少し時間が経っていますが......。
「個人ホルダー」という名称を持つアイテムは、標準状態の Thunderbird には存在しません。
おそらく、Outlook での名称をそのまま使っておられるのかと推測します。
【前説】
Outlook でいうところの「個人フォルダ」は、ユーザーデータのルートにあり、その配下に「受信トレイ」「送信トレイ」「削除済みアイテム」「送信済みアイテム」「迷惑メール」「予定表」「履歴」その他のフォルダを持っています。
これを Thunderbird になぞらえると、「個人フォルダ」のポジションは [アカウント] に相当するといえます(ただし同一ではありません)。
Thunderbird では、[アカウント] がルートにあり、その直下に [受信トレイ] 、[送信済みトレイ] 、[ごみ箱] 、[下書き] 、[迷惑メール] など既定のフォルダ群が存在します。(Thunderbird は標準では「予定表」や「履歴」機能は持っていませんので、その類のフォルダは存在しません。)
複数のアカウントを設定している場合、各アカウントに上下関係はなく基本的に対等で(「既定のアカウント」は一つ決まりますが)、アカウントごとに同様のフォルダ構造があります。
[ローカルフォルダ] はやや特殊で、Thunderbird に初期状態で存在し、対象サーバを持たない擬似的なアカウントですが、ユーザーが設定した他のアカウントと対等以上の位置づけにあります。(インポートの際には必ず [ローカルフォルダ] 配下に取り込まれるなど...。)
共通受信トレイの設定をおこなえば、複数のアカウントを [ローカルフォルダ] にまとめることができます。
【本題】
Thunderbird の移行ウィザードを使って Outlook から Thunderbird へメールデータを移行した場合、Thunderbird の [ローカルフォルダ] 配下に [Outlook インポート] というフォルダができ、その下に Outlook で使っていた「個人フォルダ」のメール構造がそのまま移行されていると思います。(もしかしたら [Outlook インポート] の部分が、[個人ホルダー] になっているのでしょうか?)
一例を挙げれば、下記のような感じでしょうか。
[アカウント A]
├ [受信トレイ]
| ……中略……
└ [ごみ箱]
[ローカルフォルダ]
├ [受信トレイ]
| ……中略……
├ [ごみ箱]
├ [送信トレイ]
└
[Outlook インポート]
├ [受信トレイ]
├ [送信トレイ]
├ [送信済みアイテム]
| ……中略……
└ [削除済みアイテム]
これは [インポート] における仕様であり、ユーザーは取り込んだメールデータをここから「整理」する必要があります。
(Outlook のフォルダ構造をそっくり再現するようなインポートができる Outlook 以外のメールクライアントを、ぼくは知りません。)
[Outlook インポート] 以下の各トレイ / フォルダ内のメッセージをスレッドペイン(メッセージの一覧が表示されるエリア)で選択(全選択)し、Thunderbird で設定した [アカウント] 配下の対象としたいフォルダにコピーまたは移動してください。
例えば、[Outlook インポート] > [受信トレイ] 内のメッセージは、[アカウント A] > [受信トレイ] 内へ、という具合にです。
マウスのドラッグ&ドロップで移動やコピーが可能です。
フォルダ名の異なるものは、その機能から判断してください。例えば、Outlook の [削除済みアイテム] は、Thunderbird の [ごみ箱] といった具合です。
ユーザーが Outlook で独自に作っていたフォルダ(メッセージの分類用など)は、当然ながら Thunderbird には存在しません。フォルダごと任意の場所にコピーしてください。
フォルダを選択し、アカウントをまたいでドラッグ&ドロップすれば別アカウントの配下にコピーできます。
(アカウント間をフォルダ単位で動かす場合はコピー扱いになります。)
もし、複数のアカウントを [ローカルフォルダ] にまとめておられるなら(共通受信トレイの設定)、[ローカルフォルダ] 内で [Outlook インポート] 配下のメッセージデータを、上述のように移動またはコピーしてください。
(参考)
・
使い方ガイド - 画面構成と基本操作
とりあえず以上です。もしご質問の趣旨を読み違えて的外れなことを書いてたらすみません。