どなたからもリプライがないようなので......。
当方、いまだ Windows XP SP3 環境ですが、Firefox 27.0.1 でテスト用のプロファイルを新規に作成し、常用プロファイルのデータをまるごと複製して試してみました。
マスターパスワードは設定していません。
全部で 22 件のパスワード情報が登録されています。いずれも各サイトで正常に動作することを確認した上で、パスワードをひとつずつ削除してみました。
[オプション] -> [セキュリティ] -> [パスワード] -> [保存されているパスワード] で開くパスワードマネージャ・ウィンドウで、ひとつを選択して左下の [削除] ボタン([すべて削除] ではなく)を押しました。
ボタン押下で、選択したパスワード情報は瞬時に削除され、他のパスワードは正常なままでした。
同様に、ひとつずつ削除をくり返してみましたが、すべて正常に削除できました。
再登録も問題なくできました。
少なくとも当方の環境下では、このようになっています。
くろ猫 さんが書きました:
27.0.1のバグでしょうか?
Firefox のバグかどうかは不明です。
パスワードを削除しようとしたとき必ず発生するバグなら大問題になっていると思いますので、仮にバグだったとしても特定のユーザー環境でのみ発生するレアなケースかもしれません。
Firefox 以外に原因があるケースとしては、パスワード関連のアドオン(同期機能含む)のバグである可能性も考えられますが、これも必ず発生するバグであるなら、もっと話題になっていると思われます。
くろ猫 さんが書きました:
「保存されているパスワード」で、使わなくなったパスワード情報の1つをクリックして選択後、
削除ボタン押下したところ、30秒ほどフリーズして、「保存されているパスワード」の中が
空っぽ(つまり、全削除)になってしまいました。
この「30秒ほどフリーズして」が極めて怪しい動作ですから、この段階で Firefox がやろうとしていたパスワード削除の動作に異常が起こったと推測できます。
ただ、この状態を引き起こしたのが何なのか ―― Firefox か、アドオン類か、あるいは他のプログラム(水面下で稼動しているもの含め)が高負荷のかかる何らかの動作を優先的に実行していたタイミングとかぶったためなのか... ――、にわかには判断できません。
長年使い回したプロファイル内には、潜在的な不具合の芽が発生していることもあります。それが、何かのタイミングで顕在化することもありますので、そうしたケースなのかもしれませんし......。
くろ猫 さんが書きました:
トラブルシューティングでFirefoxのリセット(パスワードは保持される仕様)しましたが、
確認しましたが、空っぽで削除されてました。
[トラブルシューティング情報] にある [Firefox を初期状態にリセットする] は、破損したデータを「修復」する機能ではない点に注意してください。
リセットは、新規プロファイルの作成と一部の設定項目の継承を自動的におこなってくれる機能です。新規に作成したプロファイルに既存プロファイルから引き継がれるデータにはパスワード情報も含まれていたと思います。
ですから、もし既存プロファイルのパスワード情報が破損していれば、破損した状態で引き継がれるだけです。
逆にいえば、リセットで復元できないなら、引き継がれたデータそのものが破損していたと考えていいと思います。
くろ猫 さんが書きました:
どこかに、履歴的なバックアップ情報はないでしょうか?
まことに残念ですが、ユーザーが意識的にバックアップを取っているか、Firefox Sync などの機能でクラウドに同期でもしていない限り、バックアップとして使えるようなパスワード情報をFirefox が自動的に確保していることはありません。
強いていえば、OS のバックアップ機能を自動実行させていたとしたら、ユーザーデータの一部として Firefox の以前のプロファイルがバックアップされている可能性はありえます。
(補足)
ご存知のことと思いますが、Firefox のパスワード情報は、2つのファイルで管理されています。
(a)signons.sqlite …… 各パスワード情報が格納されているファイル
(b)key3.db …… (a)のデータを暗号化・復号化するためのキーファイル
ユーザーが保存を選択したサイト等のパスワード情報は、安全のため暗号化されて(a)に格納されています。そして利用する際は復号化されて取り出されます。この暗号化・復号化の際のキー(暗号鍵)として使われるのが(b)です。このため、(a)(b)は必ずペアで扱わなければなりません。
例えば、途中で異なる(b)を持ち込んだりすると、以前の(b)で暗号化された(a)にある既存のデータを、復号化できなくなります。
(a)からデータが削除された場合、当然ながら Firefox のパスワードマネージャ上の表示が消えますが、(b)が破損・消失した場合も Firefox のパスワードマネージャ上から表示が消えます。これは、(a)にデータは残っているが、(b)が不正常なため復号化して表示できなくなることで起こります。
この場合、(a)にデータが残っていても、実質的には保存したパスワードを取り扱えなくなっている点で、パスワード情報を消失したのと大差ありません。
一般のユーザーがこの種の問題に直面したとき、おおよそ次のようになると思います。
[X] (a)のみ破損、(b)は健在 ―― 運がよければ部分的に復旧できる可能性あり
パスワード等の復元ツールを使うことで、破損していない(a)の内容を部分的に取り出せる可能性は残されていますが、確実とはいえません。
[Y] (a)は健在、(b)のみ破損 ―― 復旧は困難
既存のパスワード情報を復号化できなくなっているので、実質的に全パスワード情報を失ったのと同等の状態です。ただし、新しい(b)を使って既存の(a)に新たなパスワードを保存・利用することは可能です。とはいえ、(a)内にある既存のパスワード情報は事実上使えないので、サイト等のパスワードを手動で再設定できるなら、(a)(b)両方を新しくして使うほうが今後のためには安全だと思います。
[Z] (a)(b)両方が破損 ―― 復旧は絶望的
この状態から、既存のパスワード情報を復元することはあきらめてください。
くろ猫 さんのところで起こっているのがどの状況かはわかりませんが、おおむね復元は困難だと覚悟されたほうがいいかと思います。(冷たいようで申し訳ありませんけど...。)(余談)
一般に、パスワード情報のバックアップの取り扱いはけっこう難しいです。
パスワード関連のファイルをバックアップすることは簡単ですが、十分な安全性を維持した運用を考えると、本当の意味で "適切な管理" が難しいということです。
パスワードのバックアップを、(i)安全性に配慮せず、(ii)あちこちに数多く、保持することは、漏洩・盗難・紛失の確率を上げてしまうので、パスワードを使う意味が低下します。
(iii)本当に必要最小限のバックアップを、(iv)安全・確実に保持し、(v)必要が生じた時には即座に復元できるようにしておくこと ―― が重要なわけですが、ユーザーの運用実態やニーズ、利用頻度によって方法はさまざまです。
Firefox では、パスワードをはじめ各種常用データを確保しておくため、"プロファイルのバックアップ" が話題になります。
最近では Firefox Sync を利用する方法もありますが、Firefox Sync 自体のリカバリキー/Sync キー を忘れた・消失したという話もありますから注意が必要です。
今後のため、次の公式サポート記事(および記事中のリンク先)に目を通しておかれることをお勧めしておきます。
(参考)
・設定情報のバックアップ
https://support.mozilla.org/ja/kb/back- ... x-profiles
・古いプロファイルから必要な情報を復旧する
https://support.mozilla.org/ja/kb/Recov ... %20profile
解決策でなくて申し訳ありませんが、とりあえず以上です。的外れな話だったらすみません。