Mozilla は、
Firefox のカスタマイズメニューから「コンパクト」密度オプションを削除する予定です。

現行のカスタマイズオプションでは、
「コンパクト」は、URL バーの高さを圧縮し、
「タッチ」は（タッチデバイス用途の観点で）かなりサイズアップされます。

Firefox の「プロトン」デザインでは、
そのインターフェイスのデフォルトサイズを（市場規模が縮小傾向のデスクトップ市場から、主流のモバイルデバイス市場をメインターゲットに）現行のデザインよりも、さらにサイズアップすることが意図されています。

Bugzilla によれば、
Bug 1693028 - Remove compact mode inside Density menu of customize palette | bugzilla.mozilla.org
https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1693028#c64
Mozilla は、コンパクトなデザインは「視認性に難があるため、選択しているユーザーがいない」と結論付けし、コンパクトモードを廃止する方針を固め、カスタマイズのオプションは「タッチ」と「通常」の二択に限定することが提起されました。
Mozilla は、高さ「768」ピクセルのデザインを採用する考えです。

これに対し、
「そもそも、Mozilla は使用実態に関する正当なデータを得ていない」や「プロトンデザインでは、現行のデザインよりもさらに多くのスペースを占有し、ユーザビリティが悪化する」などの批判が挙がっています。
このトピック「コンパクト密度オプションを削除する」は現在進行中の課題なので、異議があるユーザーは、結論が出される前に、積極的に意思を表明すべきです。

関連情報：
Mozilla plans to remove the Compact Density option from Firefox's Customize menu | gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2021/03/14/mozilla-plans-to-remove-the-compact-density-option-from-firefoxs-customize-menu/

Firefox 89's user interface will be leaner and less convoluted | gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2021/02/16/firefox-89s-user-interface-will-be-leaner-and-less-convoluted/
その要旨（意訳）
Mozilla はコードネーム「Proton」にて、Firefox のユーザーインターフェイスの更新に取り組んでいます。
予定では「Proton」は、Firefox 89 がリリースされる 2021年 5月に、デスクトップバージョンの Web ブラウザに登場します。
作業は進行中であり、（Nightly build での）開発進行中の現時点では多くのことが最終仕様のものではありません。近代化された「タブインターフェース」と Firefox の「新しいメインメニュー」がすでにプレビューされました（最終的なものではありません）が、Mozilla の意図は「単なる配色の変更」や「明るいインターフェイス」に変更することではないことは明らかです。

メインメニューに関して、既存のメニューとの比較では、かなりの数の変更があります。その多くは、Firefox をよりスリム化し、複雑さを軽減するように設計されています。
https://qleuqnacfds3utha6n6w5cozje--www-ghacks-net.translate.goog/wp-content/uploads/2021/02/firefox-proton-redesign.png
新しいデザインでは、デスクトップ用の Firefox のすべてのバージョンで現在表示されている「メニューのアイコン」のほとんどが削除されますが、変更点はそれだけではありません。一部のメニュー項目が欠落していることに気付くかもしれません。上部の「Firefox にサインイン」ボタンがなくなり、保護ダッシュボードへのリンクがなくなり、デバイスに送信、ファイルを開いてページをポケットに保存、オプションの編集行とカスタマイズリンクは、メインメニューにもコンテキストメニューにも表示されなくなる場合があります。 WebDeveloper のオプションは、[その他のツール] メニューの下に移動します。

一部のメニューオプションは完全に削除されていませんが、特定の条件が適用される場合にのみ表示されます。たとえば、ユーザーが Pocket にサインインしている場合、そこにページを保存するオプションが表示されます。同様に、サイトでテキストが選択されている場合は [編集] オプションが表示され、同期がアクティブになっている場合はデバイスに送信がアクティブになります。

Mozilla は要素の順序を変更し、メニューに「新しいタブ」オプションを追加しました。変更の背後にある主なアイデアの 1つは、使いやすさを向上させることです。一部のオプションは、主に他の場所からもアクセスできるため、メニューではほとんど使用されていません。Firefox にサインインするという絶え間ないリマインダー（通知）のような他のものは、それを望まないユーザーを苛立たせます。

ユーザーは、Mozilla がオプションを完全に削除したかどうかが不明なので、この変更を目にした場合には戸惑ったり、動揺するかもしれません。

ダークモードとライトモードをサポートする新しいコンテキストメニューも、新しい外観になりました。すべての Firefox ユーザーが新しいメニューを利用できるわけではありません。Windows では、Windows10 に制限されています。MacOSX ユーザーは、オペレーティングシステムのダークモードをサポートするネイティブコンテキストメニューを取得します。

現在も表示されているメニュー項目の一部は、最終リリースの前に削除されるか、条件が満たされた場合にのみ表示されます。

Mozilla の最適化はそれだけではありません。組織は、Firefox のメインツールバーからいくつかの要素を削除することを計画しています。たとえば、「ホーム」ボタンは、デフォルトの Firefox スタートページを使用していてボタンを使用していない Firefox ユーザーからは削除されます。ボタンを手動で再度追加することは引き続き可能であり、他のすべての人は引き続きツールバーに表示されます。スタートページを変更する Firefox ユーザーは、ボタンがツールバーに自動的に配置されます。

同様に、「サイドバー」と「ライブラリ」ボタンは、ユーザーが使用していない場合は削除されます。削除されたオプションは、メインメニューの最初のレベルに表示されます。以前は、メインメニューのライブラリの下にリストされていました。

Mozilla は、ブラウザのアドレスバーにある「 “3つのドット” メニュー」を削除する予定です。ほとんどのオプションはすでに他の場所で利用可能ですが、一部のオプションには、変更が反映されたときにユーザーが使用できる専用のアイコンが表示されます。

関連情報：
Another glimpse at Firefox's upcoming 「Proton design」 refresh: the new menu | gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2021/02/10/another-glimpse-at-firefoxs-upcoming-proton-design-refresh-the-new-menu/

Release版とボタンの位置が違うのは結構前からでしたが、ボタン自体のデザイン（CSS）が若干丸角気味に為ってるのは何故なんだろう。
Developer Edition以下は従来の正常な表示。