※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントの種類(IMAP か POP か)といった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。横から失礼します。
投稿時に使われたブラウザの UserAgent から、OS は Windows 10 (64bit) をお使いだと推測できますが、Thunderbird のバージョンはいくつですか。
梨が好きです さんが書きました:
上記のサイトを参考に、プロファイルを移動し「profiles.ini」の書き換えも行いました
これでThunderbirdに保存されるデータはすべてDドライブに保存されるようになったのでしょうか?
具体的に、プロファイルをどのように D ドライブに配置し、C ドライブの既定の場所にある profiles.ini の中身をどのように書き換えられたのでしょうか。
どうも、そのあたりに何らかの間違いがあったのではないかと推測されるのですが......。
maji さんと meeyar さんから適切なアドバイスが寄せられていますので、基本はそちらをご覧いただくとして、いくつ気になった点を列挙させていただきます。
梨が好きです さんが書きました:
アカウント設定の「ローカルフォルダー」のメッセージの保存先はパスを見る限りCドライブになっています。
それなら、そのとき起動していた Thunderbird が読み込んでいたのは、C ドライブに置かれたプロファイルである可能性が高いと思います。
この状態を前提に考えるなら、
梨が好きです さんが書きました:
また一つアカウントを登録してそれのアカウント設定の「サーバー設定」にあるメッセージの保存先も同様でした。
は、当たり前の結果だと思います。
なぜなら、新規登録したアカウントは、そのとき読み込んでいるプロファイルの配下に生成されるからです。
C ドライブのプロファイルを読み込んでいる状態で新しいアカウントを作れば、そのアカウントのメッセージ保存先も C ドライブにあるプロファイル配下に作られます。これ自体は正常な動作です。
このようなご事情なら、まずは正確な現状確認をした方がいいと思います。
(現状確認)Thunderbird は起動するようなので、次の手順でプロファイルの現状(全体像)を確認してみてください。
[ヘルプ] -> [トラブルシューティング情報] -> [アプリケーション基本情報] -> [プロファイル] にある about:profiles のリンクをクリックします。
すると、[プロファイルについて] という新しいタブが開きます。
ここに、その時点で Thunderbird が認識できているプロファイルの一覧が表示されます。
この画面は、profiles.ini が持つ情報をベースに、いくつかの付加的情報と個別操作をおこなうための実行メニューを持っています。
プロファイルが1つしかない場合は間違いようはありませんが、複数ある場合は [これは使用中のプロファイルです。削除できません。] と明記されているプロファイルが、そのとき読み込まれているものです。
ひとつのプロファイルについて、いくつかの情報項目がありますが、[ルートディレクトリー] がプロファイル本体を示し、[ローカルディレクトリー] はそれに対応するキャッシュの場所を示します。
重要なのは [ルートディレクトリー] のほうです。このパスがどうなっているかを確認してください。
これが C ドライブ配下になっていたら、梨が好きです さんが移動処理した D ドライブのプロファイルは読み込まれていないことになります。
(別ドライブに新しいプロファイルの作成する一般的な流れ)別ドライブにプロファイルを配置する手順はいくつかあります。
meeyar さんがお示しになっている方法のほうが、一般向けですし、間違いが少ないと思います。
梨が好きです さんが参照なさったのも、方法のひとつですが、profiles.ini の書き換えを手動でおこなう時点で、少々リスキーな方法です。
考え方としては、「Thunderbird のプロファイル | Thunderbird ヘルプ」のページの「プロファイルのバックアップ」「バックアップしたプロファイルの復元」に書かれている内容を把握するほうが、別ドライブへのプロファイル移動にも応用が効くはずです。
(profiles.ini を手作業で書き換えるとき)どうしても profiles.ini を手作業で書き換える場合、間違いやすい点がいくつかあります。
(1)絶対パスと相対パスの記述ルールが間違いやすいので注意してください。
Thunderbird のサポートページや meeyar さんの torikagotonari.hatenablog.com に書いてあることをご参照ください。
(2)プロファイル名やそのフルパスに日本語や特殊な記号類が含まれているケースでは、profiles.ini を編集・保存する際の文字コードに注意を払ってください。
標準的には、プロファイルマネージャーの操作で profiles.ini を書き換えた場合、UTF-8 の文字コードで保存されます。
別ドライブにプロファイルを置くときは絶対パスでの記述が必須になりますが、この絶対パスの中に日本語を含むディレクトリがある場合、profiles.ini を開き、編集し、保存する過程で、文字コードの指定を誤ると、そのプロファイルを正常に認識できなくなる場合があります。
(3)profiles.ini が、フォルダ単位でプロファイルを定義していることの意味。
xxxxxxxx.default のようなプロファイルフォルダを、フォルダごと場所を移動したときは、profiles.ini 内の Path エントリや IsRelative エントリを書き換える必要があります。
一方、プロファイルマネージャーで D ドライブに新しいプロファイルフォルダ(例:yyyyyyyy.default)を作れば、その情報は正しく profiles.ini 内に登録され、このプロファイルを指定して起動するときは、yyyyyyyy.default フォルダの内容が読み込まれます。
C ドライブにある xxxxxxxx.default フォルダの中身を丸ごと、yyyyyyyy.default フォルダの中にコピーすれば、xxxxxxxx.default と yyyyyyyy.default は実質的に同じものになります。
profiles.ini 内の Path エントリがフォルダ単位での定義になっていることの意味は、そこで指定されたフォルダの中身を入れ替えるだけで、実質的にプロファイルの移行を実現できることを意味しています。
(「Thunderbird のプロファイル | Thunderbird ヘルプ」ページの「プロファイルのバックアップ」と「バックアップしたプロファイルの復元」に書かれている内容は、そういうことです。)
とりあえず以上です。かえって混乱させてしまったらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。
[color=blue]※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントの種類(IMAP か POP か)といった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。[/color]
横から失礼します。
投稿時に使われたブラウザの UserAgent から、OS は Windows 10 (64bit) をお使いだと推測できますが、Thunderbird のバージョンはいくつですか。
[quote="梨が好きです"]上記のサイトを参考に、プロファイルを移動し「profiles.ini」の書き換えも行いました
これでThunderbirdに保存されるデータはすべてDドライブに保存されるようになったのでしょうか?[/quote]
具体的に、プロファイルをどのように D ドライブに配置し、C ドライブの既定の場所にある profiles.ini の中身をどのように書き換えられたのでしょうか。
どうも、そのあたりに何らかの間違いがあったのではないかと推測されるのですが......。
maji さんと meeyar さんから適切なアドバイスが寄せられていますので、基本はそちらをご覧いただくとして、いくつ気になった点を列挙させていただきます。
[quote="梨が好きです"]アカウント設定の「ローカルフォルダー」のメッセージの保存先はパスを見る限りCドライブになっています。[/quote]
それなら、そのとき起動していた Thunderbird が読み込んでいたのは、C ドライブに置かれたプロファイルである可能性が高いと思います。
この状態を前提に考えるなら、
[quote="梨が好きです"]また一つアカウントを登録してそれのアカウント設定の「サーバー設定」にあるメッセージの保存先も同様でした。[/quote]
は、当たり前の結果だと思います。
なぜなら、新規登録したアカウントは、そのとき読み込んでいるプロファイルの配下に生成されるからです。
C ドライブのプロファイルを読み込んでいる状態で新しいアカウントを作れば、そのアカウントのメッセージ保存先も C ドライブにあるプロファイル配下に作られます。これ自体は正常な動作です。
このようなご事情なら、まずは正確な現状確認をした方がいいと思います。
[b](現状確認)[/b]
Thunderbird は起動するようなので、次の手順でプロファイルの現状(全体像)を確認してみてください。
[ヘルプ] -> [トラブルシューティング情報] -> [アプリケーション基本情報] -> [プロファイル] にある about:profiles のリンクをクリックします。
すると、[プロファイルについて] という新しいタブが開きます。
ここに、その時点で Thunderbird が認識できているプロファイルの一覧が表示されます。
この画面は、profiles.ini が持つ情報をベースに、いくつかの付加的情報と個別操作をおこなうための実行メニューを持っています。
プロファイルが1つしかない場合は間違いようはありませんが、複数ある場合は [これは使用中のプロファイルです。削除できません。] と明記されているプロファイルが、そのとき読み込まれているものです。
ひとつのプロファイルについて、いくつかの情報項目がありますが、[ルートディレクトリー] がプロファイル本体を示し、[ローカルディレクトリー] はそれに対応するキャッシュの場所を示します。
重要なのは [ルートディレクトリー] のほうです。このパスがどうなっているかを確認してください。
これが C ドライブ配下になっていたら、梨が好きです さんが移動処理した D ドライブのプロファイルは読み込まれていないことになります。
[b](別ドライブに新しいプロファイルの作成する一般的な流れ)[/b]
別ドライブにプロファイルを配置する手順はいくつかあります。
meeyar さんがお示しになっている方法のほうが、一般向けですし、間違いが少ないと思います。
梨が好きです さんが参照なさったのも、方法のひとつですが、profiles.ini の書き換えを手動でおこなう時点で、少々リスキーな方法です。
考え方としては、「Thunderbird のプロファイル | Thunderbird ヘルプ」のページの「プロファイルのバックアップ」「バックアップしたプロファイルの復元」に書かれている内容を把握するほうが、別ドライブへのプロファイル移動にも応用が効くはずです。
[b](profiles.ini を手作業で書き換えるとき)[/b]
どうしても profiles.ini を手作業で書き換える場合、間違いやすい点がいくつかあります。
(1)絶対パスと相対パスの記述ルールが間違いやすいので注意してください。
Thunderbird のサポートページや meeyar さんの torikagotonari.hatenablog.com に書いてあることをご参照ください。
(2)プロファイル名やそのフルパスに日本語や特殊な記号類が含まれているケースでは、profiles.ini を編集・保存する際の文字コードに注意を払ってください。
標準的には、プロファイルマネージャーの操作で profiles.ini を書き換えた場合、UTF-8 の文字コードで保存されます。
別ドライブにプロファイルを置くときは絶対パスでの記述が必須になりますが、この絶対パスの中に日本語を含むディレクトリがある場合、profiles.ini を開き、編集し、保存する過程で、文字コードの指定を誤ると、そのプロファイルを正常に認識できなくなる場合があります。
(3)profiles.ini が、フォルダ単位でプロファイルを定義していることの意味。
xxxxxxxx.default のようなプロファイルフォルダを、フォルダごと場所を移動したときは、profiles.ini 内の Path エントリや IsRelative エントリを書き換える必要があります。
一方、プロファイルマネージャーで D ドライブに新しいプロファイルフォルダ(例:yyyyyyyy.default)を作れば、その情報は正しく profiles.ini 内に登録され、このプロファイルを指定して起動するときは、yyyyyyyy.default フォルダの内容が読み込まれます。
C ドライブにある xxxxxxxx.default フォルダの中身を丸ごと、yyyyyyyy.default フォルダの中にコピーすれば、xxxxxxxx.default と yyyyyyyy.default は実質的に同じものになります。
profiles.ini 内の Path エントリがフォルダ単位での定義になっていることの意味は、そこで指定されたフォルダの中身を入れ替えるだけで、実質的にプロファイルの移行を実現できることを意味しています。
(「Thunderbird のプロファイル | Thunderbird ヘルプ」ページの「プロファイルのバックアップ」と「バックアップしたプロファイルの復元」に書かれている内容は、そういうことです。)
とりあえず以上です。かえって混乱させてしまったらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。