質問したのはいいけれど、回答が素っ気ないものだと思われるかも知れません。
が、疑問点はなんでも聞けばいいというものではなく、ご自身である程度は読み解いて理解を
深めることが求められます。
簡単に言えば、各種ドキュメント類に目を通して、まずは読んで参照してみてくださいという
ことです。
それらを踏まえた上で以下の Morita さんの疑問点についてコメントします。
#尚、今後質問が複数の異なる内容にわたる場合は、新規に別投稿にてお願いします。
#長文になってしまいます。ご容赦ください。
Morita さんが書きました:
1.元のプロファイルからデータをコピーしてくる前にThunderbirdを一度でも起動すると、
新しいプロファイルのフォルダ内に初期状態のファイルやフォルダが作られてしまうのでは?
すると復元の際にどのファイルを古い物と置き換えて良いのか分からなくなる気がして
起動できない状態のままです。
その通りです。
初回起動時にはデフォルトで作成されるフォルダ類があります。
また、アカウント設定をおこなった段階で初期作成されるフォルダ類もあります。
#テスト的にやってみればわかります。復元時には、それらのフォルダ類があった方がどこの場所に置き換えてコピーや移動といった
ファイル操作をすればいいのかが目安ともなり、わかりやすくなると思います。
ヘビーユーザで既に構造やしくみを理解している場合は、手順もわかっていますのであまり気
にすることはないでしょう。
ですから、むしろ知識や経験がない方は初期作成されるフォルダ類があった方が迷うことも少
なくなるのでよろしいかと思います。
Morita さんが書きました:
2.Mailフォルダを見ると、例えばGmail関連だと
pop.gmail.com、pop.gmail-1.com、pop.gmail-2.com・・・などの連番のフォルダが
多数あります。これら全てを単純に元フォルダに置き換えてしてしまって良いのか分かりません。
数が多すぎることから、削除したのに出てくる幽霊アカウントも含まれていると思います。
Mail フォルダ内には POP アカウント別のサブフォルダが作成されるしくみです。
連番になっているのは、同じドメインなどの場合に判別するためのものです。
アカウントを削除してもそれらのアカウント別のサブフォルダはメッセージ類を保管している
場所ということもあって、一緒に削除されないしくみになっています。
つまり、アカウント設定情報の削除とメッセージ類が保管されているフォルダの削除は同一処
理ではないということです。(そういう配慮がなされていると見ていいでしょう)
アカウント設定情報は主に prefs.js というファイルに保管されています。
#他のファイルにも関連した情報が保管されていますので誤解ないように。アカウントを削除した後に、Thunderbird を再起動されないと削除情報が反映されないため、
そのまま続けて同じアカウントの追加あるいは新規設定をおこなおうとすると、エラーや受け
付けてもらえないという現象に遭遇することもあるようです。
この点を理解していないと復元した後に「おかしい!」という状態に遭遇します。
ですから、プロファイル内の構造やしくみを理解しないまま、いろいろといじりまわすと危険
なので、復元やバックアップの際はプロファイルなどをまるごと扱うほうがお勧めなのです。
尚、状況がよくわかりませんが、削除したのに出てくる幽霊アカウントは別の問題かと思われ
ます。
おそらく、きちんとアカウント設定情報が削除されていない問題かと思われます。
Morita さんが書きました:
「pop.」が先頭につくフォルダの他には、Local Foldersとsmart mailboxesという
フォルダがありました。
使用状況としては、ほぼ全てのメールはローカルフォルダ以下に保存してあり
アカウント別のフォルダは一つだけ作っていました。
そのアカウントのメールは、受信記録のリセットで再受信が可能です。
アカウント別フィルタは自分で作った覚えは無く、初期化されても構いません。
Local Folders と smart mailboxes は初回起動時に自動的に標準で作成されるものです。
Local Folders は複数のアカウントを統合した扱いをするためのものと云えばいいでしょうか。
smart mailboxes はフォルダペインの「統合フォルダ表示」のための記録情報を保管しておく
場所です。
これについては、以下を参照してください。
共通受信トレイを使わず、アカウントごとにメールボックスを管理するには | Thunderbird サポート共通受信トレイ | Thunderbird サポートMorita さんが書きました:
Local Foldersだけをコピーしてくる方法では駄目でしょうか?
やはり「pop.~」というフォルダも全部コピーしないと正常に動かないんでしょうか?
アカウント設定の内容により、一部対処が異なります。
アカウントのメッセージ類をローカルフォルダ配下に保管している場合と、ローカルフォルダ
とは別に個別のアカウントを管理するように設定している場合とで事情が異なるからです。
むやみに Mail フォルダ配下のアカウント別のフォルダを削除したり、復元の際に同じ場所にコ
ピーしないと復元できないことになります。
Morita さんが書きました:
その場合、同じフォルダ名なら単純に上書きしてしまっていいんでしょうか?
けれど元のプロファイルのpop.gmail-1.comフォルダが☆☆☆☆☆@gmail.comに
対応したデータだったとしても、新しいプロファイルのpop.gmail-1.comフォルダは
♪♪♪♪♪@gmail.comに対応しているかもしれないのでは?という疑問があります。
同じドメインのアカウントの場合は、一目見ただけでは区別しにくい場合があります。
少し手間ですが、アカウント設定の中の「サーバ設定」の「メッセージの保存先:」という箇
所を見れば一応わかります。
作業上、複数アカウントがある場合はプロファイルの中を見ただけではわかりにくいので工夫
として Thunderbird 上から確認しておいて手元にメモを残しておくなど、ご自分で後からでも
判別しやすいようにすればいいでしょう。
ヘビーユーザなら、後から判別しやすいようにアカウント毎に区別しやすいフォルダ名に変更
する工夫をする場合もあるかと思います。
#例えば独自のユーザ ID 名とかアカウント名にするとか、いろいろです。【プロファイルフォルダ内の構成について】
以下のドキュメントなどを参照するとより詳しく理解できるでしょう。
#残念ながら、日本語で同様に説明されているサイトがありませんので英語になります。 Profile folder - Thunderbird - MozillaZine Knowledge Base Files and folders in the profile - Thunderbird - MozillaZine Knowledge BaseMorita さんが書きました:
アカウントの作成や削除の正しい方法とは、どうすれば良かったんでしょうか?
一般的に多くのユーザは、アカウント設定情報の保管仕様やファイルの中身までも気にしなく
てもいいようになっています。
使用するプロファイルも通常はひとつです。
復元はバックアップを取った時点を「再現」するのですから、バックアップした時点で何も問
題ないのであれば、何も気にすることはありません。
ですから、正しい操作でアカウントを作成したり、削除していれば問題はありません。
そこに何かしらの変更を加えようとするならば、自己責任です。
#ここでいう自己責任はサポートを一切受けるなという意味ではありません。
他のメールソフトから Thunderbird の設定のインポート機能でアカウント情報を移行する場
合、まったく同じメールソフトではありませんので Thunderbird の仕様に沿って後から何か
しらの変更やカスタマイズを必要とすることもあるでしょう。
これは基本的に他のメールソフトからの移行ができるようにしている仕様だと思ってください。
#Thunderbird に限らず、何でも完璧で無欠だと決めつけないほうが無難です。
【補足】
偶然的通行人 さんが先に書かれていたように Thunderbird は複数のプロファイルを作成して
利用することができます。
テスト的に新規にテスト用のプロファイルを作成して、そこでいろいろ試してみれば体感的に
も理解がすすむと思います。
Thunderbird にはプロファイルマネージャという機能があります。
profiles.ini ファイルにプロファイルの設定情報があり、これに従って Thunderbird が起動す
るしくみになっています。
以下にガイドがありますので、参照してみてください。
[参照]
複数のプロファイルを使用する | 操作方法 | Thunderbird ヘルプ
【余談】
偶然的通行人 さん、他の皆さんも良ければ補足をお願いします。