横から失礼します。
すでにご指摘があるように、本件は Thunderbird 24.0 のバグですね。
このバグの Status は ASSIGNED になっているので、解決に向けての動きはあるようです。
で、根本的に修正されるまでの間、署名を印刷できないのは不便でしょうから、
userContent.css に、
コード:
/* 署名の透明度を変更する */
.moz-txt-sig,
.moz-signature {
opacity : 1.0 !important;
color : #888A85 !important;
}
とでも書いておけば、署名部分を印刷するための緊急避難的な対処にはなると思います。
opacity : 1.0 は、署名要素全体の透明度を完全な不透明で指定しています。値が下がるごとに透明度が増し、0.0 で完全な透明になります。
color : #888A85 は、署名の文字色を Thunderbird 17.0.x 相当の配色で仮指定しています。プリンタ出力に影響が出ない範囲で好みの色を指定してかまわないと思います。color 指定自体がなくてもかまいません。標準状態なら、opacity : 1.0 で文字色は黒になるはずですので...。
Thunderbird 24.0 の印刷で、[ページ設定] -> [書式とオプション] -> [オプション] -> [背景色と背景画像も印刷] は無効(チェックを外す=デフォルト)のままにしておいてください。
(補足)
電子メール本文に付加する「署名」は、本来の規格では本文の中での位置付けを区別できるよう、セパレータ記号で区切りがつけられています。
これは「-- 」(Dash Dash Space)の三文字で表現されます。
Thunderbird をはじめ、この規格を尊重して扱っているメールソフトは、署名の前にセパレータ記号が付加され、それ以下を「署名」として認識します。
メールソフトにもよりますが、Thunderbird はセパレータ記号以降の署名部分は本文の文字列とは異なる要素で定義されていて、文字色も本文と区別するようになっています。
Thunderbird 17.0.x までは、署名要素は文字色(color)の指定という形でしたが、24.0 では要素全体の透明度(opacity)を指定するスタイルになったようです。
こういう背景があるわけですが、今回は Thunderbird 24.0 のバグのため、署名要素の透明度指定に対して印刷機能が正常に働かなくなっているようです。このため、規格に則った「署名」が影響を受けていると思われます。
一方、こうした電子メールの規格を考慮せず、ある意味で我流の「署名」のつけ方が流布しているのも実情だと思います。
こうした「署名」は電子メール的には「署名」として認識されません。あくまで人間が読んだとき、末尾あるいはそれらしい場所にあるので、「署名」だと(人間が)判断しているにすぎません。
皮肉なことに、規格外の「署名」の場合、今回の Thunderbird 24.0 のバグの影響は受けない(受けにくい?)ため、「署名」が印刷できるケースは多いと思われます。
規格内と規格外が混在したような「署名」は、もっと複雑な結果をもたらすかもしれません。
本件は根本的には Thunderbird 24.0 のバグですが、「署名部分が一部欠けて印刷されたり、もしくは署名部分がまったく印刷されなかったりする」といったメッセージによる印刷結果の差は、メッセージごとに「署名」のつけ方に様ざまな違い(クセ?)があるからではないでしょうか。とりあえず以上です。的外れな話だったらすみません。