タセイ さんが書きました:
質問の背景には、CCやBCCが既に添付ファイルを共有されており、宛先へは、メールの内容と添付ファイルを送信したい場合です。
特に、海外出張の際、通訊事情の悪い地域で添付ファイル付きのメールのやりとりがある場合、送受信に障害が発生することがあります。
CCやBCCが、そのような場所にいるときに、添付ファイルの受信を避けられればと思いました。
ご事情はだいたいわかりました。
Thunderbird での代替策としては、次のような方法が考えられます。
Thunderbird の Filelink 機能を使って、「添付ファイル」としたいデータをネットワークストレージにアップロードする方法です。
(参考)・大きな添付ファイルのための Filelink 機能 | Thunderbird ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/filel ... ttachmentsメッセージに添付ファイルのデータが付加されるのではなく、アップロード先の URL リンクがメッセージに記述されます。そして、受信者側で必要に応じてそのリンクからファイルをダウンロードしてもらうことになります。
送信するメッセージの内容は、To 、 Cc 、 Bcc のどの宛先でも同一ですが、添付ファイルを必要とする To の宛先の受信者には、リンクから添付ファイルをダウンロードしてもらうわけです。一方、添付ファイルを必要としない Cc や Bcc の宛先の受信者は、ダウンロードしなければいいだけの話になります。
もちろん、メッセージ本文にそうした事情説明を書いておくのはマナーですし、To の受信者は添付ファイルを入手するまでひと手間増えることになりますが、大容量の添付ファイルを扱うケースではよく利用される方法ですから、昔ほど違和感はないと思います。(小容量のファイルでも使えます。)
送信側のデータ通信量としては、添付ファイルのデータを、1. メッセージに添付して SMTP サーバーに送るか、2. ネットワークストレージにアップロードするか、の違いになるだけなので、全体的には大きな差はないと思います。
強いていえば、ネットワークストレージのほうが送信するデータ量が少なくてすむでしょう。なぜなら、添付ファイルはデータが必ずエンコードされるため、実際に送信されるデータ量は元のファイル容量と比較して必ず増えるからです。
また、送信者が送信側のネットワーク事情に気を使うのと同様に、受信側(To)にも事情はあります。
通信事情の貧弱な外出先でメールを受信したら、大きな添付ファイル付きのメッセージが入ってきて困惑する場面がないともかぎりません。
Filelink を使った方法だと、受信者が添付ファイルの存在を理解した上で、都合がいいときにダウンロードしてもらうことができ、"相手にも優しい" という側面があります。
この方法は、いわゆる「運用でカバー」の範疇になるでしょうか。
ご希望とは違う話だと思いますが、もし許容できるなら選択肢のひとつにはなろうかと思います。
【注】
上に挙げた Thunderbird ヘルプの内容は、全体をしっかり読んでおくことをお勧めします。社用のデータを扱う場合、ネットワークストレージの信頼性が重要になりますから。
自前で信頼できるネットワークストレージを調達できるなら、独自に対処していただくのもアリだろうと思います。
とりあえず以上です。期待外れな内容だったらすみません。
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以下は補足的な話です。
タセイ さんが書きました:
以前、 Outlook に CCとBCC へは添付ファイルをつけずに送信できる機能があったように記憶していましたので、Thunderbird にもあればとおたずねしました。
くり返しになりますが、Thunderbird というよりは電子メールシステムの仕様上、内容が完全に同一の複製という Cc や Bcc の概念の中で、ご希望のような動作をおこなうのは困難だと思います。
1 つの送信メッセージに指定された To 、Cc 、Bcc の宛先が分岐するのは SMTP サーバーに送られてからです。そこから、各宛先に同じ内容のメッセージデータが配送されます。
添付ファイルを含めたメッセージに対し、SMTP サーバー側で宛先によって添付ファイルのある/なしを分岐することはできません。ですから、電子メールの仕組みとして Cc や Bcc の機能を前提に語る限り、解決策は見出せないと思います。
当方、Outlook は常用したことがないため断定的にいうつもりはありませんが、もしおっしゃるようなことができるのだとしたら、Cc や Bcc とは似て非なる独自機能だと考えたほうがいいのではないでしょうか。
内容が完全に同一の複製という "カーボンコピー" (CC) の意味が崩れたら、Cc や Bcc とはいえなくなりますので、単に「指定した複数の宛先に対して、添付ファイルを送る・送らないを切り分けられる独自機能」と解釈したほうがいいのかな、と......。
この場合、メッセージ本文は同じで、(1)添付ファイルのあるものとその宛先、(2)添付ファイルのないものとその宛先 ―― がクライアント(送信者)側で事前に分岐され、2 種類のメッセージが SMTP サーバーに送られるのではないかと想像します。もしこういう動作なら、電子メール本来の意味での Cc や Bcc とは違います。
しかしながら、こうした動作が水面下で自動的におこなわれていれば、ユーザーの目には「CCとBCC へは添付ファイルをつけずに送信できる機能」とうつるかもしれません。
ただし、Outlook を Microsoft Exchange Server と組み合わせて運用していたのなら、サーバー側のコントロールでおっしゃるような独自の動作を任意に組み立てられるのかもしれませんね。