 12:34, <name> wrote:
> 『海潮音』上田 敏 訳
>
> 「薄暮の曲」シャルル・ボドレエル
>
> 花は薫じて追風に、不断の香の炉に似たり。
> 痍に悩める胸もどき、ヴィオロン楽の清掻や、
> ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ、
> 神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ。=返信文章を書くならここ。=-----------------------------------------------------
「> 」は引用文を意味する引用符です。([>][半角スペース])
この文字色はメールソフトが付けるものなので、メールソフトの設定に左右されます。
通常、「On 2018/09/25 (火) 12:34, <name> wrote:」の上の行に返信文章を入力するか、「
> 神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ。」の後に改行を入れて、その下の行に返信文章を入力すれば、それらの文字は黒になり、引用文と区別できるはずです。
しかし、「>」が付いた後ろに返信文章を書けば、その文字列は青字になります。
一方、プレーンテキスト形式ではなく、HTML 形式のメールを主軸に運用されている場合、文字色は引用文としての色とは別に、HTML の機能で文字色を指定できるため、そのあたりの条件を区別して考えないと、引用文の文字色に関わる問題かどうかをきちんと判断することはできないと思います。
ナナオ さんが書きました:
例として、
メール返信画面で次のように改行されていても、
黒文字
青文字
実際の送信メールでは
黒文字青文字
のように改行されていないメールになっています。
改行に関しては、いまある情報だけではよくわかりませんが、上記の例のような短文ではなく、長い文字列が折り返されたような文章が format=flowed 指定されているような場合、作成画面での見かけは改行されているように見えても、受信先で連続した表示になる場合があるのかもしれません。
ただ、「> 」によって引用文として定義された範囲内に返信文章を書かなければ、仰るようなことは起こらないと思うのですが......。
あるいは、何らかのアドオン(拡張機能)の影響があるかもしれないので、トラブルシューティングの定石としてセーフモードでの動作確認を試してみてはいかがでしょうか。
(参考)
・Thunderbird のセーフモード | Thunderbird ヘルプ
support.mozilla.org/ja/kb/safe-mode-thunderbird
とりあえず思い当たることは以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。