※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョンといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。ozwing_ さんが書きました:
問題のボタンは、メール本文の上部に表示されるツールバーのことです。
おっしゃっているのは、[メッセージペイン] 上部に展開される [メッセージヘッダ] の右上に存在する [メッセージヘッダツールバー] ですね。
前便でポイントした「使い方ガイド - 画面構成と基本操作」を参照していただけると幸いです。
(当該ページで掲載されている写真の Thunderebird のインターフェイスが古いままですが、基本的な構成に大差はありません。)
このフォーラムを読む人たちが共通の理解を得られるよう、今回も Thunderbird の標準的な呼称にならって書きます。
ozwing_ さんが書きました:
転送に関しては、単なる「転送」ボタンと2種類の転送が選べるリスト付き「転送」ボタンがあるのに、返信は「適宜返信」ボタン1種だけの上、「適宜」の内容がどう考えても適宜で無い、と言う点を不便に感じています。
[メッセージヘッダツールバー] に配置された [適宜返信] ボタンの既定の返信動作が、選択したメッセージの内容に即して自動的に切り替えられます。
[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズは、現状ではおっしゃるように限られたボタンしかありません。このうち [適宜返信] ボタンが [全員に返信] や [リストに返信] などを網羅していて、メッセージの内容によって自動的に切り替わるわけです。これ自体は、前便でも申し上げたように Thunderbird の仕様であり、一貫性を持っています。
"「適宜」の内容がどう考えても適宜で無い、と言う点を不便に感じています" とおっしゃっているのが、
(a)Thunderbird に何らかの不具合が起こっていて正常な動作になっていない
(b)Thunderbird の動作自体は正常だがユーザーの期待する動作になっていない
―― のいずれかによって、対応する方向性が異なると思いますが、どうもそのあたりがはっきりしませんから、アドバイスにも限界があります。
(a)については、前便で簡単ながら触れさせていただきましたので、くり返しません。
(b)については、ユーザーの運用方法や操作上の習慣(あるいはハンデキャップ)などに大きく左右されるため、ある特定の動作を得るための(よく利用されるという意味での)標準的な方法はあっても、「正解」はないことが多いです。
極端なことをいえば、極めて特殊な運用をしているユーザーにとっては、Thunderebird のあらゆる機能を不便に感じるかもしれませんから...。
ozwing_ さんが書きました:
タブ画面の上部に有るメールツールバーは「返信」「全員に返信」「リストに返信」の3種のボタンが有るのに、なんでツールバー側には無いのか理解できません。
Thunderbird の画面上部にある [メールツールバー] は、個々のメッセージに依存しない全体に対しての固定された操作ツールの配置場所です。
一方、[メッセージヘッダ] は個々のメッセージに対応した表示領域で、そこにある [メッセージヘッダツールバー] もメッセージごとに自動対応するようになっています。
メッセージによって変動する場所のボタン表示を固定的に扱うと、メールアカウントでのメッセージの内容による違いはもちろん、ニュースグループやフィードのアカウントでの [メッセージヘッダツールバー] から誤ったボタン操作をする可能性が高まります。そのため、[適宜返信] ボタンがアカウントやメッセージの内容を判断して、自動的に [全員に返信] や [リストに返信] や [フォローアップ] などに既定の表示状態を切り替えています。
ただし、[メッセージヘッダツールバー] の [適宜返信] ボタンの自動切り替えは、各アカウントで扱うメッセージが正常であることを前提にしています。もしもメールヘッダ等に異常があるメッセージなら、予期しない動作をすることはあるかもしれませんし、ユーザーのニーズが特殊なら機能のミスマッチが起こるかもしれません。
また、導入しているアドオンの不具合を含め、Thunderbird に何らかの異常が起こっている場合、本来の動作をしなくなっている可能性も否定できません。
前便でも申し上げたように、メールクライアントとしての基本的な操作方法は、キーボードやコンテキストメニューからの操作も含めて複数用意されています。そして通常、どの方法を使うかはユーザー次第です。
それらのことをきちんと理解した上で、[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズに絞ってのご質問なら、次の内容をご覧ください。
【解決につながるかもしれない方法】[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズに関連した方法のひとつを紹介しておきます。
Compact Header というアドオンを導入します。
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbi ... actheader/そうすると、[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズで [メールツールバー] のアイテムを利用することが可能になります。([メッセージヘッダ] の開閉もできるようになります。)
通常の [メッセージヘッダツールバー] にある [適宜返信] を削除し、[メールツールバー] 用の [全員に返信] を [メッセージヘッダツールバー] に配置してみてください。
そうすることで、選択したメッセージに関係なく [全員に返信] ボタンが表示されるようになると思います。
(機能がかぶって動作が不安定になる可能性があるので、[メッセージヘッダツールバー] に [適宜返信] を残したままにしないことをお勧めします。)
他にも、もっと便利なアドオンがあるかもしれませんので、ご自身でお探しになってはいかがでしょうか。
(補足)
本当は、何かのトラブルがあって起こっていることかどうかを確認できればと思いましたが、文面を拝見するかぎり ozwing_ さんはそのあたりを問題視せず、どういう根拠からか Thunderbird の「仕様」という前提で話を進めておられるように見受けられましたので、それに合わせて一般的なソリューションとして書かせていただきました。
万一、何らかの異常があって動作不良が起こっているのなら、Compact Header などのアドオンを導入した方法では根本的な解決になりませんし、逆に別の不具合を招いてしまう危険もあります。その点にはご注意ください。ozwing_ さんが書きました:
おそらく、開発してる側はメール用途が「リストに返信」がメインなんだろうと推測してますが。
開発陣が実際どういう方針を持っているかは存じませんが、"メール用途が「リストに返信」がメイン" というふうには、ぼくはまったく想像できません。
むしろ、多様なケースを想定しているからこそ、[適宜返信] ボタンを自動切り替えするような方法をとっているのだと考えています。(あれこれと "配慮" し過ぎ、という印象さえ持ちます。)
ただし、Thunderbird は完全無欠ではなく多くのバグを抱えているのも事実です。もし不具合があって動作不良があるのなら、開発者にきちんとバグ報告することで改善が期待できます。
細かな話は省きますが、Thunderbird は目標としてユニバーサルな方向性を目指しています。
そのため、様ざまな国の多様な言語における標準的な対応を大局的な前提にしていて、日本語固有の、あるいは個々のユーザーの利用上の都合や固有のニーズには、必ずしも対応できていない部分があろうかとは思います。
そういう不足をフォローする意味からも、アドオンなどを使った柔軟なカスタマイズ性が確保されています。これは各ユーザーが自分の好みに応じたカスタマイズや修正をするのですから、それぞれのニーズに応じた各自の努力が必要になります。
以上です。的外れな話だったらすみません。
[size=12][color=blue]※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョンといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。[/color][/size]
[quote="ozwing_"]問題のボタンは、メール本文の上部に表示されるツールバーのことです。[/quote]
おっしゃっているのは、[メッセージペイン] 上部に展開される [メッセージヘッダ] の右上に存在する [メッセージヘッダツールバー] ですね。
前便でポイントした「使い方ガイド - 画面構成と基本操作」を参照していただけると幸いです。
(当該ページで掲載されている写真の Thunderebird のインターフェイスが古いままですが、基本的な構成に大差はありません。)
このフォーラムを読む人たちが共通の理解を得られるよう、今回も Thunderbird の標準的な呼称にならって書きます。
[quote="ozwing_"]転送に関しては、単なる「転送」ボタンと2種類の転送が選べるリスト付き「転送」ボタンがあるのに、返信は「適宜返信」ボタン1種だけの上、「適宜」の内容がどう考えても適宜で無い、と言う点を不便に感じています。[/quote]
[メッセージヘッダツールバー] に配置された [適宜返信] ボタンの既定の返信動作が、選択したメッセージの内容に即して自動的に切り替えられます。
[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズは、現状ではおっしゃるように限られたボタンしかありません。このうち [適宜返信] ボタンが [全員に返信] や [リストに返信] などを網羅していて、メッセージの内容によって自動的に切り替わるわけです。これ自体は、前便でも申し上げたように Thunderbird の仕様であり、一貫性を持っています。
"「適宜」の内容がどう考えても適宜で無い、と言う点を不便に感じています" とおっしゃっているのが、
(a)Thunderbird に何らかの不具合が起こっていて正常な動作になっていない
(b)Thunderbird の動作自体は正常だがユーザーの期待する動作になっていない
―― のいずれかによって、対応する方向性が異なると思いますが、どうもそのあたりがはっきりしませんから、アドバイスにも限界があります。
(a)については、前便で簡単ながら触れさせていただきましたので、くり返しません。
(b)については、ユーザーの運用方法や操作上の習慣(あるいはハンデキャップ)などに大きく左右されるため、ある特定の動作を得るための(よく利用されるという意味での)標準的な方法はあっても、「正解」はないことが多いです。
極端なことをいえば、極めて特殊な運用をしているユーザーにとっては、Thunderebird のあらゆる機能を不便に感じるかもしれませんから...。
[quote="ozwing_"]タブ画面の上部に有るメールツールバーは「返信」「全員に返信」「リストに返信」の3種のボタンが有るのに、なんでツールバー側には無いのか理解できません。[/quote]
Thunderbird の画面上部にある [メールツールバー] は、個々のメッセージに依存しない全体に対しての固定された操作ツールの配置場所です。
一方、[メッセージヘッダ] は個々のメッセージに対応した表示領域で、そこにある [メッセージヘッダツールバー] もメッセージごとに自動対応するようになっています。
メッセージによって変動する場所のボタン表示を固定的に扱うと、メールアカウントでのメッセージの内容による違いはもちろん、ニュースグループやフィードのアカウントでの [メッセージヘッダツールバー] から誤ったボタン操作をする可能性が高まります。そのため、[適宜返信] ボタンがアカウントやメッセージの内容を判断して、自動的に [全員に返信] や [リストに返信] や [フォローアップ] などに既定の表示状態を切り替えています。
ただし、[メッセージヘッダツールバー] の [適宜返信] ボタンの自動切り替えは、各アカウントで扱うメッセージが正常であることを前提にしています。もしもメールヘッダ等に異常があるメッセージなら、予期しない動作をすることはあるかもしれませんし、ユーザーのニーズが特殊なら機能のミスマッチが起こるかもしれません。
また、導入しているアドオンの不具合を含め、Thunderbird に何らかの異常が起こっている場合、本来の動作をしなくなっている可能性も否定できません。
前便でも申し上げたように、メールクライアントとしての基本的な操作方法は、キーボードやコンテキストメニューからの操作も含めて複数用意されています。そして通常、どの方法を使うかはユーザー次第です。
それらのことをきちんと理解した上で、[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズに絞ってのご質問なら、次の内容をご覧ください。
[b]【解決につながるかもしれない方法】[/b]
[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズに関連した方法のひとつを紹介しておきます。
Compact Header というアドオンを導入します。
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/compactheader/
そうすると、[メッセージヘッダツールバー] のカスタマイズで [メールツールバー] のアイテムを利用することが可能になります。([メッセージヘッダ] の開閉もできるようになります。)
通常の [メッセージヘッダツールバー] にある [適宜返信] を削除し、[メールツールバー] 用の [全員に返信] を [メッセージヘッダツールバー] に配置してみてください。
そうすることで、選択したメッセージに関係なく [全員に返信] ボタンが表示されるようになると思います。
(機能がかぶって動作が不安定になる可能性があるので、[メッセージヘッダツールバー] に [適宜返信] を残したままにしないことをお勧めします。)
他にも、もっと便利なアドオンがあるかもしれませんので、ご自身でお探しになってはいかがでしょうか。
(補足)[size=12]
本当は、何かのトラブルがあって起こっていることかどうかを確認できればと思いましたが、文面を拝見するかぎり ozwing_ さんはそのあたりを問題視せず、どういう根拠からか Thunderbird の「仕様」という前提で話を進めておられるように見受けられましたので、それに合わせて一般的なソリューションとして書かせていただきました。
万一、何らかの異常があって動作不良が起こっているのなら、Compact Header などのアドオンを導入した方法では根本的な解決になりませんし、逆に別の不具合を招いてしまう危険もあります。その点にはご注意ください。[/size]
[quote="ozwing_"]おそらく、開発してる側はメール用途が「リストに返信」がメインなんだろうと推測してますが。[/quote]
開発陣が実際どういう方針を持っているかは存じませんが、"メール用途が「リストに返信」がメイン" というふうには、ぼくはまったく想像できません。
むしろ、多様なケースを想定しているからこそ、[適宜返信] ボタンを自動切り替えするような方法をとっているのだと考えています。(あれこれと "配慮" し過ぎ、という印象さえ持ちます。)
ただし、Thunderbird は完全無欠ではなく多くのバグを抱えているのも事実です。もし不具合があって動作不良があるのなら、開発者にきちんとバグ報告することで改善が期待できます。
細かな話は省きますが、Thunderbird は目標としてユニバーサルな方向性を目指しています。
そのため、様ざまな国の多様な言語における標準的な対応を大局的な前提にしていて、日本語固有の、あるいは個々のユーザーの利用上の都合や固有のニーズには、必ずしも対応できていない部分があろうかとは思います。
そういう不足をフォローする意味からも、アドオンなどを使った柔軟なカスタマイズ性が確保されています。これは各ユーザーが自分の好みに応じたカスタマイズや修正をするのですから、それぞれのニーズに応じた各自の努力が必要になります。
以上です。的外れな話だったらすみません。