ぼくの前便では言葉足らずなところがありました。mountains さんをはじめ今後このトピックをご覧になる方のことを考慮し、少々補足させていただきます。
mountains さんが書きました:
とりあえず、一度Firefoxを削除し、改めてインストールし直しました。
Firefox に入り込んでくるマルウェアの多くは、アドオン(拡張機能)として入ってきます。(Firefox の設定を書き換えてくるものもありますが、ここでは省略します。)
Firefox が拡張機能を認識するルートはいくつかあります。
(1)プロファイルフォルダ内の extensions フォルダ
(2)インストール(プログラム)フォルダ内の browser\extensions フォルダ
(3)レジストリの Mozilla\Firefox\Extensions キー(Windows の場合のみ)
マルウェアがどこに入り込んでいるのかで、駆除する対象と方法が異なってきます。
Firefox を通常の手順でアンインストールした場合、(2)は削除されますが、ユーザーが削除指定しない限り(1)は残りますし、(3)もおそらく残るでしょう。
(3)の場合は特殊で、Firefox だけでなくシステムにマルウェアのプログラムが入り込み、レジストリを書き換えていることがあります。こういうケースでは、Firefox 側の対処だけでは駆除できません。
したがって、ごく普通のアンインストール → 再インストールの手順を踏んでも、マルウェアが復活してくるケースがあります。
今回 mountains さんのところで起こった件は、どんなマルウェアが原因だったのか不明なので詳しいことはわかりませんが、わからないまでも怪しそうな拡張機能を洗い出し、少しでもその情報を把握し、有効な手順を踏まないと、確実な駆除につながらないことがあります。
現状で問題が再発していないのならそれが一番ですが、念のために上記のことを追記しておきます。
mountains さんが書きました:
で、Javaとマルウェアをチェック出来るソフトをインストールしました。
今回の「添付ファイルにある警告」は、Java に問題があって表示されているものではなく、マルウェアが Java の名を騙っているに過ぎません。
ただし、Java はその脆弱性を狙われ、頻繁に攻撃対象になっているのも事実です。
もし Boot Camp 上の Windows 7 に Java のプログラム(一般的には JRE / Java Runtime Environment)をインストールなさっていて、その Java をよく使っておられるなら、常に最新バージョンを厳しめのセキュリティ設定で使うようにしてください。現時点での最新バージョンは、8u20 および 7u67 です。
使わないのに入っているなら、アンインストールすることをお勧めします。
どのような「マルウェアをチェック出来るソフト」をインストールなさったかわかりませんが、実績評価と信頼性の高いものをお使いくださいね。
ご存じかとは思いますが、フリーのアンチマルウェアソフトを名乗るものの中には、それ自体がマルウェアになっている「偽セキュリティソフト」が数多く存在します。手軽さだけで選ぶと逆に被害を深刻化・複雑化させることがありますから、ご注意ください。
本件は Boot Camp 上の Windows 7 でのお話だと思いますが、母艦である Mac OS X でも Firefox をお使いなら、Mac OS X にもウィルスチェックをかけておいたほうが安心かもしれません。
それぞれの OS の Firefox で、同じようなサイトを閲覧し、同じような Mac 版、Windows 版のソフトをダウンロードしていたのなら、ですね。
以上、簡略ながら補足まで