横から失礼します。
aides さんが紹介された過去トピックに、ぼくがレジストリまわりのことを書き込んでいる投稿がありますので、そのへんの責任を感じてコメントさせていただきます。
まず、出発点の確認です。
Firefox 本体には、「参照ボタン」という名称のボタンは存在しません。
「参照ボタン」とおっしゃっているのは、Firefox の UI ではなく、HTML の input 要素の定義に基づいてアップロードサイトのコンテンツとして表示される Web ページ内の [参照] ボタンのことですよね。
次に、この [参照] ボタンの動作です。
一般に、Web ページ内の [参照] ボタンを押して開く [ファイルのアップロード] ダイアログの初期ディレクトリは、そのサイトを初めて使う場合は [デスクトップ] などシステムの初期値になると思います。
ここで任意のディレクトリにあるファイルを選択すると、その場所がキャッシュされ、次回に同じサイトで「参照ボタン」を押すと前回のディレクトリを開くと思います。
最近の Firefox の素の状態では、そういう動作になるはずです。
ただし、ユーザーが履歴・キャッシュの保存を無効にして Firefrox を使っているとか、Firefox の終了時にそれらを自動消去する設定にしているとかですと、Firefox を終了・起動するごとに各サイトのディレクトリ情報は常に初期化されるので、ご質問のような状況になると思います。
カスガ さんが、どのような設定内容、運用条件で Firefox をお使いなのかわかりませんが、さしあたり [オプション] -> [プライバシー] -> [履歴] の設定内容を確認し、履歴を消し去らないようにしてみてはいかがでしょうか。
それでも問題が改善されないなら、アドオンが干渉しているか、プロファイルに何らかの不具合が起こっているのかもしれません。次の公式サポート記事を参考にしてみてください。
(参考)
・基本的なトラブルシューティング
https://support.mozilla.org/ja/kb/troub ... x-problems(補足1)
各サイトごとの動作条件やその設定、例えば本件のアップロードに関する情報は、プロファイルフォルダ内にある content-prefs.sqlite というファイルの中に、"browser.upload.lastDir" としてサイトごとにパス情報が保持されているようです。
ご質問の文面で気になるのは、かなり古いバージョンのベータ版(21.0b7 / 2013年5月ごろ)をお使いになっている点です。
同一のプロファイルを、Firefox の古いバージョンと最新バージョンで行き来して使いまわすと、プロファイルに不具合を起こしやすくなります。
Firefox を順番にバージョンアップしていく分にはデータの引き継ぎが考慮されていますが、異なる複数のバージョン間(とくに開発版であるベータ)で頻繁に逆戻りしたりすると、変更された仕様や追加・修正された機能の間を行き来することになるため、プロファイル内のデータに不整合が起こりやすくなるわけです。
つまり、本件に関しては content-prefs.sqlite が破損している可能性も考えられると思います。
「できれば最新バージョンで使いたい」ということなら、Firefox 27.0.x 用の新規プロファイルを作成し、それで最新の Firefox 27.0.x を動かして、問題が再現されるかどうか確かめてみてはいかがでしょう。
その上で、既存プロファイルから新規プロファイルに、ブックマークやパスワードなど必要最小限のデータだけを引っ越すという方法も考えられるのではないでしょうか。
(補足2)
過去トピックの件について。
過去トピックの当時の Firefox は 3.6 系でした。もし Firefox の仕様が 3.6 のころから変わっていないのなら、当時も Windows レジストリは単に OS が保持している履歴の域を出ない話で、Firefox の動作には直接影響していなかったのかもしれません。
いま Firefox の過去バージョンと現行バージョンの動作を比較・検証する余裕はまったくないのですが、少なくとも現行バージョンの Firefox(現時点で 27.0.1)に関しては、上述のように履歴保存を有効にした設定(デフォルト)で使っている限りは、サイトごとの情報をプロファイル内に保持しているはずです。
質問者の利用条件に不明な点が多いので具体的なことを申し上げられなくてすみませんが、とりあえず以上です。