質問を中断された後に失礼します。
mNeji さんが書きました:
どうやら私が望んでいる事は「CSSの変更に伴うCSSのリロードをするメカニズムを入手する」らしいです。
Stylish をインストールした Firefox で、アクセスしたサイトの背景色などを変更するユーザースタイルをその場で Stylish を使って書いて保存すれば、Firefox の再起動をしなくてもリアルタイムに結果が反映されることはご存知ですよね。Stylish はそのように動作するアドオンですから...。
十分ご承知のことなら余計なお節介になってしまいますが、念のため Firefox のユーザースタイルに関する基本的・一般的な考え方を書きます。参考にでもしていただければと思います。
【前提】Firefox は、
(a)自身のユーザーインターフェイス(UI)に対するスタイルと、
(b)コンテンツエリアに表示する Web ページ等に対するスタイルを、
Cascading Style Sheets(CSS)を使い、それぞれユーザーの好みに合わせて調整することができます。
主な方法は2つ。(i)Firefox 本体でおこなう、(ii)アドオンを利用する ―― で、それぞれ一長一短があります。
【Firefox 本体】通常、プロファイル直下の [chrome] フォルダ内に配置したファイル、
(a)なら userChrome.css
(b)なら userContent.css
に必要なソースを記述します。
Firefox が起動するとき、userChrome.css や userContent.css が読み込まれ、記述済みのスタイル指定が、起動後の表示に反映されます。
ただし、Firefox の稼働中に userChrome.css や userContent.css に追加・変更したスタイルは、次回の Firefox 起動時までは反映されません。
【Stylish アドオン】ユーザースタイルの管理と適用を効率化するアドオンに Stylish があります。
Stylish は、Firefox の稼働中に Stylish 自身の管理下にあるユーザースタイルの適用/停止を動的(Dynamic)に反映させられるという利点があります。
(注:userChrome.css や userContent.css は、Stylish の管理下にはありません。)
Firefox が起動し、アドオンとしての Stylish が正常に動作しているのであれば、その状態から Stylish で新しく書いたユーザースタイルは、[お試し] ボタンを使ってその場で反映結果を確認できますし、[保存] を実行してもすぐに反映されます。管理画面にリストアップされた個々のスタイルに対し [無効化/有効化] をリアルタイムに反映させられることも、Stylish ユーザーならご存知のとおりでしょう。
この点が、Firefox の再起動を必要とする userChrome.css や userContent.css を用いた静的(Static)な方法とは異なります。
Stylish は、Stylish で作成・登録したユーザースタイル(a)や(b)を独自のファイルで一元管理しています。最近のバージョンでは、プロファイル直下に置かれた stylish.sqlite というデータベース形式のファイルに、個々のユーザースタイルが格納されています。
現在の Stylish には自身が管理するユーザースタイルをエクスポートする機能はありませんが、ユーザースタイルが保管された stylish.sqlite を、同一 PC 内の別プロファイルや別 PC の Firefox プロファイルにコピーするだけで、そのスタイルを移行することは可能です。
半面、Stylish がインストールされていない(導入できない/正常に動作しない)環境では、stylish.sqlite に保存されたユーザースタイルは、まったく再利用できない無用の長物になってしまいます。(userChrome.css や userContent.css のような汎用性は望めないということです。)
以上が、基本的・一般的な話です。
しかしながら、そういう理屈を承知の上で、「Stylishで作成したのをABC_xxx.cssとして」「スクリプトで、ABC_*.cssをまとめてuserContent.cssとし」みたいな変則的手順をふまねばならない特別な理由があるのなら、その背景を含めて説明していただいたほうが、フォーラムを見ているユーザーさんたちに mNeji さんのところのご事情が伝わり、アドバイスが寄せられやすくなると思います。
(最終的に userContent.css を使うことが目的なら、中途半端に Stylish を使わないほうがいいと思いますし...。)
(補足)
Stylish は、公開されているスタイルの取り込みはもちろん、自分で新規に記述する場合でも、比較的簡単にユーザースタイルを扱えるため人気が高いアドオンです。
しかし、アドオンであることの長所と同時に、アドオンであるがゆえの短所もふまえておかないと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
アドオンを動かすということは、それだけ Firefox のリソースを(わずかであっても)消費しますし、アドオン自身に内在するバグなどが影響する可能性もゼロではありません。Firefox のバージョンアップにアドオン側が追従できなければ動作不良が起こることもあります。他のアドオンとのコンフリクトもないとはいえません。userChrome.css や userContent.css とは別に、アドオンの動作としてユーザースタイルを適用させていることにも留意しておく必要があるでしょう。
一方、userChrome.css や userContent.css を駆使する Firefox 標準の方法は、Firefox 本体が持つ素の機能なので動作はシンプルです。記述されたソースに間違いや競合がないのなら、誤動作が起こる可能性はずっと低いでしょう。しかし、利便性では Stylish におよびません。
ユーザーがどのようにユーザースタイルを使いたいのか、その目的と各方法の長所・短所を勘案して、適切な方法を選択してください。
Firefox 標準の方法とアドオンを使う方法を併用することもできますが、両者の区別と管理をきちんとおこなう自信がないのなら、混在させないほうが無難だと思います。
例えば、ユーザースタイルの追加や変更を頻繁におこなうのなら、Stylish だけを使ったほうが断然便利でしょう。逆に、厳選した必要最小限のユーザースタイルを使えればいいのなら、Firefox 標準の方法だけを使ったほうが、拡張機能を常駐させない分、より安定的な動作を期待できると思います。
バリエーションとしては、Firefox の UI に関しては userChrome.css で処理し、Stylish はサイトごとのスタイル管理(つまり userContent.css 相当)にのみ特化して使う、といった考え方もあろうかと思いますが、併用になるので両者の管理はきちんとする必要があるでしょう。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。