aides さんが書きました:
基本的にOSの差異は無関係な筈ですが、動きませんでしたか。
当方での確認では正常に動作して居ます。
もしかしたら Stylish のバージョンの違いに起因するのかもしれませんね。
mNeji さんと aides さんがお使いの Stylish のバージョンは何ですか。
ぼくが使ったのは現時点で最新の Stylish 2.0.2.1 で、Thunderbird 38.2.0 にインストールし、これを対象に DOM Inspector で調べました。
Firefox や Thunderbird はバージョンによって内部構造が変更されたり、セレクタが変わることがあるので、Web で使われる規格化された一般的な CSS に比べれば変化が大きいと思います。
アドオンもそうです。アドオン自身の刷新もあれば、Firefox や Thunderbird の変更に応じてアドオンも仕様を変えることがあるからです。
もっとも、どんな働きをするアドオンかで違いはあり、シンプルな機能のものはほとんど変更のないアドオンもあります。
Stylish の場合、現行の 2.0.x 系とそれ以前の 1.4.x 系では、だいぶ違いがあるはずです。
DOM Inspector で Stylish を調べると、@-moz-document で指定される適用対象の URL が、
1.4.x 系では "chrome://stylish/content/edit.xul" となっていることがわかります。
一方、2.0.x 系では "about:stylish-edit" になっていました。
このあたりの違いが、結果に反映されているのかもしれませんね。
(補足)
バージョン差による仕様の違いで、あるユーザースタイルが、Aさんのところでは正常に動作し、Bさんのところでは動作しない、ということが起こりえます。
導入しているアドオン等によってセレクタ情報などが上書きされることもありますから、"どんな環境でもこの CSS で 100 %いける" とはいえないケースがあります。
既存のユーザー環境内でカスタマイズされている事項が複雑であれば、そのことを考慮しなければならない場面が出てくるかもしれません。
(なので、前便では "サンプル" として紹介し、「納得できるなら、そのまま Stylish に取り込んで(保存して)かまいません」と書きました。)
ユーザースタイルは便利ですが、文字通り
ユーザーごとに利用環境の諸条件が異なる ため、当のユーザー環境におけるセレクタ等の適用条件を確認して、そこに対してスタイル指定をおこなう ―― というのが最も確かな方法です。
つまり、どこかに書かれた CSS のソースを引き写しただけでは、正常に動作することもあれば、まったく動作しないか不適切な動作になってしまうこともある、という話です。
例えば、ぼくが先に紹介したサンプルで、@-moz-document url-prefix("about:stylish-edit") の指定がなくても、動作するはずです。
しかしもし、導入されている他のアドオンに #internal-code という ID を使っている部分があれば、そこにもこのスタイルが適用されてしまいます。
なので念のため、Stylish の標準エディタに対してのみ適用するという意味で、@-moz-document の指定がしてあります。
しかし、他のアドオン等に影響がないことが明白なユーザー環境なら、@-moz-document の指定がなくても希望どおりの動作になると思います。
一般的には、あるユーザースタイルを適用する環境条件によっては結果が変わりうる、そういう幅があることを理解しておいてください。
過度なカスタマイズを施していない標準的な条件で Firefox や Thunderbird を使っていて、ユーザースタイルの適用結果をある程度の幅で許容できるなら、userstyles.org などで公開されているスタイルをそのまま導入するだけで、十分な効果を得られると思います。
けれども、あるユーザーが自分にとってベストな結果を確実に得たいなら、
いまある自分自身の環境条件に対して最適なスタイルを指定するしかありません。
(長期的視点に立った場合の補足)
現在 Mozilla では、新しいアドオンの仕様(WebExtensions)への移行を進めています。当分(どれぐらいかわかりませんが)は既存のアドオン(XPCOM / XUL 仕様)を普通に使えますが、いずれは WebExtensions 仕様のアドオンに移行していくそうです。
ぼくはこの方面の専門知識を持っていませんが、アドオンの根本的な仕様変更によって、良きにつけ悪しきにつけ様ざまな影響が出ることは想像できます。
末端ユーザーの立場で、この件についても少しずつ勉強しながら、移行前後の混乱(?)に備えておきたいと思ってます。
(参考)・Firefox アドオン開発の未来 | Mozilla Developer Street (modest)
https://dev.mozilla.jp/2015/08/the-futu ... x-add-ons/とりあえず以上です。
(余談)
Firefox や Thunderbird であれ、アドオンであれ、質問時にバージョン情報を書かない人が多いのですが、バージョンは常に上がりますし、複数のバージョンが併存している時期も出てきます。当然、それらは内部仕様や動作に違いがあると考えるのが妥当です。
その時点で使用しているもののバージョンを明記することは、質問の出発点として、とても大事なことです。