POP と IMAP の相違点について、正しく理解をすすめてください。
理解できていない段階で、あれこれといじらないことです。
そうしないと、思わぬ「事故」を起こします。
以下、本題のご希望の内容についてです。
hs1093 さんが書きました:
私の希望はパソコンの読み込んだ大事なメールは5年たっても保存していたいです。
一方サーバの方はある一定条件で消えてもらっても構いません。
パソコン側にメール本体が保存されているし、サーバの容量違反だ、と言われる心配がないからです。
POP と IMAP について、理解がすすめば、もうお気づきになるかと思います。
【POP】ご希望の内容から云えば、単純に POP が向いているでしょう。
POP ならば、Thunderbird 内にメッセージをダウンロードし、それを保管しておくだけです。
[メッセージの保管]
受信トレイや、そのサブフォルダにメッセージを溜め込むのは、トラブルの元になりやすいので、
別途ローカルフォルダの配下に、保管用のフォルダを作り、そこに移動させておくなど、工夫す
ればいいでしょう。
#受信トレイ以外のフォルダが無難です。
Thunderbird には「アーカイブ」という保管機能もあります。
これを利用するのも方法です。
[サーバ上のメッセージの削除]
通常、多くの POP サーバでは、一定期間かメッセージ容量の保存制限が設けられています。
サーバ側に残ったメッセージは、その制限機能におまかせして、自動的に削除してもらう方法が
あります。
注意:但し、この方法が利用できるかどうか、サーバ側の仕様を確認しておくこと。
先に紹介したアカウント設定のサーバ設定で、削除する範囲の設定をおこなう方法もあります。
もし、誤って削除されてしまうことを心配される場合は、バックアップコピーを別の場所に取っ
ておくといいでしょう。
設定した動作が、どうなるか不安な場合も同様です。
(Thunderbird 以外の場所が安心できるでしょう)
【IMAP】IMAP でも、設定の工夫によって、ほぼ POP と同様にすることも可能です。
[メッセージの保管]
IMAP でも、ローカルにメッセージをダウンロードして、保管できます。
長期保管したいメッセージは、同期しないフォルダを作り、そこに移動させておけばいいでしょ
う。
メッセージフィルタを利用して、自動化させるのも方法です。
[サーバ上のメッセージの削除]
「同期とディスク領域」で設定してもいいし、手動で選んで削除してもいいでしょう。
IMAP サーバ側の仕様によっては、同期で削除ではなく、「ゴミ箱」に移動するだけという場合も
考えられます。
サーバ側の仕様を、よく確かめておくのがいいでしょう。
[同期フォルダ]
送信済みメッセージも同期対象にすることができます。
同期のみと、同期とダウンロードをおこなうフォルダの区別と設定をきちんとおこなうと、より快
適な利用がすすむでしょう。
注意1:
どちらにせよ、ディスク領域の設定で、削除する範囲などを誤らないようにしておきましょう。
また、フォルダ毎のプロパティ内にある「保管ポリシー」も、設定を間違わないように注意すれば
いいでしょう。
注意2:
メッセージの保管期間が、5 年とか、それ以上になると、 HDD のかなりの容量を使うでしょう。
また、Thunderbird のプロファイルも、かなり大きなサイズになるでしょう。
#Thunderbird は、プロファイルを読み込んで起動するしくみです。
そして、メッセージデータ(インデックスやデータベース)の更新を、頻繁におこないます。
保管メッセージは、適時、別の場所にバックアップ移動と保管をされるのがいいでしょう。
できれば、Thunderbird のプロファイルまるごとのバックアップ保管が、お勧めです。
(復元が容易という理由があります)