※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントは IMAP か POP かといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。Mite さんが書きました:
アドオンで、複数に送信時に便利なMail Merge と 表示名を削除してくれる Auto Address Cleaner についてです。
両方入れると、Mail Merge が動作しなくなることが分かりました。
これは、以前はこの２つのアドオンを同時に動かしても問題は起こらなかったが、ある時を境に「Mail Merge が動作しなくな」ったという意味でしょうか。例えば、Thunderbird 38.7.2 までは期待通りに働いていたが、45.0 にアップデートしてからおかしくなった、とか......。
それとも、その２つのアドオンを組み合わせて使い始めたら、この問題に気づいたという意味でしょうか。
前者の場合は、ご利用の環境条件が明記されていないので如何とも言えない部分がありますけど、後者の場合だとすると、比較として当方の環境での動作状況を報告できます。
条件は、Windows 8 + Tunderbird 45.0 + Mail Merge 4.6.0 + Auto Address Cleaner 1.0.4 の組み合わせです。
Mail Merge の条件設定で、宛先アドレスの取得先としての [ソース] を [CSV] にして使う場合、Auto Address Cleaner が有効だと Mail Merge の [配信モード] がいずれであっても、途中で Mail Merge の動作が止まります。
例えば、[配信モード] が [今すぐ送信] なら送信できないままメッセージ作成ウィンドウが閉じます。[下書きに保存] 、[後で送信] でも同様に、進捗ダイアログが一瞬出ますが、処理未了のままメッセージ作成ウィンドウが閉じて内容も消えます。
[ソース] を [アドレス帳] にして使う場合は、[配信モード] がどれであっても、動作異常は認められません。メッセージ作成ウィンドウで指定した複数の宛先ごとに Mail Merge の機能でメッセージが複製され、なおかつ Auto Address Cleaner の機能で宛先の表示名が削除され、メールアドレスだけの状態で送信や下書き保存ができます。
この動作は、Tunderbird 45.0 に限らず、前バージョンの 38.x 系でも同様でした。
このような動作結果からの推測ですが、Mail Merge が宛先アドレスの取得先ソースとして [アドレス帳] を使う場合、メッセージ作成ウィンドウでは複数の宛先がすでに指定されており、それらの表示名に対して Auto Address Cleaner の機能が働くことができるので、表示名が削除されて送信がおこなわれるのだと思います。
一方、Mail Merge を [CSV] で使うときは、Thunderbird のメッセージ作成ウィンドウの [宛先] 欄には "{{Email}}" のような Mail Merge 独自の変数が指定されているだけで、別途用意された CSV ファイルに記した各データを Mail Merge の機能で個々に差し込みながら個別メッセージを生成して送信することになります。これは明らかに Mail Merge 固有の動作であり、Thunderbird の標準的な動作ではありません。
（この場合、CSV ファイルに記したメールアドレスに表示名を付けなければ、Auto Address Cleaner のような機能はまったく必要ありません。）
Auto Address Cleaner は、メッセージ作成ウィンドウの [宛先] 欄（To や Cc）に指定されたデータのうち、送信に必須ではない表示名の部分を除去します。この動作は、メッセージの送信時に自動的におこなわれます。
問題は、この２つが同時に動作するときです。
Mail Merge を使う利点は、用意した CSV ファイルを使って任意のデータを個別メール（の宛先、件名、本文）に差し込める点です。しかし、この機能は Mail Merge 固有の動作です。
この機能を使うとき、Thunderbird のメッセージ作成ウィンドウの [宛先] 欄には Mail Merge 独自の変数指定しかなく、送信実行時に Mail Merge が 変数指定に基づき CSV ファイルから個別データを差し込もうとします。
一方、Auto Address Cleaner は Thunderbird から送信が実行されるとき、[宛先] 欄に入っているデータからメールアドレスだけを残して表示名などの余分なデータを除去しようと働きます。
つまり、Thunderbird の [宛先] 欄で定義されるデータに対して、２つのアドオンから異なる動作が同時に発生することになり、両者の機能が競合しているのだと推測されます。（一般的に、同系統のアドオンを多用すると問題が起こりやすくなりますが、本件はどちらも送信時に宛先アドレスに関与する送信系アドオンなので、コンフリクトしやすいのだと思われます。）
Mail Merge と Auto Address Cleaner を併用し、なおかつ Mail Merge を [CSV] で利用する場合には、現状では避けられない現象のように思います。
Thunderbird 側の設定変更などで、ひとつの対象（宛先アドレス）に対する同時的な異なる動作（２つのアドオン）を両立させるようにできるものではありませんし、現状の Mail Merge や Auto Address Cleaner にも問題回避に役立つ設定項目は見当たりません。
Mail Merge を優先的に使いたいときは、面倒でも Auto Address Cleaner を無効化するしかないのでは、と思います。
起こっている現象をアドオンの作者さんに
具体的に報告 (*) すれば、修正していただけるかもしれませんが、いまの時点でどちらのアドオンを対象にすればいいか、ぼくには判断できません。
機能的には Mail Merge のほうが特殊なので、Mail Merge 側で他の送信系アドオンとのコンフリクトを避ける仕組みを追加していただければうれしいですが、Auto Address Cleaner 側で送信メッセージごとに動作をトグル形式で ON-OFF できるような機能を追加していただけるなら、Mail Merge を使って送信するときだけメッセージ作成ウィンドウから Auto Address Cleaner を OFF にすることが容易になるとも思いますし......。
(*) 「～できない」といった漠然とした言い方でなく、実際におこなった手順とそのときの状況説明をできるだけ具体的に伝える、という意味です。
ストレートな解決策でなく申し訳ありませんが、とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
（オフトピ）
ご利用の環境条件が明記されていませんが、投稿時の UA から推測すると Windows XP をお使いのように見受けられます。
リスクを承知の上でお使いなら余計なお世話になってしまいますが、いちおうこういう場でのお約束ですから、一言書き添えておきます。
Windows XP は Microsoft がサポートを終了して久しい OS です。
これを使い続けることは相応のリスクを抱え込むことになります。アプリケーションによっては新しいバージョンで XP のサポートを打ち切っているものもあります。Web サイトによっては、XP だと適正に使えないケースもありえます。
十分ご注意ください。
[color=blue]※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントは IMAP か POP かといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。[/color]
[quote="Mite"]アドオンで、複数に送信時に便利なMail Merge と 表示名を削除してくれる Auto Address Cleaner についてです。
両方入れると、Mail Merge が動作しなくなることが分かりました。[/quote]
これは、以前はこの２つのアドオンを同時に動かしても問題は起こらなかったが、ある時を境に「Mail Merge が動作しなくな」ったという意味でしょうか。例えば、Thunderbird 38.7.2 までは期待通りに働いていたが、45.0 にアップデートしてからおかしくなった、とか......。
それとも、その２つのアドオンを組み合わせて使い始めたら、この問題に気づいたという意味でしょうか。
前者の場合は、ご利用の環境条件が明記されていないので如何とも言えない部分がありますけど、後者の場合だとすると、比較として当方の環境での動作状況を報告できます。
条件は、Windows 8 + Tunderbird 45.0 + Mail Merge 4.6.0 + Auto Address Cleaner 1.0.4 の組み合わせです。
Mail Merge の条件設定で、宛先アドレスの取得先としての [ソース] を [CSV] にして使う場合、Auto Address Cleaner が有効だと Mail Merge の [配信モード] がいずれであっても、途中で Mail Merge の動作が止まります。
例えば、[配信モード] が [今すぐ送信] なら送信できないままメッセージ作成ウィンドウが閉じます。[下書きに保存] 、[後で送信] でも同様に、進捗ダイアログが一瞬出ますが、処理未了のままメッセージ作成ウィンドウが閉じて内容も消えます。
[ソース] を [アドレス帳] にして使う場合は、[配信モード] がどれであっても、動作異常は認められません。メッセージ作成ウィンドウで指定した複数の宛先ごとに Mail Merge の機能でメッセージが複製され、なおかつ Auto Address Cleaner の機能で宛先の表示名が削除され、メールアドレスだけの状態で送信や下書き保存ができます。
この動作は、Tunderbird 45.0 に限らず、前バージョンの 38.x 系でも同様でした。
このような動作結果からの推測ですが、Mail Merge が宛先アドレスの取得先ソースとして [アドレス帳] を使う場合、メッセージ作成ウィンドウでは複数の宛先がすでに指定されており、それらの表示名に対して Auto Address Cleaner の機能が働くことができるので、表示名が削除されて送信がおこなわれるのだと思います。
一方、Mail Merge を [CSV] で使うときは、Thunderbird のメッセージ作成ウィンドウの [宛先] 欄には "{{Email}}" のような Mail Merge 独自の変数が指定されているだけで、別途用意された CSV ファイルに記した各データを Mail Merge の機能で個々に差し込みながら個別メッセージを生成して送信することになります。これは明らかに Mail Merge 固有の動作であり、Thunderbird の標準的な動作ではありません。
（この場合、CSV ファイルに記したメールアドレスに表示名を付けなければ、Auto Address Cleaner のような機能はまったく必要ありません。）
Auto Address Cleaner は、メッセージ作成ウィンドウの [宛先] 欄（To や Cc）に指定されたデータのうち、送信に必須ではない表示名の部分を除去します。この動作は、メッセージの送信時に自動的におこなわれます。
問題は、この２つが同時に動作するときです。
Mail Merge を使う利点は、用意した CSV ファイルを使って任意のデータを個別メール（の宛先、件名、本文）に差し込める点です。しかし、この機能は Mail Merge 固有の動作です。
この機能を使うとき、Thunderbird のメッセージ作成ウィンドウの [宛先] 欄には Mail Merge 独自の変数指定しかなく、送信実行時に Mail Merge が 変数指定に基づき CSV ファイルから個別データを差し込もうとします。
一方、Auto Address Cleaner は Thunderbird から送信が実行されるとき、[宛先] 欄に入っているデータからメールアドレスだけを残して表示名などの余分なデータを除去しようと働きます。
つまり、Thunderbird の [宛先] 欄で定義されるデータに対して、２つのアドオンから異なる動作が同時に発生することになり、両者の機能が競合しているのだと推測されます。（一般的に、同系統のアドオンを多用すると問題が起こりやすくなりますが、本件はどちらも送信時に宛先アドレスに関与する送信系アドオンなので、コンフリクトしやすいのだと思われます。）
Mail Merge と Auto Address Cleaner を併用し、なおかつ Mail Merge を [CSV] で利用する場合には、現状では避けられない現象のように思います。
Thunderbird 側の設定変更などで、ひとつの対象（宛先アドレス）に対する同時的な異なる動作（２つのアドオン）を両立させるようにできるものではありませんし、現状の Mail Merge や Auto Address Cleaner にも問題回避に役立つ設定項目は見当たりません。
Mail Merge を優先的に使いたいときは、面倒でも Auto Address Cleaner を無効化するしかないのでは、と思います。
起こっている現象をアドオンの作者さんに [u]具体的に報告[/u] (*) すれば、修正していただけるかもしれませんが、いまの時点でどちらのアドオンを対象にすればいいか、ぼくには判断できません。
機能的には Mail Merge のほうが特殊なので、Mail Merge 側で他の送信系アドオンとのコンフリクトを避ける仕組みを追加していただければうれしいですが、Auto Address Cleaner 側で送信メッセージごとに動作をトグル形式で ON-OFF できるような機能を追加していただけるなら、Mail Merge を使って送信するときだけメッセージ作成ウィンドウから Auto Address Cleaner を OFF にすることが容易になるとも思いますし......。
(*) 「～できない」といった漠然とした言い方でなく、実際におこなった手順とそのときの状況説明をできるだけ具体的に伝える、という意味です。
ストレートな解決策でなく申し訳ありませんが、とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
（オフトピ）
ご利用の環境条件が明記されていませんが、投稿時の UA から推測すると Windows XP をお使いのように見受けられます。
リスクを承知の上でお使いなら余計なお世話になってしまいますが、いちおうこういう場でのお約束ですから、一言書き添えておきます。
Windows XP は Microsoft がサポートを終了して久しい OS です。
これを使い続けることは相応のリスクを抱え込むことになります。アプリケーションによっては新しいバージョンで XP のサポートを打ち切っているものもあります。Web サイトによっては、XP だと適正に使えないケースもありえます。
十分ご注意ください。
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