とらねこ さんが書きました:
先日、Thunderbirdを再起動したときに自動アップデートされ、24.0.1になりました。
その後送信アドレスの追加が必要になったので「アカウント設定」で追加しようとしたところ、どこを選択しても「ローカルディレクトリ設定で指定されたディレクトリのサブディレクトリはすでに "xxxx" アカウントで使用されています。別のディレクトリを選択してください。」と表示されて何も設定することができません。打開方法を教えてください。
そのメッセージ通り、です。
Tb上で定義された各アカウント用の、メールデータを保持するメールディレクトリーは、Tbの設計上、別々のディレクトリーでなければいけないのですが、一つの受信トレイに全部のアカウントのメールを入れたい、と言って、サーバー設定の「ローカルディレクトリー」で同じディレクトリーを指定するユーザーが、必ずでてきてしまいます。
以前は、それをやると必ずクラッシュしていたので必ず気がついたし、そういった設定ではTbは全然使えないので、ある意味、まだマシでした。
それが、途中のバージョンからクラッシュはしなくなって、各サーバーからのメールのダウンロード時に、交互に、ファイルをオープンしてメールを書いてファイルをクローズ、がなされている限りは、メールデータ用のファイルの破壊などは起こらないので、とりあえずは正常に使える状態が続くようになりました。
しかし、設計上は、完全に独立したディレクトリーの下のファイルでないといけないので、メールデータの消失などの大きな問題を含む、なんらかの問題がいずれ起こります。
そうなると、余計なバグがたくさん開かれるし、おかしな設定による奇妙な問題ですから問題の解析にもかなりの手間がかかってしまいます。
間違った設定によるメールデータの消失、からは、できる限りユーザーを守る必要があります。
そのため、Tb 24で、(A) そういった設定は設定変更時に受け付けない、(B) 以前のバージョンの時にそういった状態にしてしまっていた場合は、警告のメッセージを出す、というようになりました。
アカウント設定・サーバー設定の「メッセージの保存先:」で選択しているディレクトリーを、正しいものに変えてください。
「メッセージの保存先:」を変えたら再起動しないといけないが、それを広く知らしめる努力を怠っているので、設定変更したのにそれが有効にならない現象に多くのユーザーが悩まされる、とか、中途半端に設定変更後のディレクトリーにアクセスして余計な問題が起こってユーザーが困る、という大きな問題は、警告を出す機能を開発したデベロッパーが「メッセージの保存先:」を変えたら必ず再起動を促すように既に変えてくれているので、もう起こりません。
設定エディターで(ツール・オプション・詳細設定・一般)、「検索」に、「.directory-rel」あるいは「.directory」を入れると、全アカウントのメールディレクトリーの設定を一度に見られますから、見通しがよくなるでしょう。
なお、全く同じディレクトリー、以外に、他のアカウント用のディレクトリーのサブディレクトリー、プロファイルディレクトリーの上位のディレクトリー(~\Thunderbird\Profiles\abc.xyzがプロファイルディレクトリーなのに、~\Thunderbird\Profiles\abc.xyzや~\Thunderbird\Profilesをメールディレクトリーに指定した)、C:\Program Filesやそのサブディレクトリー、なども、警告の対象になります。
メールディレクトリーではないですが、FxやTbのプロファイルディレクトリーにC:\Program Filesを指定してしまったので、FxやTbのプロファイルマネージャーで「ファイルを消す」設定でプロファイルを削除したらC:\Program Filesの中身が消えた、というバグ報告が、実際にありました。