横から失礼します。
Chiz さんが書かれた次の条件
Chiz さんが書きました:
mailnews.wraplength = 0
テキストメール新規作成
エンコーディングはUnicode (Shift-JISでは再現しません)
と、meeyar さんがお示しくださったスクリーンショットを拝見しました。
ここまでのお話から考えると、Thunderbird のバグのような気がしますが、具体的なところまではわかりません。
上記の条件を前提にすると、現状において先頭から 333 文字目でつまずいているように見えます。
ならば、その手前の文字数で明示的に自動改行を指定してみてはいかがでしょう。
試しに、333 文字のひとつ手前、332 文字めで自動改行するよう、mailnews.wraplength を調整するとして、ここの設定値は俗にいう半角換算なので、日本語で 332 なら、mailnews.wraplength = 664 (あるいはそれ以下の数値)として、明らかに問題が起こる文字数の前で自動改行がおこなわれるよう指定することで、当面の回避策あるいは緩和策になるかもしれません。
Thunderbird の初期設定を変更していないのなら、UTF-8 では format=flowed の指定がつき、その前提で処理されます。
具体的には、Thunderbird の [文字エンコーディング] の選択が [Unicode] なら、作成したメッセージの関連ヘッダは次のようになると思います。
---------------------------------------------------------
Content-Type: text/plain; charset=utf-8; format=flowed
Content-Transfer-Encoding: 8bit
---------------------------------------------------------
本件の問題が、エンコーディング指定が Unicode (UTF-8) のときに発生し、Shift_JISでは再現しないのなら、format=flowed まわりの処理に何かしらの問題が起こっているのかもしれません。
そして、その際の条件(のひとつ?)が、332 文字を超えることにあるとすれば、そこを超えない段階で自動改行させてしまうことで、異常な処理を回避できるかもしれない、という話です。
(補足1)
mailnews.wraplength を 0 や 999 などの大きな値にするのは、自動改行を無効化したいとか、自動改行する文字数をできるだけ多く取りたいからだと思います。
一方、ご存知のように SMTP の仕様上、送信メッセージ1行あたりの文字数(バイト数)には制限があるため、それを超えない文字数ごとに改行コードを挿入する必要があり、Thunderbird を含めてたいていのメールクライアントは自動的にそのような処理をしています。
そして、メール送信(SMTP)の仕様上どうしても避けられない自動改行(改行コードの挿入)と、ユーザーが表現したい段落構成や文字列配置の関係をもっと柔軟に処理すべく、format=flowed のような機能があるのですが、送信側・受信側双方の対応状況によってはうまくかみ合わないことがあります。
プレーンテキスト形式 + UTF-8 を前提に考えるならば、Thunderbird の自動改行の設定は、下手に mailnews.wraplength をいじらずデフォルトのままにしておき、format=flowed の動作に任せたほうが、ユーザーの希望に沿う場面が多いのではないかと思います。
【注意点】ただし、現状の Thunderbird は delsp=yes オプションには対応していないため、自動改行が除去さた位置に半角スペースが残ります。
欧文の場合、必ず単語単位で処理されるので、このスペースは効果的に働きますが、日本語などでは一つながりの熟語や文字列の途中に不用意な半角スペースが挿入された格好になる箇所が出てきます。
上記をふまえた上で、"改行のない極端に長い文字列のデータ" を厳密なままメールで送りたいのなら、すでにアドバイスがあるように、メール本文ではなく添付ファイルとして扱うのが無難だと思います。
(補足2)
サンプルを例示しておきます。
中島敦「山月記」冒頭 さんが書きました:
隴西の李徴は博學才穎、天寶の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃む所頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかつた。いくばくもなく官を退いた後は、故山、虢略に歸臥し、人と交を絶つて、ひたすら詩作に耽つた。下吏となつて長く膝を俗惡な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺さうとしたのである。しかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐うて苦しくなる。李徴は漸く焦躁に驅られて來た。この頃から其の容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀で、眼光のみ徒らに烱々として、曾て進士に登第した頃の豐頬の美少年の俤は、何處に求めやうもない。數年の後、貧窮に堪へず、妻子の衣食のために遂に節を屈して、再び東へ赴き、一地方官吏の職を奉ずることになつた。
句読点を含めてちょうど 333 文字あります。最後の句点「。」が 333 文字目です。それ以上の文字数を試したいのなら、上記サンプルに続けて(改行せず)適当な文字列を入力してください。
上記サンプルには ISO-2022-JP では扱えない文字が含まれているので、このフォーラムからサンプル文をコピー&ぺーストしてメッセージを作れば、Thunderbird は自動的に UTF-8 でエンコーディングするはずです。
UTF-8 が前提ならば、自動改行は format=flowed で処理されるはずなので、そのメッセージを送信側の Thunderbird の [下書き] で見るか、format=flowed に対応した受信側で見るのなら、自動改行は除去され、連続しているように表示されると思います。
以上、根本的な解決策ではありませんが、さしあたっての回避策あるいは考え方のヒントになればということで、コメントさせていただきました。役に立たない話だったらすみません。