横から失礼します。補足というか、蛇足というか......。
【前提】
近年はあまり意識されなくなったようですが、電子メールではメッセージ本文と署名は区別されています。
このことから Thunderbird は、本文との区別を明確にするために署名の文字色を灰色(アルミニウム的銀白色)にしているようです。
ただし、署名は灰色でなければならないということではなく、あくまで区別のために Thunderbird が選んでいる色だと思います。
【Thunderbird から送信するメッセージの署名の色】
すでに紹介されている方法で署名の色を変更することは可能ですが、常用している電子メールの作成形式がプレーンテキスト形式か HTML 形式かで、対処方法のバリエーションがあります。
(1)HTML 形式の場合
「メール作成のたびに毎回、署名の部分を黒に変更してから送信しています」という文面から推測して、HTML 形式でメッセージを作成されていると思われます。
こういうケースなら、[アカウント設定] の目的のアカウントで、[署名編集] の [HTML 形式で記述する] にチェックをつけ、その下の欄に HTML の書式で文字色を指定した署名を作れば、以降は送信メッセージの署名はその指定色で作成・送信されます。
(サンプル)テスト結果をわかりやすくするため赤色で例示してあります。黒なら #000000 にしてください。
<div style="color: #FF0000;">
===========================<br>
所属部署・名前<br>
メールアドレス
</div>
ただし、受信側が HTML 形式ではなくプレーンテキスト形式での表示をおこなっている場合は、灰色だろうが黒だろうが送信側の装飾的要素はいっさい反映されません。受信側の表示条件にもとづいた色での表示されます(送信側での色指定はすべて無駄になります)。
また、HTML 形式での表示であっても、受信側であれこれカスタマイズしている場合は、送信側がいろいろ工夫しても意図どおりに表示されないことがあります。
(2)プレーンテキスト形式の場合
Thunderbird のメッセージ作成画面では署名は灰色で表示されますが、あくまで画面上の表示がそういう色になっているだけです。
プレーンテキスト形式では送信側が文字色を指定することはできませんから、受信側に灰色の署名が送られるわけではありません。
受信側での署名の表示色は、受信側のメールソフトとその設定内容に従います。
プレーンテキスト形式で(1)の方法は適用できません。
それでも、Thunderbird のメッセージ作成画面における署名の標準色を黒で表示したいのなら、kiki さんが紹介されている userContent.css を使う方法で可能です。
kiki さんが書きました:
/* 署名の文字色を黒色に変更する */
.moz-txt-sig,
.moz-signature {
color: #000000 !important;
}
.moz-txt-sig は、メッセージペインやタブなどで表示する受信メッセージの署名に対する色指定になります。
メッセージ作成画面に挿入される自署名だけを変えたい場合は、.moz-signature だけを使ってください。
両方変えたい場合は、kiki さんの紹介どおりです。
【注意点】
・userContent.css での変更は、メッセージ作成画面の署名を指定色で「表示」できますが、これは Thunderbird 上での「表示」に限られます。HTML 形式で作成しているメッセージのソースにその配色指定を自動的に反映するものではないため、userContent.css で指定した色の署名が送信されるわけではありません。
・受信側が HTML 形式で表示することを前提に、HTML 形式のメッセージを指定色の署名で送信したい場合は、(1)の変更方法を利用することになります。
・userContent.css と(1)を併用した場合、HTML 形式のメッセージでは(1)の色指定が優先されます。
・受信メールにおいて、電子メールの署名のルールとは異なるつけ方の "署名" に対しては、userContent.css の色指定(.moz-txt-sig)が適切に反映されない場合があります。
とりあえず以上です。すでにご承知のことまで書いていたらすみません。