横から失礼します。
kiki さんからのアドバイスに追加で......。
自分で作成したメッセージではなく、受信した(=他者が作った)メッセージをメッセージペインやタブに表示した場合の動作ですよね。
ODA さんが書きました:
受信したメッセージの表示が折り返せません。
ODA さんが書きました:
なお別のPC(Win7 32bit, Thunderbird 24.1.1)では同じメールが折り返されて表示されます。
このあたりの情報から推測できる範囲で、知っているパターンがひとつあります。
― 送信側が、HTML 形式でメッセージを作成・編集し、この中で本文を <pre>(整形済み)で指定している条件のもとで、
― 受信側が、メッセージの表示形式を [オリジナル HTML] または [シンプル HTML] にしている場合、
― メッセージペインやタブに表示されるメッセージの内容は、送信側で作成した <pre> 内の記述どおりに表示されます。
つまり、<pre> 内の文字列が改行のない、あるいは改行コードまでの文字数が非常に多いものであって、それが受信側のメッセージペインやタブの横幅に納まりきらないなら、その幅で折り返されるのではなく、横スクロールバーが出て1行で表示されます。
この動作自体は、<pre> を使った HTML 形式のメッセージとしては正常だと思います。
強いていえば、送信側が HTML の規格をよく理解していなかったり、受信側のモニタサイズなどの諸事情を考慮せず、安易に HTML 形式のメールを作ったことに原因がある、といえるかもしれません。
で、このようなケースにおいて受信側でできる対処方法ですが、メッセージの表示形式を [プレーンテキスト] にすることで、メッセージペインやタブの幅で折り返してくれるようになるはずです。
pre 要素はもちろん HTML の定義全般を解釈せず、単純にテキストデータとして Thunderbird の内部仕様(ウィンドウ幅で自動折り返し)で表示するからです。
この <pre> で発生しているケースですと、受信側の表示形式の違いによって、実際の表示に明確な差が出ます。
しかし、上記のケースとは異なる条件で起こっていることなら、もっと詳しく調べてみないと何ともいえません。
例えば、kiki さんが例示されているケースでは、半角英数文字の連続した長い文字列が表示画面の幅で折り返されないのは、おっしゃるように Thunderbird の仕様だと思います。
ざっくりいいますと、折り返しに影響する CSS はいくつかありますが、このうち word-wrap の規定値は normal で、欧文の場合は単語の途中では折り返さないことになっています。
欧文の単語はスペース(もちろん半角)で区切られていますので、スペースのない長蛇の半角文字列は一つの単語と解釈され、表示画面の幅をオーバーしても折り返されずに横スクロールバーを発生させます。
これ自体は、CSS の動作としては正常で、Thunderbird は規定値どおりに働いているのだと思います。
(この動作を廃し、とにかくすべてを強制的に表示画面幅で折り返したいのなら、ユーザースタイルで word-wrap に break-word を指定しておくといいのかもしれませんね。)
それ以外のケースだとちょっと思い当たらないのですが、まず問題が起こる受信メッセージのソースを調べ、どのような条件で作成されているのかを把握し、次に受信側の Thunderbird の表示に関する設定(メニュー、通常のオプション設定、設定エディタ)を調べてみることで、原因を絞り込めるかもしれません。
ことに、まったく同一のメッセージに対して、別環境の 2 つの Thunderbird で表示結果が異なるのであれば、両者の設定の違いを比較してみると何か見えてくるかもしれません。
メニューやオプションはもちろん、[設定エディタ](about:config)から
wrap
の語句で検索をかけてリストアップされる各項目も比較してみてください。
アドオンやユーザースタイルで表示上のカスタマイズをしている場合は、それらを無効化し、Thunderbird の表示まわりの設定を初期値に戻してみることも大切なチェックポイントです。
about:config でリストアップされる wrap を含む項目を全部初期値にして、ユーザースタイルなどをいっさい使わない Thunderbird の初期状態で、プレーンテキスト形式のメッセージの表示は、kiki さんが例示された画像のようになるのが標準だと思います。
とりあえず以上です。的外れな話だったらすみません。